pannya's電脳生活分室別館ラジオブース評(1)

〜「主題」の逆襲。


 久々に行こう。新規発見ラジオサイトのレビュー。

 今回取り上げさせてもらうこのサイト、pannya's電脳生活分室別館ラジオブース・・・・長いぞタイトル(笑)。

 まぁタイトルをご覧になっておわかりのように、このサイト自体はとあるWebの中の1コーナー、という位置づけになっています。

 ではその大元はどこや・・・という訳で本館に当たるPannya's電脳生活分室も一緒に拝見させて頂いて。

 あーーーー、そーゆーことなのねーーーーー。一人ぽんと膝を叩いて納得しました。リアクションが古くさいぞという説もありますが気にしない。

 Webをご覧になればわかると思うんですが、このサイトのメインテーマは「映画」です。つまりだ。始めから映画というコンテンツメインが既に決まっていて、その延長上としてラジオも展開している、と。ですから別館扱いになるんですな。

 いやね、ちょっと感慨深かったよ。私。

 というのも、今までのWebサイトもそうですし、世間一般的なインターネットラジオに対する見方もそうなんですけど、これらが語られるときには圧倒的にラジオありきという存在自体が「主」で、ラジオの中で何を扱うか、何を喋るかというのは「従」でしか無かったんですよね。

 でも、本来ならば逆であってしかるべきじゃないですか。喋り手なら「こんなことを喋りたい」、聞き手なら「こんな話を聞きたい」という欲求があって、それを満たすための媒体としてインターネットラジオを利用する。こうゆう使い方の方が本来のはずなんですよね。ましてや、これからの「情報の発信側」としての存在を考えた場合、なおさらにこうゆう指向は強くなる。くりらじなんかも今こうゆうスタイルへと変化させようと躍起になってますよね。

 去年、インターネットラジオサイトが雨後の竹の子のように乱発しました。ですが、去年立ち上がったけど現在既に更新が止まってるサイトが既にいくつも出ている現状を考えると、まだまだこの主従関係って、ずーっとひきづってる側面ってあると思うんだな(もちろんこれが完全に悪い訳ではないんですけどね)。

 確かに「ラジオ作る」行為そのものも楽しいと思う。でもそれだけじゃ聞き手の耳はついてきてくれないんよ。

 そうゆう意味で行くと「目的が始めにあってその遂行手段としてラジオを作る」という方法論ってのはかなり有効だと思うんですよね。作り手にとっても聞き手にとっても。「Pannya's電脳生活分室」はこの方法論に見事にぴしっとはまったのではないでしょうか。

 ここのように、全くの異なるシーンの人間がどんどんラジオという媒体に殴り込みをかけてくれるようになると、絶対にこのストリーミングの世界もっと面白くなるよ、と素直に思いましたです。

 という訳で番組の方のレビューに移るのですが。

 うん。聞き易いです。今ストリーミングで直接再生しながらこの原稿を書いているのですが、音質的にも遜色ないですし、文章書きながらでも結構耳は自然とついてきます。

 正直な話、不安もあったんですよ。ほら、私映画見ない人間でしょ(^_^;)。話全然わからんかったらレビューのしようが無いだろ、と。

 でもね、私のような映画オンチでもちゃんとお話についていくことができました。雑談のように会話を進行させていくことで、私のような素人でも違和感を感じることなく聴けるでしょうな。

 実際、掲示板とかを拝見すると、既に「普段インターネットラジオなんか触りもしないけど試しに聞いてみました」という人もいるみたいです。うん、そうゆう広げ方でいいと思うんだ。別にコアなラジオリスナー層だけがリスナーだけじゃない。映画というキーワードを基にして「こうゆう話聞きたいんだよねー」と思っている潜在リスナーをひきつけることができれば、十分に勝算はあると思います。

 ですのでいっこだけ注文。下手に「インターネットラジオコミュニティ」なんて単語にこだわらずに、己のやり方で己の思うままに番組作り、Web作りを進めていってくださいな。

 時間はかかるかもしれないけど。続けていれば絶対に勝てるから。

 ここはそれだけの潜在ポテンシャル持ってます。あとはそれを周りに知らしめるだけです。

 頑張って。


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