Click R@dio〜くりらじ〜評(1)
:インターネットラジオ、なのに。
あーい。つー訳で久々に書きます、番組感想時評〜。
やっぱ「インターネット、3ヶ月経てば別世界」の言葉は確実に 存在してるね。着々とインターネットラジオサイトも増加の兆しを 見せはじめていますよ。
ここら辺、ちゃんと見極めておかないと既存局もあっという間に 足元すくわれるぜ。
てな感じで、この「足元すくう存在」になりそうな可能性 秘めているのが、今回紹介するClick R@dio〜くりらじ〜。
えっと、Web見る限りでは必要最小限の情報誌しかないのですが、 どうやら下関市のインターネットユーザ有志によるインディーズサイト、 という位置づけになるみたいです。
でも下手に下関という地域性に固執することなく、やりたいこと 好きなようにやってるような自由さがありますね。
番組は常時6つ〜8つ。大抵は週1回のペースで更新が行われています。 複数人でやってるとは言え、このペースは結構きついんじゃないのかな?
とまぁいろいろと周囲環境をぐるぐるウォッチングしていたんですが、 くりらじ聞いてて全般的に気付いたことがひとつある。
ここって「パソコンで」ラジオを聞く違和感がほとんど皆無なんですよ。
というか、今までに取上げてきた局って、それなりに「インターネットラジオ臭」 つうのを持ってます。それは音質であったり、喋り手のつたなさであったり、 進行のいいかげんさであったり。話す内容がインターネットを意識したもの だってのもあるわね。
もちろん、それはそれでメリットにもなりえる(むしろ私はこの 雰囲気が好きだからこそ、こうやってウォッチングしてる)んですけど、 一歩間違えば、逆の評価になってしまうってことも十分ありえる。
その点でこのくりらじ、この違和感を極力排除してるような気がする んですよ。逆を言えば「インターネットラジオに対して抵抗感を持ってる人」 を強烈に意識してると言ってもいいのかな。
何はともあれ、まずはストリーミングのボタンを押させること、 音が流れ出したらとりあえずは最後まで、ながら聞きでもなんでもいいから 最後まで音を流させ続けること。この辺の気配りが聞いてるような 印象を受けましたね(これは自分が「首根っこ捕まえて聞かせる」タイプの ラジオを好んで聞く習癖を持ってるからこそ感じてしまうことかもしれない)。
思えばこれって、ラジオというメディアの特性を忠実に受け止めてる ことになるのかもな。前にも書いたけど、集中して聞こうがながらで だらだら聞こうが、拘束される五感は聴覚だけ。あとは何やってても いいんだからね。
ほけ〜っとパソコンから音だけ流しておいて、自分はベッドで雑誌でも 広げながらごろごろする。こーゆうことができる、案外今までに ありそでなかったタイプのサイトのようが気がしますです、はい。
あ、雰囲気だけで結構な文章量使ってしまった。
んで、ちょっとこれは私情挟むんですけど、中の番組のひとつ、 「Click L@BX」に個人的に注目してします。
要は、パソコンに関するトピックをあれやこれやとくっちゃべる企画 なんですけど。
この番組、パソコン初心者の人にとっては「何言ってんだかさっぱり 訳わかんない」と思います。どちらかというと中上級者向けの 内容です。
でもね、これが吉と出てて、ちゃんと聞けるんよ、骨あって。
私も一応これでメシ食ってる人間なんで、この番組聞いてる時には どうしても「職業的な聞き方」もするんですけど、ちゃんと話に筋 通ってますね。「私だったらこうゆう考え方するなぁ」つーことを ちゃんと押さえてくれてるし、逆に私が知らないことだと、 聞いて私が素直に「あ、そーか」と納得できる。
この手の番組って極端にふたつに分かれちゃうことがほとんど だったりします。ひとつは思いっきり初心者向け。もうひとつは 隠語バリバリの超上級者向け。
で、私のようなハンパな知識持ちですと、どっちもたるく感じる んですよね。初心者向きだと「んなこと知ってるわ」となっちゃうし、 上級者向きだとそれこそ睡眠薬にしかならん。新人研修の時、 何回居眠りしたことか。わははは。威張るな。
でも現に初期の商業系のパソコンを題材とした番組はみーんな この見極めができずにぽしゃってます。パソコンって対象が 狭そうに見えて、実は非常につかみにくいジャンルでもあるんですよ。
という訳で、こうゆう中上級者向けの媒体って、意外に需要に 対して供給が少ないつう事情があるんです。この番組って この辺の感覚を、うまく捉えてるかと思いますよ。
ぜひこの意識は今後とも継続して持ち続けて欲しいですね、という訳で。