インターネットラジオと音楽。


ラジオを聞いててふと思ったのですが。

『インターネットラジオってあまり音楽がかかる事無いなあ。』と。
(あ、ここでいう『音楽』とは『BGM』の事を含みません。あくまで音楽番組とかで扱われる音楽の事ですよ)

「何当たり前の事を言ってるんだ?」と思ってる方もいるでしょう。ま、至極当然。
日本はもとより世界中に「チョサクケンホウ」っていう厄介な法律が存在してますからね。

その著作権法があるお陰で無許可じゃ下手にCDも流せない。勿論MP3やWAVファイルも同様。 OKなのは個人で作った音楽か著作期限の切れた音楽くらいですな。

で、音楽が無いとどうしてもそれ以外の部分でリピーターをつかむ努力をしなくてはならなくなるという訳でして。
となると一番最初に思い付くのは、「とにかく色々と喋る」って事になっちまいます。これが一番手っ取り早いし他に道具もいらない。
何より磨きをかけると恐ろしい武器にもなったり。

でも、どのラジオもその方法ばかりを取ってくると今度は違う物も聞いてみたくなります。
ずっと同じ異性と付き合ってると他の異性が奇麗に見えてくるのと同じですな、ってなんちゅう例えじゃ(笑)


さて、ここでちょっとインターネットラジオから目を離して、普通のラジオに目を向けてみましょう。 どの放送局でも、FMでもAMでもいいです。適当にチューナーあわせて聞いてみてください。 できれば10分ほど同じ放送局を聞くがのいいですね。

…どうです?何か『音楽』がかかったでしょ?喋りだけじゃないでしょ?
でもそうしないと誰も聞いてくれなくなります。喋りじゃどうしても飽きますしね。なにせこっちは不特定多数を相手にしてますから。
勿論、インターネットラジオが不特定多数を相手にしていない、という訳じゃないですが。

でも。よくよく考えて見てください。

大都市圏ならまだしも、地方都市、ましてや田舎だとFMは1県に1つってのが当たり前です。AMはまだマシですけど。 こうなるとラジオを聞く側にとっては選択肢はありません。そしてラジオ番組を提供する側も聞く側の 要望をなるだけ聞き入れないといけなくなります。

結果、色々な要素を詰め込んでラジオ局の1日が出来上がるって感じになります。
でも一方向に思い切りとがらせるのは難しかったり。多数を相手にすると下手に1方向に変化させるのは危険ですし。

その『危険』が可能だったからこそインターネットラジオは今迄成長してきたと思います。

けど、そろそろ『声で勝負だけでなくうちは音楽で勝負!』なサイトも出てきていいと思うのですが。
爆弾系、お笑い系と来ると次の王道は音楽系かな〜、って想像もありますし。

番組としてやるのは難しいでしょうけど、波に乗れば今まで獲得出来なかったユーザーを引っ張る事も可能。
その結果、インターネットラジオのユーザー層が多種多様になる…ってのは私の勝手な希望でしょうか?


そうそう、音楽の事を書いたのでそれに関する追伸。
Radio13様。以前から紹介してた『ブートレグ』って何ですか?(笑)

ってそれくらい自分で聞けっての。

[追伸06/01/1999]:これに関してRadio13様が5/23放送分の中で詳しく解説されてました。わざわざ有り難うございますです〜。
成程、海賊版とか正規ルートを通ってないCDの事を言うんですか…当方邦楽中心ですので単語の存在自体知りませんでした(笑)

…え?今頃5/23放送分を聞いてるのかって? 最近忙しいんです…遅れた返事で申し訳ないぺこぺこ。

[05/21/1999 綾瀬 漂(Ayase Hyo) ayase@to.club.or.jp]


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