初ソロキャン行ったら死にかけた
(2019/10/22)
若干どころか盛大にタイトル盛ってる気がするのですが。ごめんね。なら書くな。
まずお時間無い方のために三行、と思ったのですがよくよく考えたらこの一言で充分でした。
換気超大事。 以下は暇な方のみお読みくださいの平常運転。
まぁそもそもこんな日に初ソロキャン実行しなくても、てのがありました。当日の天気予報はひたすら雨雨雨。自分も無理はしないでおこうと思ってはいました。とりあえず現地には向かってみて、ダメだと思ったらすぐ帰ろうくらいには考えてました。
そしたら運がいいのか悪いのか。現地に着いてからテントを張り終えるまでの間だけ、すっぽりと雨が止み。初テント設営できてしまったんですねと。ここでテンション幾分上がって居座ってしまったのが原因その1。
そっからはずーーーーっと雨が振り続けていたので自分はひたすらテントに引きこもり。あーだこーだと(Amazonでしこたま買い込んだにも関わらず触りもしていなかった)道具触ってはひたすら検証(という名のモノ弄り遊び)に耽ってしまったんです。つまりこの間外を観察することもなく、天気予報を確認することもなく、ぼけーっと過ごしてしまった。これが原因その2です。
その結果として、こんなことになってしまいましたとさと。
お外もすっかり暗くなり、明かり無しでは何も見えなくなった午後8時。お義理程度の夕食を食べ終えると同時に雨足が急激に強くなってきました。とりあえずもうやることも無いよなぁ、ちと早いけど一旦横になるかと。ちょこっと開けていたアウターの窓を閉め、インナーの入口も閉めて雨入らないようにして。ごろんと寝袋に転がりました。
・・・・・・・・・・あちゅい。
なんなんだこの暑さ。横にはなっているもののとてもじゃないけど寝袋なんかかぶれない。テントの中だしいいだろうとTシャツパンいちになってはみたけどそれでも暑い。暑い。
・・・・・・・・・・ていうかなんだこれ?サウナか?これ人が居られる環境じゃねーぞ?こりゃいかん一旦(タバコ休憩も兼ねて)テントの外に・・・・・・・。
びっくりしましたね。体動きませんでした。脳の動け命令に体が反応しない、そんな感じ。
そっから急速に症状が出てくるのがわかりまして。まず吐き気。そっから頭痛。んでもって目眩の三点セットが襲いかかり。多分時間にすればせいぜい1、2分程度のことだとは思うのですが「あ、これヤバい、このまま逝くか・・・・・」と思える程度にはパニくってたと思います。
その時です。たまたま目の前にあった(持ってきていた)温湿度計が目に入りまして。湿度99%。なんだこれはじめてみましたこんな値。
ということは・・・・・・なんとか力いっぱいに手を伸ばして(大げさな表現ですが本人的にはそんな感じ)インナー入口を全開にして。そのままほふく前進のように進んでアウターの窓も大雨無視して全開にして。大雨?知ったことかと。数分程度うずくまってたかな。
そしたら今までが嘘みたく症状が消えました。頭痛が消え吐き気が消え、暑さもなくなり普通に体も動くようになりました。あれ?今のはなんだったの?てな具合に。
この時点で読んでる皆さまはお気づきかと思います。
- 軽度の酸欠
- 軽度の二酸化炭素中毒
- 脱水
これらのいずれか、あるいは複合で起こったなと。脱水はほぼ確定かな?直後にペットボトルのお茶500cc飲み干せましたので。まぁここまで幾分煽り気味に書きましたけど、言ってしまえば「調子乗ってサウナ居座ってたらのぼせた」ようなもんです。わーわー言うほどのものではない。
ですけど。もしこの時に窓開けてなかったら?「これダメだ無理してでも寝よう」と判断してたら?翌朝不審死体のいっちょ上がり、となっていた可能性もある訳で。笑い事ですます話でもない。典型的ヒヤリハット。
これは帰ってきてからテントを掃除してるときに気付いた(当日は気付けなかった)ことなのですが、最近のテントは随分と密閉度が上がっております。おかげで雨にも寒さにも強くなっているのですが、それと引き換えに空気の入れ替えに関してはキャブレーション(換気口)頼りになっています。自分の使ったテントにはアウターシートにはベンチレーションがあるのですが、インナーシートにはそれがないのです。つまり先に開け閉めした出入り口(とそこについている蚊帳)以外に空気の通り道が無い。自分はそこを勘違いしていました。アウターさえ開けておけば大丈夫だろうと思い込んでました。これが失敗でした。まぁ自己責任とはよく言ったものですな。思い知らされましたですよハイ。
#ちなみにキャンプでありがちな一酸化炭素中毒の線は薄いと思ってます。天候の都合もあって料理自体をしてませんので。タバコの火・・・・・は該当するのかねぇ?
その後体調も戻り、さて静かな夜を過ごすか・・・・・と思いきやこっからさらに雨が強くなり土砂降りになり、静かどころではない長い長い一夜を過ごすことになり。一度は殺されかけたテントに今度は命を救われることになるのですが、それはまた別のお話。まずはこうやって生還できたことを喜ぶ次第でごさいます。
ソロキャンの感想?ねーよそんなもん。生き残るのに精一杯でしたので。お預けお預け。