おしまい。
2006年3月1日。遂にこの日がやってまいりました。
マイVisorDXが天に召されました。
直接的な死因は電源不良になりますが、これはもはや天寿を全うしたと言い切っても過言では無いでしょう。なにせ6年弱使い倒した訳ですから。
2000年6月に産声を上げるや否や速攻で確保に走ったこと。始めてのGraffitiにちょっとだけ悪戦苦闘したこと。PCとSyncに成功した瞬間雄叫びを上げたこと。様々な思い出が、昨日のことのように脳裏に浮かびます。
本来であれば「Visorここに眠る」と墓碑を掲げ、手厚く供養して差し上げるのが筋ではありますが、それは世間一般で言うところの不法投棄となります故、いわゆる不燃物ゴミとしての処分になりますことをお許し願いたく。
これまで本当にありがとうございましたなんまいだーなんまいだー。
ちーん。
という訳で。1年前に確保していた予備機を取り出し電池を入れ。バックアップモジュールからデータを復元し。またいつものように丑やのベルトケースに入れて持ち歩く日々が始まっております。
いい加減しつこいぞ俺。まだ使うか俺。あぁ使うともさ俺。
とはいえ。ぶっちゃけて話してしまいますと、自分自身の働き方とか考え方とかが随分と変わってしまったからなのか。Visorが手元にある必要性ってのが年々薄れてしまっているのも残念ながら事実。理由はいくつかあって。
- 手書きメモ(紙&ペン)への回帰
- 会社のデータを外に持ち歩かなくなった
- 個人情報保護法の悪影響とか
とまぁこんな感じで。かつては自宅と会社とふたつクレードル使ってたというのに、今ではPCとSyncすらしないですもんねぇ。完全にVisor単体での使用となってしまっています。
とはいえ、それでもまだまだ捨てられないものがあって。予定帳+。事実上これだけのために、わざわざVisor予備機用意してるようなもんだよな。「なんでそこまで拘る?」と自分で自分に疑問を抱かざるを得ないのですがそれでも捨てられん。
何度か手帳に手を伸ばしてはみたものの、やっぱりダメなんですよねスケジュールに関してだけは。何度でも修正できる。手書き文字は3日で何書いてるか解らなくなるけどフォントに直っていれば1年後でも読める。週単位月単位タスク単位でワンボタン切替できる。これらの利点は今持ってしても尚失われていないと。
こんな具合にすっかり頑固者になってしまってますから。今売ってる最新のヤツもなんだかなぁと首を傾げるしかないんですよね。今現在「スケジュールだけを扱う機器」ってほぼ皆無と言っていいでしょ。ネット接続当たり前、Office文書が開けて当たり前。そこまでしないと売れないから。おそらく今後待てど暮らせどシンプルな機器ってのは現れないよーな気すらしています。電卓売り場の横でワゴン売りPalm売ってくんねぇかな、とは未だに思ってるんですけどね。やってくれんかカシオ計算機さん(笑)。
なんだかんだで、使い続けることで「身に染みてしまった」ってことなんでしょうなぁ。他のPDAとか見ても手帳見ても、基準がすべて予定帳+になっちゃってますから。いい意味でも悪い意味でも「離れられなくなっている」のかもしれません。
まぁこのあたりはここで愚痴愚痴言ったところで何も変わらないんだろうなぁと。潔く諦めた方が精神衛生上もいいのでしょう。なんかすいませんジジイの戯言みたいになっちゃって(^^;;;;。皆様は皆様でそれぞれ先に進んでくださひ。
という訳で。これまでここのサイト、動いてるんだか動いてないんだかを曖昧にしたまま休眠状態を続けていたんですけど(何せこの文章自体が1年半振り)。ここらで正式に区切りということにさせて頂きたく思います。最新の機器による最新の情報はそれこそblog等でひっきりなしにやりとりされてますしね。わざわざここで書く必要性もあるまい。
ここのサイト自体は保管庫扱いとして引き続きそのまま残しますんでその点はご安心を。回顧主義的に浸りながら「この当時ってこんなんだったよなぁ」とニヤニヤするのも一興(笑)。
最後の文章としては随分短くしかもシマリの無いものとなってしまいましたけど。せめて最後に一言だけ。
「道具に使われるな。使ってナンボ。」
こう言い残して筆を置きたく。んじゃ後は頑張ってね。誰に言ってんだ俺。