チェスでヒマを潰そう
(2022/04/24)
タイトルにヒネり無しです。えっとチェスがどうゆうゲームだとか、触ったきっかけとか、長くなるんで全部すっとばしますけどいいよね?しょっぱなから全投げ。何のご縁か酔狂か「チェス始めてみよっか」と思ってしまった御仁の為に、とりあえずの自己体験ベースで書き連ねてみる次第です。
もちろん当方今年(2022年)かじり始めたばかりのド素人ですので、はなからお気軽に読み捨てて頂ければ幸いです。需要無視はいつもやってることですが、こうやって置いておくことで日本で2人位にたまたま当たってくれねぇかなぁと、微かな願望を込めつつ始めます。
本文章は試験的なマルチポストです。Scrapboxで下書き書いた上で、
- 自分ところの静的サイト(ここ)
- note
にほぼ同じ文章載せて(コピペして)公開しています。お好みの方でお読みください怒られたら消します。なにげにNote初投稿ですはじめまして(今更)。実は老眼勢にとってはnoteの方か読みやすいのではないか説もあり。こっちは何の整形もしてないもんね。相変わらずの手書きHTML乙。
元ネタ&謝辞
chessのはじめかた(こっぺさん)
こちらを多大に参考にさせて頂きました。というか本文章は↑の
ほぼパクげふんげふんインスパイアです。自分もこれに倣って手習いさせて頂きましたありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。つまりは↑読んで意味わかるのであれば当方文章を読む必要はありません。じゃあなんでわざわざ書き起こすかというと、もっと敷居を下げるため。さらに言うなら私のような老いぼれ鳥頭でも理解できそうなことを抽出するため。自虐は程々に>俺。ということで。
目標
初見で知識ゼロからのスタートと仮定して。
- なにはともあれオンラインチェスでヒマを潰せるようになる
- あわよくばlichessレーティング800を目指す
- 書いてる本人がこれアップする当日にギリ達成
これを目指すことにしましょうかね。そんなにハードルも高くないはずですし。根拠無しに書いてますけど、将棋経験者なら2週間から3週間。将棋知らない方でもスキマ時間中心に2カ月(平日1日10分、休日1時間から2時間)あればいけるんじゃないかなと見積もります。もちろん個人差はあります、の逃げ口上込み。
前提条件
インターネット接続できるパソコン(WinMac問わず)があること。スマホでもできなくはないんですけど、快適さ/効率の良さという意味合いではやはりPCです。単純に画面内に表示される情報量が違うので。パソコンの性能は問いません。Chromeブラウザが動いてウイルス感染してなきゃオッケ(をい)。
Step.1 lichessに登録しよう
細かい経緯は省きますが、要は完全無料広告無しトラッキング無しの神オンラインチェスサイトです。初期表示英語になってるかもしれませんが日本語対応してます。画面右上の歯車からlangage→日本語で切り替えてください。
同じく画面右上のログイン→登録でフォーム出てきますのでIDとパスワードとメールアドレス入力して、とっととアカウント作ってしまいましょう。後述しますが対戦棋譜もタクティクス実績も全部蓄積されますので、最初っから長く使う前提でのアカウント作成を推奨します。どこのサイトでもそうですがID変更はめんどくさいのでちゃんと考えましょう。せめて口に出して恥ずかしくないものにしましょうってことだぞ。誰に言ってるんだ。
入力されたプロフィール及びアクティビティ(勝敗は勿論全ての棋譜を含む)は公開情報として世界中誰からも閲覧可能ですのでご注意を。
こんな感じで。わざわざ恥を晒すな。もちろん公開しなくて構いません。ていうか特別な事情が無い限りは、プロフィール欄は全部未入力のままで構いません。
