力の無駄遣い。


だめってゆーからしたくなる かくれてするから意味がある
バカにされるからこそ頑張る
これっこれっこれっこれだよ HIPHOPの心意気だよ
フレィフレィフレィめげるなよ いくつになってもイタズラ小僧

〜「HOLD UP!」 by ECD
(from "WALK THIS WAY" MAJOR FORCE 1993)

 文章の書き出しとしては定番の歌詞引用から入りました いかがでしょうかこんばんわ。訳わかんねぇよこの書き出し。

 なんでこんな書き出ししたかというと。いつものように(とはいっても 結構前ですが)五村富士聞いてたら、五島清富氏がぼそっと こんなことを言ったんですな。

「結果オーライ行き当たりばったりでやっていきますわ。もう力の無駄遣いってやつ。」

 ん。力の無駄遣い。なんかいいぞ、その響き。

 で、この手の発言はいろんなラジオサイトで聞くことができます。

 Radio13・ローレルカタギリ氏曰く、

「こーゆうことに、全力を注げる自分が好き。」

 NR-FM・チェルノブ氏曰く、

「うだうだはうだうだですから、意地でもうだうだ。」

 最低差異判所・三四郎氏曰く、

「聞いてるヤツなんかどうでもいいんだよ!いいんだよ俺が面白ければ!」

 記憶頼りで書いてるのでひょっとしたら表現違ってるとかそんなこと 言ってねぇとかあるかもしれん。そうだったらごめん>引用した各氏。 だったら調べろ>俺。

 それにしても。どうしてこうもまぁインディーズラジオ関係者って 力入れるベクトルが明らかに間違っていたとしてもそれを認めず、ましてや 修正しようとすら思わずに全力で突っ込んでいく輩が多いんでしょうか。 偶然なんでしょうか。それとも必然なんでしょか。

 言っちゃあ何だけど、周りのラジオ興味ない人とかから見たら さぞかし無駄なことやってるように思われてるんだろうねぇ。 「何やってんだか。そのパワーちったぁ別のことに使えよ」 なんてミもフタもないツッコミも一部では浴びせられてると思うよ。 作ってる皆さんにも、それ追っかけてる俺にもね。

 でも。悪いけどこちらにしてみたら、それだからこそ面白いんだよね。 まさに道なき道への暴走。目的なきレジスタンス。

 言わしてもらえば、ほどほどの加減でこつこつ当てにいく 打率狙いの番組なんて、テレビラジオ雑誌新聞その他諸々でもう 聞き飽きてんだっつーの。過激過ぎず普通過ぎず、一歩間違えりゃ 即存在価値消え失せるようなボーダーライン爆走を見届けるのが、 インディーズラジオ聞きの醍醐味なんだからさ。

 これは作り手サイドから考えても一緒であって。 制限も無くやりたい放題できるインターネット世界(そりゃ限度はあるけど) で、なんでわざわざ成功だけを考えた番組作りやらなきゃいかんの。 ねっ、ねっ。誰に同意を求めてるか俺。

 そもそもインディーズの場合は、まず始めに「作る動機」ありき、 その結果として他人から評価されればなお良し、の世界でしょ。 結果として聞き手がそれを聞いておもろいと思うかつまらんと 思うかは「勝手にせぇや」と丸投げしてしまう世界。

 逆に聴く側に立った場合、それがインディーズかメジャーかなんて こたカンケイないもんね。おもろいのはおもろいし、金かけてようが つまらんもんはつまらん。そんだけのこと。なんだかんだ言っても 極めてシンプルな世界なんじゃないかな。

 それだけに「なぜにこんなことにここまでのパワーを」と思わせて しまう要素があると、すんごく嬉しくなってしまうんですね。

 それを感じさせてくれるのが「力の無駄遣い」であったりするんじゃ ないかな、とそんなことを思ったりするのです。

 いい言葉だな。パクらせて頂きま〜す>五島氏。


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