WordExcel依存症


 「パームビジネスソリューション」(丸山弘詩・古屋啓子共著:イーストプレス社)を先程読了致しました。いやぁ、手に入れるの苦労しましたよ。近所や職場周りの本屋駆けずり回ったけど結局売ってなくて。で、結局は本屋さんで注文したんですけど、ついつい欲出してマニアックな本注文しちゃったもんだから1ヶ月待たされて。先日ようやく到着して、やっとこさ読み終えましたです。え?そのマニアックな本とは一体なんぞやって?言えんなぁそれは。

 いや、そんなこたぁどうでもよくって。なかなかこの本いいっすよ。お勧め。eimom氏言うところの「使った事がないソフトまで、知ったかぶり出来る情報量」つーのは言い得て妙っすな。DOCやJFile、DataBK4、メールやWebの閲覧等、一通りの基礎知識はほぼ押えてるので、これ一冊あれば基本的なことで困るこたぁないでしょう。あとProject@HandやサイボウズOffice4の連帯方法の具体的な記述は他じゃなかなか読めない説明なんで、こうゆうのに興味ある人間は必ず読んどけ。

 ところで、これ読んでて思ったことがひとつありましてね。今日はこれが本題なのですが。

 本を見てもらうとわかるのですが。第1章が「資料はコンパクトにデジタルに」となっておりまして、その中でも文書編集や表計算に関する説明に結構なページ数を割いてるんですよね。ま、ぶっちゃけた話、いかにWordとExcelと連帯するか、つー話ですわ。これ読んでて、「あー、やっぱりWordExcelなんだなー」等と思ったりしてたんです。

 ちなみに私なんですが正直な話、他人にPDAのお勧め聞かれたときに、WordやExcelの連帯として使いたいという希望が出たときには、真っ先にPalmを候補から外すようにアドバイスしています。おとなしくiPAQでも買っとけって感じで。

 確かにこの本にも紹介されてるように、テクを駆使すればパソコン上のWordやExcelと連帯させることも可能なんです。けど。やっぱりあくまで「テク駆使して」つーのが前提になっちゃうんですよね。ボタン一発即転送即展開、にはやっぱどう逆立ちしても構わない訳で。

 それに加えて、やっぱりPalmの160*160という解像度の低さってのは致命的だなぁ、というのもあって。WordにせよExcelにせよ、特に見る場合においては、一画面に出る情報量は多ければ多い程いいですしねぇ。こうゆう点ではやっぱりPalmはどうしても遅れを取っちゃうなぁ、というのが正直な感想だったりしますね。

 という訳で、この章を読みながら「うわぁ、みんな苦労してるんだなぁ」等と同情の念を禁じえなかったりする訳なんですが。他人事のように。だって自分使わないし。

 それはそうと。

 特にビジネス面を眺めてみると、もはやWordExcelってすっかり蔓延し切ってしまった印象さえばありますね。私の職場とかでも仕様書とかの書類などはほぼ99%以上はWordExcel、といった状況です。

 私自身はExcelはともかくWordはヘド吐きたくなる程生理的に大嫌いな人間なので、できるだけこうゆうのは避けて通りたいのが心情なんですが、もはや周りが周りだけに「鬱陶しいわボケWORDなんか使うな」とは言えなくなっちゃってしまってます。それ言ったら仕様書回ってこなくなって仕事できんくなる(笑)。

 つまり結局はデータ保存手段として、WordありきExcelありき、ってのがすっかり前提条件となっちゃってるんですわーな。私の持つ不満点ってのはむしろここにあったりするんですよ。なんでわざわざ文章いっこ開くのにWORD開かなきゃあかんねんと。そのクセ、ちょっとなんかしようとするだけでいきなり動作遅くなるし突然落ちるし次開いたら結果ボロボロなってたりするしバージョン互換機能なんざ嘘ばっかりのイカサマ(以下マイクロソフトの悪口が100万行続くので削除。これ喋らせたら1日でも止まりません。結論Word作ったヤツ死ねということで。)

 つー訳で敢えて提唱を。ここはひとつWordExcelを捨て去り、Palmを含めて、あらゆるプラットフォームで表示編集可能なデータ共有を目指してみませうよ、と。ま、言いかえればひねくれ根性以外の何物でもないんですが。わはははは。笑ってごまかすな俺。

 例えば文章の方ですが、これはいわずもがなですが、メモ帳及びDocファイルですよね。案外世の中の文章って、テキストだけで十分なことが多いもんなんですよ。使ってみれば。つー訳で説明は以下略「パームビジネスソリューション」を読め。を、うまくつながった。どこが。

 次にスプレッドの方なんですが。実は単純なデータ表でしたら、スプレッドなんか使わなくてもCSVで十分なんですよね。となればJFileかPicoで上等上等。CSVならExcelでも開けるしね。つー訳でもこれも説明は以下略(以下略)。手を抜くなよ俺。

 要は何を言いたいかというと、結局はどうゆうデータをどうゆう形態で保存するか流用するか、これも結局は使い手次第だ、ということなんですよね。確かにWordExcelに全部任せてしまう、というのも手といえば手なんですよ。でも、それだけに凝り固まってしまうという弊害もありますよね。WordExcelも結局はデータ保存の一形態にしか過ぎないわけで。

 逆を言えば、画面狭いだのフォント汚いだのと散々言われてるPalmであっても、その制約に潰されるか、足蹴にしてブン回せるかも、結局はそのデータをどうゆう形で保管したいか参照したいか、というところが大きいんだと思いますな。

 いつもデータの中心にWordExcelを置いてしまうのではなく、状況に応じて最善のデータ形式を選択し、活用しましょうよと。使えるもんは絞って絞ってカスカスになるまで絞り切ってやれと(笑)。こうゆう能力って、別にビジネスに限った話でなく、いたるところで必要なもんだと思いますしね。案外、こうゆう風に考え方をちょいとスライドするだけで、やり方ってどんどん増えていくもんだと思いますよ・・・・を、いつの間にか自己啓発セミナーの怪しいオヤジみてぇだ。

 という訳で、Wordが吐き出すブルースクリーンが憎くて憎くて今すぐにでも開発グループ皆殺しにしたい方は、今すぐPalm買ってついでに「パームビニネスソリューション」も買って幸せになりましょう。そんなお話でした。めでたしめでたし。

 どんな話なんだよそれは。


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