※補足としてここだけ真面目に。御周知の通り2022年現在ロシアによるウクライナ侵略戦争を受けて、この界隈も相当にピリついています(国際チェス連盟FIDEはロシアとベラルーシを資格停止しました)。ただしロシア・ベラルーシ国内にも人は居て、排除してもエコーチャンバーを増長させるだけという観点から、lichessでは締め出しまでは行っていません(lichessによる声明)。一方でプロフィールやチャット等の監視は強化されています。これらに何かコメントを残すこと自体がセンシティブになり得るのが現状だということをご理解ください。
そんな特殊事情もありますが、要は英語全くわからなくても問題無いのでその点はご安心ください。ていうかlichess上においては多分英語使う機会ありません。
Step.2 最低限のルールと駒の動きを覚えよう
ネットゲーム慣れてる方はじゃあ早速対戦すっか、となるのもわかりますが。流石に何も知らないとゲームになりませんし、対戦相手にも迷惑がかかりますので最低限のことはやっておきましょう。lichessにログインした状態で左上から学ぶ→チェスの基本、または↓をクリック。
一通りのチュートリアルありますのでまずはこれを潰しましょう。これよくできてますので、上級まではやっておいた方がいいかと。将棋とか一切知らない方はチュートリアルの鵜呑みでよろしいかと思います。どのみち実戦ではルールにない動きはそもそもできませんので、あーこう動かすんだぁ的に流しておけばいいです。
逆にヘタに将棋の知識があると特にポーンの動きは混乱すると思いますので区別しましょう。フィックスド・ポーンって将棋から見るとなんだこれってなりますよね。他にも細かい違いに戸惑いがあるかもしれませんが、まぁその辺は追々ぐぐるなどして補完お願いします。
んじゃこれら触り終えたらいよいよ。
Step.3 対戦して負けませう
なんだそりゃってなりますが。要はlichessから現時点での実力(レーティング)を測ってもらいましょう、というのが真意になります。対人に苦手意識持っている方もいると思いますが、まずは通過儀礼と思って、心を使わず機械的にやってしまうのをお勧めします。勿論画面の向こうには生身の人間が居るってことは忘れずに。
lichessトップ画面中央にデカデカと鎮座してるこのパネルが対戦開始ボタンですが。上2段(BulletとBlitz)ガン無視、最初は3段目のRapid決め打ちでいいです。要はこれ持ち時間に名前がついてるだけ。10+0ってのは持ち時間10分の切れ負け。10+5ってのはフィッシャールールで持ち時間10分、1手指す度に5秒追加されるという意味です。という訳でまずはRapidでレーティング測ってもらいましょう。
#・・・・・ってレーティングの説明要ります?ネットゲーム触る人にはおなじみの項目だと思いますけど、首傾げてる方はイロレーティング(Wikipedia)でも眺めてみてください。却って混乱する説もありますが。ごめん。
まぁlichessでは1500スタートで勝てば上がる、負ければ下がる、それだけ抑えておけばいいかと。
話進めます。対戦始まったらチェスやってください(なんだこの日本語)。実際に対戦してみると持ち時間10分があっという間だということが体感できると思います。一応画面にはチャット欄も用意されているのですが、現実として読む余裕、ましてや書く余裕なんか無いはずです。英語気にしなくていいよってのはこの辺が理由です。海の向こうの対戦者さんもおそらく同じ心境。それどころじゃねぇよと。
おそらくやってるうちにチェックメイトされるか、キング以外全部取られて丸裸になると思います。言い方。チェックメイトは勝手に判定して終わってくれますが、後者の場合は画面右側中央に旗アイコンのボタン、これがリザイン(投了)になりますのでそれ押して終わらせてください。
1戦終わるたびに→1200→900→750とレーティング下がりますがこれも気にせずに。適時休憩挟みながら回数重ねてください。そのうちに、
- うっかり勝ってしまったり
- 負けてもそこまでレーティング下がらなかったり
- レーティング数字の横にあった?マークが消えたり
したら儀式終了ですお疲れさまでした。その数字が現在の実力ということになります。
