ボタン偏執狂。
Q「Visorに乗り換えて一番よかった事は何ですか?」
A「ハードウェアボタン!!(即答)」と言い切れる位、このボタンには惚れ込んでます、マジ。電源がONだろうがOFFだろうが、書き物やってようがゲームやってようが、思った時にボタンを押せば、ほら予定表ほらToDoほらメモ帳!
うれしーよー。Palm買ってよかったよーしくしくしく。泣くなこら。
なぜ私がボタンいっこでここまで狂喜乱舞するのか。ちょいとこの辺のお話をば。
私がザウポケ使ってる時に持ってた不満点のひとつに「何をするにもペンを使わなきゃいけない」というのがありました。入力はもちろんのこと、スケジュール見るだけでもペンを使ってちょんちょん選ばなきゃいけなかったんですな。
「んなもん爪でチョンとやりゃあええじゃん」とお思いの方も多いでしょう。私もそう思う。でもできない。なぜか。
恥ずかしながらこの歳になって私、いまだに爪を噛むクセが直らないんです。そのため私の指、10本全部常時深爪です。小学生並。たはは面目ない。したがっていわゆる「爪タップ」てのが私にはできないんです。これは今のVisorでも同じこと。
つーかもう俺来年28だよなぁ。いいんかこんなんで。
そもそも、たかがか今日のスケジュール見るためだけにペンを取り出すのもどうも鬱陶しいしめんどくさい。ザウルスだろーがPalmだろーがそんなこた関係なく「ペンは使いたくない」つーのが根本にあるんですな。
その点Palmのハードウェアボタンはいいですね。ポチッと押せばアプリが立ち上がって該当画面が出てくる。そのまま複数回押せば画面がトグルする。スクロールボタンと合わせれば、こと「見る」限りにおいてはペンを必要としない。これはやっぱ実際に触って「目からウロコ賞」モンでしたよ。副賞として出演者似顔絵のジグゾーパズルを進呈・・・って「クイズ日本人の質問」かよおい。
最近ではザウルスでもスクロールキーを標準装備したりして追っかけてますが、やっぱレスポンス、そして操作の簡便さではPalmの方が一日の長があるかな、と思いますです。その理由として純粋なボタン押してからのレスポンス速度、そして何よりもPalmの場合、一度覚えてしまえばPalmの液晶画面を見ることなく、手探りボタン操作だけで目的の画面が出せてしまう、というのが大きいです。
画面を見ずしてPalmを操作できる、このメリットって思いの他大きいですよ。例えば人と打ち合わせしてる時「えーとちょっと待って・・・」と相手を待たすことなくスケジュール見られるとか。終電目指して全力疾走しつつも乗り継ぎ調べるためにTrainTime表示させるとか。「本当に必要なとき」「一分一秒でも惜しいとき」こんな時ほど、ハードウェアボタンのメリットってのは強く大きくなっていきます。
やっぱこのメリットって、カタログスペックとにらめっこしてるだけじゃわからんもんだと思いますよ。
そんな訳で、ベタベタにハードウェアボタンを溺愛していた私なのですが、それでもVisorが手に馴染むにつれ、次第に不満点が出てくるようになりました。
当たり前の話なんですが、Palmのハードウェアボタンは4つ。つまりいつでも即座に起動できるソフトウェアは4つまでってこと。
私はアドレス帳を全く使ってない人間ですので、このボタンだけは自由に他のアプリに割り当てられるのですが、他の予定帳+・ToDo・メモ帳はもうこれなしでは考えられない程使いまくりなんです。ですので、できればこの設定は変更させたくない。
それに即時表示させることでメリットを発揮できるソフトって他にもいっぱいある。上に挙げたTrainTimeもそうですし、他にも電卓、辞書、時計、DOCリーダー・・・。やっぱ欲ってのは出てきます。
ペンを使うことなく、もちろん爪タップさえも必要なく、ハードウェアボタンだけで、しかも画面を見ることもなく様々なソフトを起動させたい。その上、今のボタンのレスポンス速度は落としたくない・・・。
こんな超ワガママな欲求に応えてくれるモンが・・・実はあったんですな。すごいわ、この世界。
おそらくご存知の方も多いでしょう。Muchy's Palmware Review!でも堂々と5つ星獲得している「CoLauncher」。これのおかげで私にとってのPalmの操作性、軽く5倍は向上しましたです。いやマジで。
このソフト、Graffitiやハードウェアキーの組み合わせにより最大98種類のアプリが起動できる代物なのですが、私にとってはGraffiti起動なんぞどうでもいい。それよりもハードウェアキーだけで最大36種類のアプリが起動できる、ここにココロ鷲づかみにされました。
まず起動が軽い。標準のボタンキックともほとんど変わらない起動の速さ。若干の誤差は生じるのですが、本当に誤差程度です。Huckソフトではない点もHuckMaster使ってない身にとっては大ポイント。そして何よりも標準の予定表+、ToDo、メモ帳起動と共存できる!
