空白のスケジュール


 某所に幽閉される生活始めるようになってから早2ヶ月半ですか。まぁなんだかんだ言いつつもようやくここまで来たという感じですかねぇ。どうやら今のプロジェクト9月か10月で終わりらしいので、幽閉生活もそこまでなのかな、と半分、いやそれ以上に期待膨らませつつ残り日数を指折り数える毎日なのですが。もうかい。まだ7月だぞ>俺。

 この生活になってからPalmの使い方にも変化したことがあって。

 ひとつは前にも書きましたがネット隔離環境に押し込められた影響で、毎日HotSyncするようになったこと。そういえばNewsClip++、Ver.0.23になってからMeDocモードでのPalmへのオートインストールが効かなくなっちゃったんだよな。どうやらNClip++からPalmInstallが見えてないっぽい。なんでだろ?まぁDocファイルの場所は固定だからそれ直接KICKしちゃえばいいだけなんで実害ゼロなんですけど。Lokiさん時間あったら調査よろしゅう。業務連絡すんなこんなとこで。

<追記 02/08/11>Ver0.24にて上の件、FIXされました。Lokiさんお忙しい中対応感謝です。

 で、以前ならHotSyncするのはソフトインストールするとき位でしたから、HotSyncの習慣ついてさぞかしベンリでしょーよかったねー、となるはずなんですがそうは問屋がおろさなくてですね。もう一つの影響、これ。

 「スケジュールとTODOを使わなくなりました。」

 さー皆さんご唱和を、せーの。

 「意味ねーじゃん!」

 ありがとうございます。こら。

 幽閉生活始まってからというものの、スケジュール使う機会ってのがさっぱり消え失せましてね。今確認してみたのですが、幽閉前はおしごとプライベート併せて大体月20件位の予定やTODOを抱えてました。これでもまぁ人によっては少ない方なんでしょうが、何せアタシの頭スポンジ同等ですから、せこせこ入れては確認して、てのが非常に機能してたんです。この件数でも。

 が。幽閉後というものの、利用する機会は減少の一途を辿っておりまする。5月(GW以降)が9件、6月に至っては全部で6件。それもほとんどは月1とかの定期予定ばっかり。新規予定何ひとつなし。そういえば今月予定表+立ち上げてないよなぁとか思ってたんですが、そりゃそーだわな。入れてないんだもん。見る必要がない訳だ。標準スケジューラである予定表+でさえこのザマだもん。Progect使ってねーっと嘆き悲しむのも不思議なことではありません。納得すんな俺。しくしく。

 でも、確かに6月はW杯とかもあって引き篭もってたのは事実だけど。それにしては少なすぎるやないかと。仕事は前より忙しくなってるのになんでやと。

 それには明確な理由がひとつありまして。仕事関連のスケジュールは今、一切合切現在の幽閉先に握られてる、という事情があるんですな。なんか今の出先、こうゆうことに関しては馬鹿みたいに厳しくて(ていうか馬鹿そのものなんですけどって言い切るな)。事ある度にやたらスケジュール管理の提出を求められています。

 まず朝会社に着くと、その足で即毎朝行われる進捗ミーティング。そこで今日一日の予定をがさぁと洗われます。おしごとしてる時にでもあれを確認これを確認、とやたらメールが飛んでくると。で、一日の終わりにはこれまた今日これやった明日これやりますの日報作成。これが毎日毎日繰り返し。この上週報だの月報だの勤務時間報告だの目標作成だの・・・やってられっかこらー酒持ってこーい飲んで急性アル中で倒れて救急車乗って病院で療養してやるー!

 落ち着け。3回目はゴメンだ(実話)。

 言い方変えれば、要は相手が全部スケジュール決めて、わすはそれに対してそのまま動いてるだけ、ということなんですわーね。自分で確認する前には上からツッコミが降ってくる。そりゃあPalm必要ねーわ。

 実際、今の職場についてから私の持つVisor手にPDAの話とかもしましたけど、じゃあ実際自分も持ってみたいです?とか水を向けてみると異口同音に「いりません」の骨髄反射。うん私も思うもん。今のやり方してる限り絶対に必要無い(笑)。

 まぁ所詮こちとらプロジェクト終われば御役御免のさすらい者ですから、あちらさんの経営サイドに口挟む義理はありませんが。それでもこうなってしまうのは「成果物でしか人の動きを判断できなくなってしまった」という悲劇なんでしょうねぇ。これやって誰一人として幸せになれる訳でもないのに。今日何行コーディングしました何件テストしました何枚仕様書書きました。数値が出てこないと働いてないとみなしてしまうみなされてしまう。今のご時世不景気も重なってなのか、企業規模の大小を問わず、こうゆう管理手法に逃げてSEやPG追い詰めちゃう。最近聞くのはこの手の話ばっかしですわ。そんなんだからソフトウェア業界からこぞって頭脳流出(優秀な人材が他業界に逃げること)しちゃってる現状てのがあるんだろーなー・・・を、ちょっと話ずれた。

 現状のわすがこんなていたらくなもんですから、最近になってこんなことを考えるんです。PDAが仕事に必要ってことは、それだけ己に対する裁量も任せられてるってことなんだろうなぁ、と。「へ?んなもんこちとらヒラだぞ相手に言われるままだぞざっけんな」とお思いの方もちょいと考えてみてよ。相手とのミーティングひとつとってみてもスケ眺めて「あーすいませんこの時間はダブってんですよー2時間遅らせられません?」、これだって一種の立派な裁量よ。それすらないもんな俺。「えっとそれじゃあ午後・・・はレビュー入ってるんですよね?それじゃあ明日の午前にずらしますかぁ?」と言われる立場だもん(笑)。

 楽っちゃー楽だけどねー。空しいよやっぱ。

 少なくとも「仕事してる」という実感は無い。「作業してる」って感じ。ただでさえモチベーションは既に根本から破壊されてますし。

 まぁ私に関しては後でどーにでもなりますので心配御無用なんですが。なんか周り見ててもこー思ってる人とか多いんだろーなー、と思いつつここまで書いてみたんですけど。結局PDA使ってようが全く使わなかろうが、予定に振り回されてるだけじゃ結局は意味ねーんだよな、ってのを最近強く感じたり。

 己がどうゆう状況におかれてるかを把握し、じゃあどう動けば(あるいは動かなければ)自分が幸せになれるかラクできるか、その判断材料として適してるからこそのPDAであって。それがなきゃ手帳だろうとPalmだろーと一緒じゃねーか、てのがあるんですな。結局は予定に振り回されるんも機械に振り回されるんも変わらないんだわーな。傍から見ててば。

 PDAの方がガンガン進化してる一方で、おしごとってのも時代と共に変わっていくもんだと思うし。今一度「なんでこれ使ってるんだろうなぁ」などとお思いの方は、いろいろ自問自答してはいかがでしょ。

 ダークになるぞ案外。あかんやん。


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