こんなライバル。


 Listen Radio、ってやつを試してみました。Listen Japanのホームページからラジオをクリックすることでメインメニューに行けます。

 なんてやつかというと、前に一回だけちょっとだけニュースでも取り上げたことのあるListen Japan、正確には本社アメリカのListenも含めたListenグループ(ってこうゆう言い方でいいのかなぁ)が開始している無料のストリーミングサービスです。まぁよくある形ですけど、プレイヤーに「BUY」ボタンがあって、これを押すと今流れてるCDが買えますよ、ってヤツ。まぁインターネットでやる有線みたいなもんですね。

 存在は前から知ってはいた(インターネットマジンで特集されてたんよ)んですけど、つい先日プレイヤーの日本語版もリリースされたということを知り、そそくさとインストールしてみた訳で。

 つー訳でしばし試聴。

 ・・・・・・・・・・。

 いやあのね、これ結構いいよ。オススメ。既にCATVなりADSLなり導入してる人でしたら、試してみる価値は十分にあると思います。

 スペック的には56Kモデム以上、となってる通り、一応ISDNでも最低限の再生ってのはできましたです。ただ、やっぱりISDNですとストリーミング再生だけでトラフィックを使い切っちゃうんですよね。音流しながらWeb見ようとすると途端に途切れ途切れになっちゃうのが現実。

 あとListenからダウンロードして使う専用プレイヤーなのですが、これが中にデータ溜め込むタイプではないらしく、何かやろうとする度にいちいちサーバにアクセスしようとするんですよね。そのため、動作がかなりトロくなっちゃう。ストリーミングしつつ優雅にWeb見るなら最低ADSL以上の速度は必須なんだなぁと妙に感心したりしてしまいました。やっぱNTTのISDN政策ってのは大失敗だったんだなザマミロ馬鹿が・・・ってこれはNTTを叩くための文章じゃないんだな(笑)。

 元に戻す。

 なんで私が「これいいよ」と薦めることができるか、その要点はいくつかあって。

 まずチャンネル区分が多彩で、音楽のジャンルだけではなく、BGM的な区分もされているってこと。これ書いてる時点でチャンネル数が約150。しかもさらに増加予定とのこと。有線並のチャンネル数じゃねーかこれ。月1200円のCSのスターデジオより多いぞ(笑)。自分好みのチャンネルや、どーでもいいときに垂れ流しておくチャンネル探すには実に都合がいいですね。この辺はさすがListen本家で散々レビューの洗礼を浴びているだけあって考え込まれてますね。

 あとこれいいわ、って思ったのが「スキップ」の仕組み。聞いてて時には「この曲ウゼェ」と思う曲もありますよね。そんな時にはスキップボタンを押せばその曲終了即早送り(笑)。考えたなぁこれ。逆にこの曲何回も聞きたいと思えば「レーディング」を上げることで放送頻度が上がる、というのもなかなか。こうゆう機能って作り手側の論理ではなかなか出てこない発想のような気がしますね。垂れ流しではありつつも、ちゃんと聞き手に選ばせるということがシステム化されている、という点には好感を覚えましたです。

 で、もうちょっとよく見てみたら、Listen Japanで提供されているチャンネルってのは一部の独自コンテンツを除いてほとんどは向こうのサイトのミラー、各国のサイトを巡れば更に他のチャンネルも存在するらしいと。ほー、こりゃ好きな人はたまらんだろーなー。特にマニアックな音楽とかになってくると情報源も限られるだろうし、コアな人がはまったら手放せなくなること請け合いなんじゃないかな?

 あ、ちなみに想像ついてる方もいらっしゃると思いませんが、邦楽の提供に関しては今のところまったくの未定だそうです。つーかバカJASRACにバカレコードメーカーが私腹肥やしまくってるよな日本の音楽業界でこんな仕組み実現する可能性はほぼ0%だと思ってるんで。まぁいいです、放っておきましょう。こんだけ現時点でコンテンツ揃ってれば邦楽無しでも充分じゃないです?私的には邦楽は所有CDやレンタルからMP3、BGMはこうゆうストリーミング、と使い分ければいいだけの話ですからノー問題。とっとと潰れろデブ利権者共、ぐわっはっは。

 こほん。

 まぁあとは細かい点をいくつか。

 てな感じで。まぁ必ずしも完璧とは限らないつー訳ですけど、これらを差し引いても一度試してみる価値はあるんじゃないかなってのが結論ですねー。あとは例の如く、己の耳で判断してくださいな。

 さて。

 音楽もこうやって聴くことができる。ラジ@、impressTV等の大手資本系も最近元気だ。本気を感じる。個人レベルのピンポイント的な需要喚起も欠かせない。

 リスナーにとっては、こうゆうのが出てきて、どんどん選択肢が増えてきてる。嬉しいよね。

 でも。残念ながら人間の耳って右と左の2つあっても、同時にいくつも聞くことだけはできないんだよね。

 さぁて。

 どうやって、自分達の作ったモノ、リスナーに聞いてもらう?

 にやり。


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