過労死しないでね。
ふぅ、やっぱ文章ってラクだわ。
何の話かってぇと、Webの更新のことね。
まぁ基本的にネタそのものを練る時間、文章に起こす時間ってのは それなりに時間かかるんですけど、それさえ終わってしまえば、 Webに載せるまでの過程ってのは極めて単純です。
タグをつけてHTMLファイルにする。メニューからリンク張る。 更新した旨のお知らせを書く。こんだけ。まぁ5分もかかりません。 特にうちのサイトの場合、レイアウトのことなんかなーんにも 考えてないですから、あーだーこーだと試行錯誤する時間すら 必要ないですしね。
インターネットラジオですと、こうはいきませんわねぇ。 まず収録そのものにそれなりに時間かかる。そっからパソコンに 落とす、編集する、各音質毎にエンコードする、Webに更新の旨を書く、 サーバにアップロードする。 どうだろ?30分番組でも、累計3〜4時間は かかる作業なんじゃないかな?どちらにしても、お手軽に、と 言えるレベルではないことは確かなんだ。
考えてもみなさいって。例えば週1回やるとして、その度に 収録に2時間、編集とWebアップに2時間、計4時間費やしている としましょうか。月4回で計16時間、年12ヶ月で192時間。 こんだけの時間と労力をつぎこんでしまうことになる訳で。
しかも聞く方に回ってしまえば、ダウンロードして聞いて終わり だもんねぇ。作る側の労力に対して、なんと聴く側のお手軽な ことか。いやはや今更ながら各サイト管理者の皆様、ご苦労様で ございまする。
という訳で今回はちょっと目先を変えてWeb作業も含めた更新のお話。長いよ、前フリが。
やはり、インターネットラジオという媒体が抱えてるジレンマの ひとつに「収録以外の作業量」ってのがかなり影を落としてると 思うんですよ。
ちょっと思い付く限りで改めて羅列してみるね。
- 収録
言わずもがな。- 編成
いわゆるネタ探し。- 編集・エンコーディング
パソコンにて再生できるファイルの作成。- Web保守作業
Webの最新状態への更新や、ミスがあった時のメンテナンス。掲示板等があれば それらの管理。- 宣伝
更新のアナウンスや、クライアントの取り込み。Webリンク依頼なども。- フィードバック
感想や意見の取り次ぎ。時には抗議への対策。- スケジュール調整
収録日付の決定や参加メンバーへの連絡。メンバーが来られない時の対策。うへ〜。ちょっと思い付いただけでもこんだけあるか。もちろん日常業務だけで これですから、イレギュラーな対応とか考えると仕事量ってのはもっともっと 増えることになっちゃう。
で、正直なところ、ラジオサイト始める前からこんだけの仕事が存在している、 と意識してたサイトってほとんど存在してないと思うんすよ。特に個人ベースで 始めたところでは。
要は通常の個人が作るWeb作りと一緒で「なんとかなるやん、いてまえいてまえ」 と勢いで作り始めて、そっから紆余曲折を経て必要にかられてから いろんな作業を手につけていった、という所なんでしょうね。
普通だったらこの当たりで「あーめんどくせー」となっちゃうのが人間つうもの。 そりゃそーだ。誰だってラクしたいに決まってるんだし。
でもやっぱりこの辺がインターネットラジオの性でして、 「聞かれてナンボ」なんですわね。となるとなんらかの形で上の作業は こなさなくなる。
と言う訳で、もし「ホンキで聞かれたい」と思うんでしたら、 これらの作業、怠っちゃダメだよ。小さいことでも案外劇的な効果を 得られることだってあるんだから。怠け心に打ち勝ち、一歩一歩前へ前へ!!
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・・・・・・つーのが、まぁよくある「アクセスカウントを伸ばす方法」 だの「インターネットでSOHOで云々」だので耳タコに聞かされる詭弁だーね。
あー良かった、長かったよここまで。ようやく本音言える。
できる訳ねーじゃんこんなこと。こんな過度に力入れ過ぎたって、 3ヶ月で限界迎えて尻すぼみになるのがオチだっつーの。まぁまれに これを実現できるとんでもないパワーの持ち主もいるのかもしれんけど、 あくまで特例よ特例。例外中の例外をあたかも模範に持ち上げて、 皆に真似させんなっつーの。
実際、こうゆうWeb今まで佃煮になる位見てるからね。短距離全力疾走& 早期死亡Web。始めの数ヶ月は恐ろしい勢いで更新が続くのよ。「あんたいつ 寝てんじゃ」みたく。でもある時期を境にピタッと更新が止まる。 もう見事なまでに止まる。全力疾走でマラソンはできないのと一緒で、 体力にも集中力にも限界ってのはあるんですから。
それでなくても人間が使える時間なんて限られてるんだからね。 その中でもいっぱいやることはあるんだし。仕事(授業)だってあるし、 睡眠もしたい、食べる時には食べたいし、遊びにだって行きたい。 ゲームもしたいしデートもしたいしアレもしたい。アレって何だアレって。
ただ、それでも一応最低限のことはやって、より多くの人にラジオ 聞いてもらいたいつー願望はそれなりにあるもんなんです。まぁ人間って ワガママなもんですわね。
つー訳で折衷案。
「やるときはやろうぜー、でも手抜く時には抜こうぜー」つーことですわ。 緊張と弛緩。細く長くの基本。
上にだーっとやるべき項目並べてますけど、これらの作業全部に 全力で取り組むなんぞまず無理な話です。となれば、どれに力入れれば いいか、逆にどれをテキトーにすますか(もしくは無視するか)を しっかり見極める。
私、この作業ってすっごく重要だと思うけどね。要は「最小限の労力で 最大限の効果を得る」ってことなんですよ。逆を言えば、必要なのは 「楽をするためならどんな苦労もいとわない」筋の通った怠け心。
これは個人サイトはもちろんのこと、企業サイトでも同じことが言える と思います。手を抜けると判断すればそこは割り切って捨てちゃう。そーすれば 人手もかからんコストもかからん、余った能力は力を入れたい部分に つぎ込める。こうゆうことができるでしょ。
結局、かつての八方美人型、オールラウンドの優等生型ってのはむしろ 労力の無駄遣いでしかないことがほとんどなんですよ。 そんなことするんだったら、できるだけの能力と体力はコンテンツ、 つまり番組に注いでしまう。それ位でちょうどいいと思います。
つーか人間いつでもハイテンションじゃいられませんって。 多少なりともダウナーな気分でいる位がちょーどいーの。
てきとーてきとー。時にはこれも必要なり。