どこまで下がるか・・・各サイトで書かれてる指標って幾分古い気がしますね。これは主観も入りますけど2022/04現在、将棋級位者でも700台で止まれば上々だと思ってます。当然ながら将棋未経験(自分含む)なら600切って500台も普通にありえます。
というのも今、世界規模でチェスのプレイ人口めっちゃ増えてるんですよ。lichessもアクティブ対戦数、倍以上に増えたそうですし。
- コロナ禍ステイホームでも遊べる
- Netflixドラマクイーンズ・ギャンビットの大ヒット
- 要は藤井竜王効果の世界規模版
というミもフタもない理由でございます。世界中の初心者層が大挙して訪れたことによって、従来は底辺扱いされていた900台や800台はもはや「選ばれた初心者」層に、「本当の初心者」は600台500台へと落ち着く・・・ということになっていると思います。当方目標としてまず800という数字を指定したのもこの辺が根拠になります。
いずれにせよここで「オレは何をやってもダメだ駄目人間だ」と落ち込む必要性は全く持ってゼロです。ここは強調させて頂きます。
Step.4 ちょっとずつ勝っていこう
堕ちるところまで堕ちたのであとは上がるだけです。だから言い方。勝ち方を覚えるために即効性ありそう(と主観で感じた)ものを列挙します。ひとつ注意点として、この初心者帯ですら王道はありませんので。こつこつとひとつずつ、ですね。むしろこれ自体をヒマつぶしとして愉しむマインドを推奨します。そうですね、リラックスしつつも手と頭動かす。そんな力加減で。勉強とか学習とか思ったら負けです。半分冗談半分本気。
優先順位とかもありません。ここに挙げていないのも含めて手に取れそうなものから取ってください。
lichess対局の継続と振り返り
引き続き負けたりたまに勝ったりやっぱり負けたりしましょう。これだけでも割と時間ふっとんでくかと。
忘れちゃいけないのが勝っても負けても必ず振り返りをすることてす。まぁやってみると忘れるどころかこれが愉しいんですけどね。これを見たいが為に対戦するまであり(個人の感想です)。
対局終了すると「棋譜解析」ボタンが出てくるのでそれポチります。押し忘れて画面消してしまっても、右上アカウント名→プロフィールで過去対戦分が全部参照できますので、そこからの解析開始も可能です。
解析画面に入ると棋譜が出てきますので、画面下側「コンピュータ解析を依頼」ボタンを押してしばし待てば、自分も相手もどの手が大悪手(Blunder)だったのかを冷徹に晒してくれます。逆に完勝したときなんかはこれ眺めてるだけで酒が飲めます。多分。自分飲まないので想像。
ここでできることは色々あるんですけど、ガチャガチャ触ってればわかりますのでやってみてください。
lichessのタクティクス問題
いわゆる詰将棋みたいなもんですが、詰めるだけではなく序盤中盤も含めた総合的な問題集になります。2022/04時点で凡そ253万問が無料公開されてます。一生かけても全部解くのは無理。
最初はわからなくてもいいのでマシンの心で解き続けてみてください。こちらにも対戦同様にレーディング(正しくはパフォーマンス)があります。間違い続ければ問題の難易度が下がり、簡単な問題が出てくるようになります。だんだんわかるようになってきます。ひたすら数を重ねましょう。ひとつ積んでは父のためー。それは賽の河原((c)人間椅子)。
これに限り、PCではなくスマホアプリ(iOS/iPadOS/Android)を使ってスキマ時間にってのもアリです。ただしスマホだと問題正解が表示されるだけ、その問題テーマがわからないという弱点がありますそこはご了承を。
書籍:ボビー・フィッシャーのチェス入門
書籍なので当然有料ですが(2,090円)、至るところで最初の一冊として紹介されているので自分も乗っかります。お金出してもかまわないという方はご検討を。もちろん無料にこだわるのもアリそれは貴方次第。
こちら入門とは言いつつ駒の紹介もそこそこに、やることはひたすらバックランクメイトの練習です。やってる内に頭の中で駒が動かせるようになり、おぼろげながらも棋譜記号慣れることができたり。あとは実対戦でも難所になる「いかにチェックメイトにするか=勝つか」における最初の指針になります。結果的には入門の位置付けを果たしてます。
