第一次大河の一滴作戦
あ、わずか数週間しか経ってないのに、この書き散らし書くの 随分と久しぶりなような気がする。
んーとね。結論から言うとかなりラクになったよ。基本をちょっとだけ ニュースの方にシフトしちゃうことで、週当たりにかけなきゃいけない 事務作業数って格段に省略できました。当面は今の形で様子みて、 ケースバイケースでころころと変えていこうかなと思ってます。 まぁ元来だらだらした人間が作成してるページなんで、広い心で 見守ってやってください。なんだそれは。
という訳で今回なのですが。
一連の流れの中でボーッと考えてた中に「新規リスナー」をいかに 呼び寄せるか、つーのがあったんですよ。ちょい前にアクセス数の 増加について書きましたけど、これとはまたちょっとベクトルが違ってます。
アクセス数に関しては番組を含めたWebサイトとしての努力目標みたいな ことになると思うんですけど、こっちは完全に番組そのものがターゲットに なりますね。各ラジオサイトさんもアクセス数よかこっちの方が俄然興味も 強いと思うんですが。
で、経営学の基本に基づいて(?)、インターネットラジオの需要って どこにあるんでしょうね、つーのを考えていた訳なんですが。
例えば現時点で既に確立されてる需要と供給の関係ってのに、 「海外在住者が日本語の番組を聞きたくてインターネットラジオを聴く」 というのがありますよね。むしろアクティブに各サイトをチェックされてる 方って、日本在住の方より海外在住の方の方が多いんじゃないかなぁ? 需要対象者自体が決して多い訳ではないので数的に目立つことはないのですが、 需要があって供給がある、という意味では完全にこのターゲットは軌道に 乗ってます。
(蛇足:そうゆう意味では海外で番組聞いてるリスナーさんは、 メール感想等でより積極的にラジオサイトにプッシュした方がいいです。 感想を送るという行動自体が「私にはこの番組が必要だ」という強烈な 需要のアピールになるんです。それが供給側の奮起をより促すことに なりますよん。)
でね・・・実はこの次の実例が浮かばん(笑)。ここが問題点なのかなぁ。 今のインターネットラジオが供給過多になってる一理由になるのかも。
まぁ今後1、2年を考えれば確かに明るい材料はあります。
ひとつはもう口酸っぱくして繰り返してるけど、他ジャンル化および 専門的視点の充実。インターネットラジオが抱えてる閉塞感ぶち破る 切り札になるであろうことはほぼ確信しています。あとはこれを欲する 需要側が飛び移ってくれるかだけだと思います。
で、もうひとつはテレホ24時間化(とっとと全国でやれバカNTTが)や ADSL・ケーブルTVのサービス開始で、ようやく真のオンデマンド体制が 整い始めること。速度面でもそうですし「テレホタイム」の呪縛から やっと抜け出せる、この意味は大きいです。
この2点はことインターネットラジオ考えた上ではデカいですよ。 勝負できるもん。
でも。当然のことですが、何するにしてもまず原則は「需要ありき」です。 需要なき供給が使われる、なんてことは基本的にはありえないことで。
ちゃんと供給側は「聞き手は何を望んでいるか」を考えてるの?
これに明確な反論ができるかできないかで、今後そのサイトが浮かび上がるか 沈み去るかの分岐点になるよーな気もします。
まー講釈たれるのはこの辺にしときましょ。書いてるほうも読んでるほうも うんざりするだけですし。
んじゃぐっと現実に目を向けて。今は地下に潜ってるけど、でてきたら でかい、そんな埋没された需要ってないもんなのかの?つーのを思ってた 訳なんですよ。徳川埋蔵金じゃないですけど。ちなみに糸井重里が掘りまくった あの大穴は現在産業廃棄物の処分場として有効活用されております。 使い道ってちゃんとあるもんなんだね。そうゆう話じゃなくって。
で、実はあるんすよね。膨大な潜在需要層。
まぁもったいぶらずにちゃっちゃと言ってしまいませう。元々ラジオ好きで 過去に聞いてたりした人。いわゆる「深夜放送懐古層」ってヤツなんです。
先日、インターネットラジオとは関係なしに、地上派ラジオ関連の Webとかを見ていて思ったんですが、やっぱりラジオ関係の情報を 欲する人って、わてらが想像する以上に多いですわ。
その中にはアニラジの情報だけを求める層とかもいますが(そういや関係ないけど、 文化放送はデジタルBSラジオにアニメ・ゲーム関連の番組資源を全部叩き こんでBSラジオのキラーコンテンツにする構想をぶちあげましたね。 なるほど。わかるような気がする)、そうでない普通の放送を求める 向きもかなり強いんではないかと。
受験勉強してた時にラジオつけっぱなしにしてて(私もそのクチでした)、 今になってまた似たようなの聞きたくなったとか、今地元でやってるのに ロクな番組がねぇからなんか他に面白いのないかとか、そうゆうのを 求めてラジオ関連サイトに来る人って相当数存在します。 掲示板の書き込み数やアクセスカウンタの周り具合といか見てると 数十人どころの騒ぎじゃないね。下手すりゃ数千〜数万位の潜在需要力は あるんじゃないのかなぁ?
