インターネットやろう。
こうやっていくつかのインターネットラジオ局を並べたり比べたり していると面白い共通点に気付くことがあります。
そのひとつが「インターネットラジオやってる人全員がインターネットに 詳しいわけではない」ってこと。
例えばRadio13。Webの制作や更新、メールの窓口やお返事といった インターネット周り（パソコン周り）のことはすべてディレクター であるツジ氏がすべて取り仕切り、その一方で他の出演者達は 「べしゃり」に専念するという形を取ってます。 実際スタッフ一覧とかを眺めてるとかなりの局がこのやり方ですね。 誰かひとりが集中的に管理して、その管理者を通して各パーソナリティーに レスポンスが届く、という仕組みがほぼ一般化されています。
なぜこうゆう運営形態になるかは至って単純。パソコン触ってて インターネットもやってて、って人が「ラジオ作りたいなぁ」と 思って人集め（パーソナリティ集めか）するとなると、 「どう技術面をカバーするか」は確実に懸案になっちゃう。 となればいちいち全員で勉強するよりも「んじゃ俺がこの辺 全部引き受けるよ」といった流れになるんでしょうな。 手っ取り早いし。
実際、こうゆう形態とかだとなにかあった時のトラブル対応 （Webページクラックされたとか犯罪まがいの苦情来たとか） がやりやすいってのもあるし。今後もインターネットラジオ 作る上での作る側・喋る側の分業は進んでいくんだろうな、と 思うのですが。
ただ、これについてひとつ疑問視していることがあるんですよ。 今回はちょっとこの点を。
分業だったら喋り手はひたすら喋ればいい、作り手はそれを Webに載せればいい、とすることで作業自体はラクになると思います。 それはいいんですけど、問題はこの形態に慣れちゃうことで 喋り手と作り手の間でインターネットに対する認識そのものに 温度差が生じないかな、という点なんです。技術的な面でも、 精神的な面でもね。作り手に全部任せちゃう弊害で、 喋り手はインターネットのことに対してあまりに無防備になっちゃうんです。
この温度差は既に地上波放送や、大手商用系でタレント読んで放送 してるインターネットラジオとかでは現われてます。Webとかメールとか の話題しゃべっててもとにかく、その言ってる ことが間違いだらけなんですよね。はっきり言って聞くに耐えられない レベル。こうゆうのは「てめぇ触ったことねぇだろ！ スタッフに入れ知恵してもらってるだけだろ！」と３秒で看破 できます（笑）。
こんな二の舞やっちゃいけないと思うんですよ。ましてや インターネットラジオの場合（現時点では特に）、聴く側の パソコンなりインターネットなりの知識はより上と考えて いいですから、中途半端なごまかしは通用しないと思っていいです。
これってやっぱり損だよね。自分が勝負したい所と違う 部分から評価されてしまう訳ですから。
という訳で私は声を大にして言いたい、あ、書いてるのか。
まだインターネットやってないパーソナリティさん、 インターネットラジオやってるんだったらやっぱり インターネットやりましょう！
後づけになるけど理由をいくつか。
まずやっぱり頭に浮かぶのがもし何かあった時のことなんよ。 なんか放送中にまずいこといって問題なっちゃったとしましょ。 そん時に「私インターネットわからないので」ってのは言い訳 にはならないと思うんですよね。逆に「そんなことも知らないのか！」 と却って非難の対象になっちゃうこともありえると。
そんときにやっぱり知ってると知らないじゃ雲泥の差があると 思うんですよね。知ってたら回避できる、知ってたら対処できるって ことはいっぱいあるし。ラジオ、といってもその声はインターネット 上のコンテンツとして機能する訳ですから、その上に乗っかる以上、 ある程度の自覚は欲しいと思います。
いきなりマイナス面から見てしまいましたけど（これは私の性格的 欠陥によるところが大きいです。すまぬ）、他にもある。 ていうかこっちの方がでかい。
インターネットを純粋な情報源として考えても、これに預かれる 恩恵ってとてつもなく大きいんですよ。これを利用するためだけでも インターネットを利用する価値はめちゃめちゃある。 メールとWebがあるだけでも、自分のフィールドは何百倍に広がる。 これ誇張でもなんでもないよ。
喋り手としてこれ使わないのは絶対に損！ 喋りの幅も広がるし、奥も深くなる、絶対にいい影響あるから。
現時点でパソコン持ってない人は買っちゃいましょう。別に３０万 以上も出してバカ高いマシン買う必要なし。中古でいいよ中古で。 ショップブランドで動くだけのマシン組み立ててもらってもいいし。 ブラウザとメーラ動けば問題なし。iMac買っちゃってもいいしね （公害ソフトMS-IEとOutlook削除できる人が周りにいるのが条件だけど）。 １３万だっけ？
・・・・・・確かに、普通の価格常識から考えたらパソコンって 安くはないと思うよ。でも、それ出すだけの価値はあると思う んだけどね。
ラジオ用の文章がいつのまにかただの勧誘文章になってしまいましたが、 要はみんな触りましょう、ということで。