Chessable / Smithy's Opening Fundamentals
https://www.chessable.com/smithys-opening-fundamentals/course/21302/
ごめん唐突に完全英語コンテンツでハードルあがる感がありますけど、これは紹介させてください無料ですし。ルール覚えたての時期だからこそ、これ読むと読まないとでオープニングに明らかに差が出ます。
別の言い方をしますと、英語圏のルール覚えたて初心者さんがオープニングを学ぶ上で、相当な高確率で最初に手に取ることになるのがこのコースです。日本語の入門記事ぐぐると頻繁に「オープニング三原則」てのが出てきますが、これをもっと詳細に実例交えて説明していると。だったらこっちの方やっといた方がよくね?英語だからというだけでこれを避けるってのはなんとも勿体無い話なのです。
それでも不安はあるのかもしれませんがご安心を。我々には英語力は無くても文明の利器があります。
いいから黙ってChromeブラウザにDeepL翻訳機能拡張ぶちこめ!ということになります。
英文を選択→DeepLアイコンぽちり、びっくりするほどに自然な日本語が出てきます。機械翻訳技術の進化は凄いです。これを使わない手は無いです。
lichess同様にこちらにもアカウント作って、このコースを消化しつつ、Chessable自体にも慣れてしまいましょう。DeepLあれば英語恐れるに足らず。将来的には一番お世話になるサービスになる可能性があります。
チェスセット実物購入
これに関しては完全任意なおまけ追記ですが、もし余裕があるならチェスセット(駒と盤)実物を買ってしまいましょう。安いので構いませんが安過ぎても微妙。2,000円から3,000円位のマグネットタイプでよろしいかと。逆にこれ以上高いのはもっとハマってからで充分。
なんでこれ書くかというと駒の形/大きさ/強さを視覚や触覚を通じて記憶するためです。lichessのアイコン表示も良くできてはいるんですけど所詮二次元です。嫁と同様にディスプレイの外には出てきてくれません。そのたとえヤメロ燃える。
実物の駒ってちゃんと強い駒は大きく、弱い駒は小さく作られてるんですよね。この違いはちゃんと見て触って
舐めてみないとわからん。ちなみに赤ちゃんがなんでも口に入れるのはそれを覚えるためでもあるらしいですが。大人に有効かどうかは知らん。なら書くな。更に言えばlichess駒アイコンから実物駒に脳内変換できるようになれば、それ自体が盤面の評価判断にも繋がります。いちいちクィーン8点ナイト3点とか指折り数えなくても、なんとなーく駒の数と大きさの積算で有利不利を判断できる。これは意外と本や動画では身につかない感覚だったりしますので。
#ということをどっかで読んだor聞いたor見たのですが・・・・ごめんネタ元を完全に失念しました。完全受け売りということで書いておきます。
といった具合かな。これらをちょっとずつでいいので進めていくと。ある日対戦中にふと気付くことができるようになります。
- あれ?この相手さんの動き無駄じゃね?
- この駒浮いてね?
- これチェックしてフォークできね?
みたいな感じで。齢50目前にして進研ゼミ気分が味わえます。それだけで割と気分いいっすよ。報われた感があります。
Step.5 ようこそ沼へ
ごめんこっから先は私自身も未体験ゾーン。諸先輩の皆様、後はよろしくお願い致します。投げるな。
こっからはいくらでもやりようあると思いますよ。次は1000、1500と高みを目指すも良し、永遠の初心者さんとして低みに浸かるも良し。コロナが収まった暁にはオンライン飛び出して同類お仲間を求めるのもいいでしょう。世間様に迷惑かけない範囲内でお好きなように。
でももし結果的に一時的な興味ヒマつぶしから、一生モンの趣味に昇華できれば、それはそれで何よりではありますよねと。人生のきっかけなんぞ、だいだいそんなもんじゃよ((c)ゆるキャン)。