ジングルの効果と危険性
最近のちょっとした変化。番組内で流される他サイトのジングルが 増えたことです。NR-FMでRadio13のジングルが、Radio13でNR-FMと五村富士の ジングルが流れるようになりました。
いい機会なので耳にしたことのあるジングルの一口感想集。
・Radio13
ローレル・ランプ両氏のミニコント的な演技が、普段のしゃべりと どう考えても接点がないのが妙におかしかったりする。 NR-FMで流れている暴言サンプリングCMが インパクトとしては一番あるかな。・NR-FM
一言で言えばベタ。まぁこうゆう感じかな、と。「あいうえお番宣」は BGMついて大正解。BGM無しでのあの語りの間だと、聞いてる方としては 長く感じるんよ。 ところで、自番組で流れている2つのパクリCM編。ひとつは 「サントリーサタデーウェイティングバー」、だけど もうひとつがわからん・・・。関西ローカルなのかな? 「隔週更新でがんばってますよ!」ってやつ。<追記:99/11/22>ご本人さんから指摘頂きました。「直接としての元ネタは なし、どこかで無意識に模倣している可能性はありますが」とのことです。 あーそうだったんすか。なるほどなるほど。
・五村富士
最近できた「小唄編(?)」。いや、決して作り手側にこうゆう 意図がないというのはわかってるのではあるが・・・。 米光嬢の声は、男の立場からするとやっぱ十二分にソソるものを持っている。 特に最後の「とめて〜」でよからぬ想像をしてしまった男性は 決して私だけではあるまい。ある意味ヨコシマな邪推をしてしまう リスナーをひきつけるには最も最適なジングルかもしれない。 やはりここは「ここでとめていいんか?ん?ん?」と言葉で弄ぶのが・・・。・・・うーん。Webラジオ徒然草口調真似てはみたけどやっぱ難しいぞ。 つーか難易度高いんよ下ネタは。植部さんは軽ーく書いてるように見えるけど、 あのレベルまでちゃんと書こうとすると生半可な文章力じゃ即座に壊滅します。 やっぱすげぇわ。
それはそーと。基本的に五村富士は小ネタに優れているので、 定期的に新作を希望。数で勝負、バリエーションで勝負つーのも有効では ないでしょうか。
・Gollden Bell
コント系のCMとしては、ここが一番完成度高かったですね。やっぱり。 餅は餅屋と言ったところでしょう。下手すれば番宣したいのか コントしたいのか聞いてると迷ってしまう位「徹していた」のは エラいと思う。気長〜くして更新再開待ってま〜す。プレッシャー?
・Seven Heaven Livewave
ここもすっかり休局して久しいんですけどね。今まで聞いてきた ジングルの中ではここのがベストです、私にとっては。 番組のイメージとぴったりイメージがあってて、どうゆうことを やってるかってのがCMからでも把握できるし、何より聞いてて 違和感がないってのが大きいですな。という訳でつらつらと覚えてる分に関して感想述べてみましたが。 いくつか抜けてるのあるかもしんないな。そうだったらごめん。安易。
基本的にこうゆうジングルってもっと各局のを聞いてみたいなぁという 素直な願望はありますね。15秒〜30秒でいい意味でサイトの印象 伝わるし。
もっと言うと、特にトーク系の番組を作ってるサイトは 自分ところのジングルをいっこでいいからとにかく作って、まずは自分の番組 だけでもいいので流してみることをお勧めします。特に30分以上の 番組ならば、1回はジングルを流すことによって、間を作るべきです。
理由は、聞き手側の集中力。大体人間がひとつのことに集中できるのは せいぜい10分〜15分が限界です。それ以上伸ばそうとすると、 どうしても聞き手に負担がかかる。そこで、作り手側で間を作ることに よって「一度集中を解いて、再度集中させる」作業が必要になります。 逆を言えばこうゆう間を作ることで、長時間の番組でも無理なく 「聞かせ続ける」ことができます。
これとは逆に集中がよそ事に向かっている聞き手をもう一度 番組に引き戻す効果もあります。ぼけーと音声流れているだけになってて (要は半分寝ている)、ジングル流れることによって「あぁ、いかんいかん」 と耳を向け直す、ってことは意外とよくあるんですね。
つー訳でトーク系番組作成者でジングル未挿入者な方 (ややこしいなこの言い方)、ぜひともご検討を。
・・・・・・さてと。んじゃこっから本題ね。じゃあ何かい。 今までの全部前フリかい。
前フリです。
んっとね、こうやって各局のジングル流れるのはいいことでもある一方で、 ひとつ危惧すべきことがあるんよ。
というのも、基本的にジングルによる宣伝自体が「既にインターネットラジオ を聞いている集合体の中でのパイの奪い合いにしかならない」、イコール 「インターネットラジオに興味ない人に対してベクトルが向いていない」 という問題点を抱えてるんですな。
考えてみりゃここで力説するまでもないです。既にインターネットラジオ 聞いてる人間しかジングル聞かないんですから。インターネットラジオに 興味ない人が偶然ジングルを耳にする、ってことは100%ありえない。
ただその一方でジングルは作り手にとっては他の宣伝材料とは比べものに ならない「作ったという満足感」を得てしまうという特性があります。 ジングル作ったことで、「俺らは十二分に宣伝している」となっちゃうんですな、 気分的に。
実効果と自己満足のバランスが崩れるってのはすごくヤバいことだと 私は思うよ。外と中との温度差が出るってことは、そのこと自体が 外から見た場合に「ひいてしまう」要因にすらなってしまうんよ。
だから、あくまでジングルは宣伝方法のひとつにしか過ぎない、 下手打ちゃ宣伝効果なんかよりもずっと「遊び要素」の方が高い、 ということを覚えておいてね。これは新規サイトだろうが定番サイトだろうが 全く同じこと。よーく肝に銘じておいてくらはい。
そうゆう意味で言うと、上で引き合いに出したRadio13、五村富士やNR-FM に関してはそんなに心配してないんですけどね。現に最近ではフリーマーケット出店 とかもしてガンガン外に出てるし。フリマとかは私すごくいいアイデアだと思う。 こうゆうアイデアが出て来るうちは全然問題ないでしょう。 じゃあなんでこうやってクギ刺したかというと、他局に対してなんですな。 要はマネする可能性がすっごく高いということ。 一から十までマネすりゃいいってもんじゃねぇぞ。七位で留めとけ。用法違うか。
まぁ何にせよ自分達の遊びの面と、宣伝広報活動は常に切り分けて 判断した方がいいよ、つう好例ですね。
難しいもんですな、宣伝と自己満足の区切りってのも。
<追記>
ちなみに内側にこもったジングルという宣伝媒体を、外向きに引っ張り 出す方法もありますよ。それは、ジングルそのものをダウンロード&転載フリーにして、 他のサイトにリンクしてもらう時に、一緒に載せてもらうこと。 そうすれば、そのリンク先からでもジングル聞いてもらえるかもしれないでしょ?
どうせやるならそこまで考えましょー。