有料コンテンツは受け入れられる?


 ねぇねぇねぇ。いきなりだけどさ、これ、どう思う?ねぇ。


鶴亀孝行放送部

<基本データ>
URL
 
http://www.so-net.ne.jp/turukame/
制作番組
 
ムイムイ王国
出演者
 
南 央美・夏樹リオ
制作者
 
So-net、ツーファイブ
更新
 
定期:週1回
放送時間
 
毎週金曜 22時〜

<通信インフラ>
使用プラグイン
 
RealPlayerG2
放送形式
 
ストリーミング?
過去分バックアップ
 
過去1回分
利用条件
 
有料制:So-net会員\700、会員外\1000

<コンタクト> 会費を払って会員になることで、
・収録会場ご招待。各種イベント参加権。
・番組連動新聞『鶴亀スポーツ』のダウンロード
・番組キャラクター・オリジナルサイトの閲覧
などの特典あり(紹介ページより抜粋)。


 <概要>

 えっと、何分サンプルしか聴けないんで全然わかりません。 よってWebコメントをそのまま引用させて頂きます。

so-netのインターネット放送「ソネットテレビ」で培ったノウハ ウと、ゲームサウンド、ラジオ番組制作などで有名な「ツーファイ ブ」が、組むとどんなに楽しいインターネット放送番組ができるん だろう。

....そんな互いのスタッフのつぶやきから生まれた新しいインタ ーネットコンテンツ。

それが、「鶴亀孝行放送部(つるかめこうこうほうそうぶ)」なのです。

声優ファンのために毎週、イベントができたら... ファンの一人一人になんとか気持ちがつたわる放送ができたら...

 こんな感じです。

 要は声優に関する専門番組で、この関連の情報を逐一伝えていくっつー ことなんでしょうな。ゲストもばんばん呼んで、希少価値付けていくと。 特典も結構ハデだね〜。個人レベルでは太刀打ちできませんな、さすが資本力。

 まぁ、それはそうとして、なにやら見慣れない設定項目が登場してますな。

 そうです、有料制。So-net会員か否かで金額が違うのも御愛敬といった ところでしょうか。そっかぁ有料制かぁ。ついこないだまで有料制と言えば アダルトコンテンツの代名詞だと思っていたんだが。時は流れるもんですね。

 って何を回顧にひたってるか俺。

 まぁこうゆうのが出て来るのはある意味では当然。 聞き手がお金を払います。その代わりに作り手はしっかりした情報を 提供します。こうして売買契約は成立するわけで。イヤなら払わなければ いいだけ。

 「金払ってもいいから詳しい情報聴きたい」「この声聞けるなら千円は 安い」「このゲストが出てくれるなら千円出してもかまわない」 つー人がどれだけいるか、が勝負の分かれ目でしょう。

 声優ファンを狙ってのこのやり方、ファンのコアさ加減や絶対数考えても 決して(商売としての)狙いは間違ってはいないと思うんで、 どこまで伸びるか(いつまで持つか)をチェックしておく 価値はあるんじゃないかな。

 <余計な一言二言三言。>

 とまぁ、ここまで普通にコメントしてみた訳なんですが。

 どう思った?正直な話。このコンテンツにお金払って聴きに行きたいっつう 欲求起こります?

 ここで見栄張ったところでメッキはがれてるのわかりきってるから 言っちゃいますけど、私にはこれが優良なコンテンツなのか、さらには 金払って聴くコンテンツなのか、さっぱり理解できません。つーか 判断の基準自体を持ってないんで、何にもコメントできないんですよね。

 悪いけど声優という分野自体さっぱりわからんし興味もない (少なくとも始めに声優ありきの番組には食指は動かん)。 私には評価不可能ですよ。この手の分野の場合はやっぱり餅は餅屋、 好きな人がその基準に従って評価するのが筋だと思います。

 で、私が首突っ込んでみたいのはこの番組そのものの評価というよりは、 やはりこのサイトのシステム、有料制に関してなんですよ。

 はっきりと言えるのは、制作になってるSo-netさん、 かなりのギャンブルに出たなということ。相当の資本力と 失敗する度胸持ってないとできんね、こうゆうのは。

 やっぱりね、こうゆう有料コンテンツって、相当その分野に興味の ある人でも一歩ひいて構えちゃうと思うんよ。いわば放送媒体に対して お金を払うという習慣に全然慣れてないんだもん。

 もし仮に今のインターネットラジオがこぞって「有料制にしま〜す」って 宣言したとしたら、どの番組に金払うかで俺かなり迷うと思うよ。多分 お金払わずに「捨てる」サイトも出て来ると思う。

 それほどまでに、私も含めて聞き手の有料制に対する 抵抗感って強いんよ。

 ラジオに限った話じゃなく、インターネット全体を見ても「インターネット 利用者の財布は意外に固い。このままじゃコストも回収できない。 これじゃインターネットにコンテンツを提供する意図が見えない。」 つーことで宣伝重視に切り替えて、利用者はタダで コンテンツ見られる体制を維持する方向に進んでいますよね。

 やっぱ誰だってお金は使いたくないもん。作り手にしちゃ悲しいけど事実。

 だから、こうゆう有料制のやり方が利用者に受け入れられるまでには まだ相当な時間(少なくとも3年以上)はかかるんじゃないかな、と個人的には 踏んでます。機械はいっくら進歩しても、人間の概念なんてそう簡単には 変わらないからね。

 それだけに、このサイト見付けたときには正直びっくりしました。

 言ってしまえば、時流に逆らって堂々と有料コンテンツ立ち上げたってこと なんだし。意義のあることだと思うよ。

 ただ、だからといって結果がどうなるかは別問題。というのも 聞き手にしたら自腹切ってる訳ですから、当然作品に対する評価は シビアなものになる。やっぱり声優の世界ってファン層多いだけに 過当競争になってるから、かなり頑張らないといけないでしょう。 単純に情報だけ見たいのであれば、そこらの濃いファンが趣味でやってる Web見た方がよっぽど有益。だから有料でやるからには、 こうゆうタダで見られるコンテンツよりも更に上のものを作らないと クライアント(金のやりとりがある以上こうゆう言い方になる)を 満足させることはできないはず。

 その結果「使いモノにならない」と判断されれば、ボロ雑巾のように 捨てられるだけという、最悪のシナリオも予測できるんよ。 逆にこのプレッシャー払いのけてクライアント満足させることができれば、 「この世界に鶴亀孝行放送部あり」とさえ言わしめることすら可能のはず。 ハイリスクハイリターンってやつですな。

 果たしてこのサイトが今度どのように「育って」いくのか。 成功するにせよぽしゃるにせよ、たとえ部外者でも動向を見守っていく 価値はあるでしょうね、つーことで。


新着順INDEX 分類別INDEX Top