$8のシェアウェアなんですが、ダウンロードして、試して、その日の内にレジストしました(笑)。十二分に$8以上の存在価値を味わえるソフトですねこれ。この着想とレスポンスの共存に拍手。
CoLauncherのおかげで最近は「一日で一回もペン使いませんでした」という日も珍しくなくなりました。
(補足:実は圧倒的に多いのは「一日一回しかペン使いませんでした」なんですけどね。何故かはまた別の機会に。うわー、またネタ渋ってるよこいつ)
という訳で、ちと実例を並べてみませうかね。
以下は00/10/15時点でのCoLauncher登録ソフト一覧です。って日付書いたら書き溜めしてることバレバレじゃん。
<略称>予→予定帳ボタン、ア→アドレス帳ボタン、T→ToDoボタン、メ→メモ帳ボタン、上→スクロール上ボタン、下→スクロール下ボタン。
予:予定表+(Visor標準)
T:ToDo(標準)
メ:メモ帳(標準)
ア→T:BigClock+
ア→メ:TrainTime(アプリ版)
ア→上:Application(標準)
ア→下:previous app(前回立ち上げたアプリ)
ア→予→予:J-Doc Reader
ア→予→ア:HandWrite3
ア→予→T:Progect Manager
ア→予→メ:Hot Date
ア→予→上:Syodo
ア→予→下:FlpTimes
ア→ア→予:Sudoku(Java)
ア→ア→ア:hautMeDoc
ア→ア→T:Itsu-Deru
ア→ア→メ:辞書
ア→ア→上:MeDoc
ア→ア→下:電卓となっております。これ位なら画面見ずとも指が勝手に動きます。同時にこれが覚えられる限界でもあるのかな、と。
これらのソフトが全部「画面見ずにハードウェアボタンだけで起動できる」というのがやっぱり最大のポイントですね。これ全部が2秒以内に表示できる。早撃ちガンマンもビックリ。古いよ言い回しが。
ちなみにその他細かい点を挙げておきますと、異常なまでに使用頻度が高いBigClock+とTrainTime(アプリ版)は起動アプリ数よりも速度と操作のわかりやすさを優先させて1ストロークにしています。そして連打が利く「ア→予→予」、「ア→ア→ア」にはこれまたよく使う2種類のDOCリーダを。後はなんとなくです。
KoLauncherを除くすべてのソフトが標準ソフトかフリーソフト・GPLってのもポイントかも。とかくシェアウェアが多いとも言われるPalmwereの世界ですけど、私のアプリ出費総額はKoLauncherの$8+手数料のみです。最小限の出費でもかなり良好なPalm環境作れる好例、ととりあれずうぬぼれておこう。こら。
あとこうやって眺めてみると、圧倒的に入力系アプリよりも閲覧系アプリが多いこともおわかりかと。実際入力に関してはさすがにペンを握らなきゃ何もできないため、そのような場合は大人しく標準のランチャーから起動しています。ま、入力はあらかたPCからですからねぇ。それほど重要ではないです。
ま、こうゆうのはあくまで個人例にしか過ぎない訳で、人それぞれのやり方、というのがあると思います。素直に己の欲望に従うのが吉でせう。
つー訳でまとめ。この際回し者呼ばわりされても構わん。ペン嫌いなユーザはとりあえず試せ。
そして、気に入ったら金払え。