悲観的ですんません


 んどもー。今回は2ヶ月に渡る放置プレイでした。いやぁ、こんなところで・・・この縄をほどいて・・・・・・このままじゃ・・・・・・誰かに見つかっちゃう・・・・・。

 あはははは。笑ってゴマかすな>俺。

 まぁいろいろありましてねぇ。退職話とか退職話とかこれまた退職話とかであっちゃこっちゃとひきづり回されまして。とてもじゃねぇけどここまで手ェ回んねぇよボケ、的な日々を過ごしておりましたです。ま、人生いろいろあるってもんよ、なぁ寅吉さんや。誰だ寅吉って。

 そんな小ボケをはさみがら月日を浪費している間にもこの世界、微妙に動きがあったりなかったりしているようでして。

 たとえばすっかり時期逸しましたけどPalmの日本主力部隊の撤退ニュースとか。いきなり暗い話題だけどな。まぁ今のこの沈滞ぶりじゃしょーがないのかなぁ、てのが正直な感想だったり。たられば禁句なのを承知で敢えて言わせてもらえば、もしVisorDXやPalm100,105といった廉価マシンを、在庫処分の投売りなんかではなく戦略的かつ継続的に、ここ重要だぞ、継続的に、テストに出るぞ、継続的に、口酸っぱくして言うぞ継続的に継続的に継続的に継続的に継続的に継続的に継続的にぃぃぃ!!

 やかましいっ!!

 ぜぇぜぇ。これくらいしつこく低価格路線(\10000以下)を続けてきてくれれば、「安くてすぐ手に入る」カシオ計算機のような安定地位を手に入れることができたかもしれないのになぁ。コンビニで手軽に買えるデバイスになったかもしれないのになぁ・・・というのが私にとっては返す返すも惜しまれることでございまする。

 まぁ後ろ振り返っても仕方ねぇけどな。覆水盆に帰らず。

 まぁそんなこともありまして、今はPalmと言えば猫も杓子もOS5、というかあたかも蜘蛛の糸の如く渇望されているOS5なのですが。ソニーがOS5搭載の試作機を展示したり、デベロッパーには開発情報を流したりといろいろ活発になってるみたいなんですが。

 実はねぇ。これ言ったら怒られるかもしれないんですけど。

 現時点では、あんまりいい印象持ってないんすよね。OS5に。なんででしょーね?OS4発表当時は私自身もOS5に期待していた、はずなんですが。

 今こっちで把握している(はず)の今回のバージョンアップによるメリット。ARM移行に伴う動作の高速化。ハイレゾ化を含むマルチメディアサポート。ネットワーク/インターネット機能に対する強化。過去資産に対する互換性の保証。その他諸々。

 ・・・・・・・・うーん。

 だからどうしたんだ、と。

 いや、従来からさんざ弱点と言われ続けてきたこれらのポイントにメスが入る、という点に関しては素直に喜んでいいと思うんよ。

 ただ、これが低迷するPDAという市場に対してカツを入れるかというと・・・うーん。すまんが現時点では光が見えてこないような気がしてしょーがないんだよなー。

 理由は2点。

 まずひとつはライバルの技術力が格段に向上しているということ。このライバルってのはPocketPCのことじゃないよ。ザウルスでもない。で、携帯電話でも無いっす。

 ノートパソコン。これ。

 いかに軽く、いかに早く、いかに電池を持たせるか。この競争の激しさってのはある意味PDA各社の比じゃないです。そりゃそうだわな。元の大きさが大きさなんだから、力入れたらその分だけ100グラム単位、ウン時間単位とくっきりとした差が浮き出てくる。その結果、ソニーVAIOなんかついに片手で持てるWinマシン作っちまったじゃねーかと。

 その一方でPDAの場合、どーしても見た目の進歩って地味じゃん。何g軽くとか、何cm小さくとか。インパクトの面では勝ち目ないよね。それにどうしてもやれることは増えることはあっても、決して「全部できる」訳ではありませんから。宿命的に。

 ある程度酸いも甘いも知り尽くしてるマニアならいざ知らず、普通の一般購入層(パソコンのある程度のヘビーユーザも含めて)がこっちに目行ってしまうのはしょーがねーんじゃねーか?というのを感じてしまうんですな、というのがひとつ。

 もういっこ。これはマシンではなくて、人間側の視点なんだけど。

 本家Palm社を始めとして各社(ここにはいっそのことザウやPocketPCも入れる。乱暴だけどな(笑))が押し出してたシンプルさ。欲しい機能を手早くやる、という操作思想。

 この切り口って、実は既に失敗してしまったんじゃないか?ということを最近になって思ったりするんですな。あ、念のため言っておくとあくまで失敗ってのは売上とかの営業成績という意味でね。個人の思想は好き勝手ばらばらなのでこの際一切無視。

 マニア(多分俺もなんだろーなー)は「これができるからいい」という視点で各マシンを見たりするんだけど。市場の顧客(候補)層ってのは「これとこれとこれしかできないからダメ」という目を既に持ってしまってるんじゃないか、と感じてるんです。でなきゃなんでPDAの売上が低空飛行な一方でノートパソコンだけが堅調な(決して好調でもないんだけど)伸びを示してるか、というのが説明ができないんですよね。

 要は5万出すとこれとこれとこれだけができますと。+2万でさらにこれとこれができますと。でもそれ以外のことはできなかったり難しかったりしますよと。そんないちいちめんどくせー選別なんかやってられっかー。だったら+10万すりゃノーパソ買えるんでしょーこっちにしよーぜー。そうゆう発想ね。

 結局シンプルさを市場が受け入れてくれなかった、だから一時はあんだけ盛り上がったPDA熱(ホントにそんなもんがあるのかどーか知らんが)も時期の経過と共に盛り下がってしまった。こんな感じなのかなぁ。これを書いてしまうってことはわすにとっても寂しいことなんでしょうけどね。

 こうゆう見方を(市場の)多数がしている以上、OS5がそれを覆すことは果たしてできるのかな、と。これができます、の「これ」が10個から20個に増えたところで、制約の色眼鏡は外せないような気がしてて。ここがすごく不安な点です。

 ていうか過去のイメージ粉砕するんだったら、それこそPalmサイズのハードでWinXPなりMacOSXなりをそのまんま動かす位のことでもしない限り無理なよーな気すらしていますです。さすがに無理だよなぁそれは。たははは。

 で、念のため言っておきますけど、私自身は相変わらずPalmそのもののシンプル加減は好きですよ。いまだにしつこくVisorDX使ってますし(笑)。これ壊れた後に買うのもPIMとして使うのは相変わらずPalmでしょーしね。

 でもさ。これってあくまで私自身の感想でしかないじゃん。人に語ったり文章にすることである程度伝えることはできるかもしれないけど。最終的な使える使えないの判断はそれを持ったものが使って触って確かめて、で初めてわかるもんだと思いますし。となるとどうやって触らせて納得させることができるか・・・。この辺に脱出口があるような気がするなぁ。でもなぁ。だからといって「Palmいいんだから使え使え」の押し売りじゃ、それこそどこぞのカルトと変わりゃしねぇし。

 それでなくても。往々にして、己の好き嫌いと時代の流れは、無関係な方向にベクトルを向けたりするんですよねぇ。

 とかなり読者さんをブルーにさせるような締めをもって本稿終わり、と。

 んじゃまた来年。

 はやっ。


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