まぁ考えてみればわかるような気がする。そもそもわすが中高生の 時とかって、しょっちゅう地元のワイド番組の話とかもしてましたし (この世代って「周りが聞いてるから」つー影響力非常に強かったしね)、 今でもお気に入りアーティストをチェックするためにはラジオは 欠かせないメディアですしね。いくらBSだのCSだのが発展したところで やっぱりラジオはラジオなりの利点はあるし、現にそれを求めてるから 情報のあるところに人が集まるのだな、と妙に納得してしまった 訳なのですが。
どうだろう。この欲求層を、なんとかしてインターネットラジオ側に 「おいでおいで」することはできないもんだろうか。できそうな気もするな。 やってみようか。やってみようよ。ダメなら次行けばいいし。
「大河の一滴作戦((c)西原理恵子)」実行開始。
つー訳で、いろんな媒体使って知り合いとかも頼って、 結構広範囲に渡っていろいろと 聞き調べしてたんですよ、この数ヶ月の間。少なくとも2、30人位には 話聞いてるな。その説はどーもありがとねー>関係者各位。
んでプロモーションもしつつインターネットラジオってどうだろ?みたいに いろいろと意見とか感想とかしてみたんですけど。
かなりしょっぱかったねぇ。たははは。第一次大河の一滴作戦、玉砕(笑)。
おかげで、今インターネットラジオが抱えてるジレンマも見えたから 収穫も大きいんですけどね。
つーかね。ジレンマその1。やっぱり全般的にインターネットで ラジオを聞く、という行為そのものに対してまだまだ「難しそう」 「回線がむっちゃ早くないと使えない」といったマイナスイメージが 定着し続けてるんですよ。
これは聞いた方のパソコン暦やインターネット暦に関係なく平均して こうゆう声が聞けたので、かなり「食わず嫌い」度が高いんじゃないかなと。
まぁでもこれはムリヤリにでも一度口に放り込めばいいだけの 話なので、地道に布教(笑)していくしかないと思っております。
それよりも深刻だった(けど興味深かった)のがこれなんですよね。 ジレンマその2。
地上波ラジオ聴く人間にとってラジオはあくまでラジオであって、 インターネットラジオはあくまで別物、と捉えられてる雰囲気をすごく 感じたんですよ。
つまり、ラジオというジャンルの中にインターネットラジオという細目が あるのではなくて、インターネットラジオを別ジャンルとして捉えてる 風潮がある、と。
これ、結構ショック度高かったですねぇ。私の中ではラジオ好きな人 →インターネットラジオ聴くのに抵抗を感じない人→リスナーになりやすい 人、と結び付けていた向きがありましたので。
まぁある意味では「それでいいのかも」と思える部分もある。インターネット ラジオのリスナー層が、地上派ラジオ層と一致する必要性は完全にゼロな 訳ですしね。逆にインターネットラジオ側がむやみやたらに従来層に 媚びを売るメリットも薄いような気もするし。メリットもあるだろうけど デメリットの方がでかいだろうな、つーのが感想。
ただ、それだけにこうやって話を聞いてたのを整理してると、 従来のやり方を真似して、普通の番組を普通にインターネットで 流しただけでは、リスナー獲得するのにはかなり苦労するだろうな、 つーのは実感しましたです。
なんか一味欲しい。企画でも喋りでも機動力でもなんでもいい。 「うちはここ!」つーような味が。
特にこれからラジオ作り始めるとか始めたばっかりという方は 特に気を付けておいた方がいいのかもしんない。そう思いましたですよ。 コンテンツ作る上では基本事になりそうなことなんですけど、 地上波ラジオがこうだからとかいう風習に流されちゃうと、 結局その殻破れずに終わっちゃう、なんてことにもなりかねませんよ。 ご注意を。
という訳で以上、第一次大河の一滴作戦の戦果報告&感想でしたー。
また懲りずに第二次、第三次と継続予定ですんで、また何かあったら 報告しまーす。