具体的な「やっちゃいけない」ホームページ例


 始めに言っておきますが、私はHJ社に恨みはありません。むしろ好意的印象を 持っていますので、その上で以下の文章を読んでください。これはHJ社への 愛のムチ(笑)です。

 私が仕事そっちのけで溺愛しているMagic: The Gatheringというカードゲームを 発売してるホビージャパン社ホームページができあがった、という情報を得たので 覗いてみました。「ま、どんなもんかの・・・・」と。

「いきなりスタートのJAVAスクリプト、こけるなぁ(笑)。」
「画像が重いなぁ、表示されないなぁ」
「トラフィック重いなぁ、借り物サーバだろうけど管理イマイチだなぁ」
「フレームの便利さってやつ、全然理解してないなぁ」
「企業概要?このホームページ見る人の何人がこれ見るのかな?」
「工事中。あ、ここも工事中。」
「ま、いっか。よそ行こ(笑)」

 結論。

 時間と電話代返せ。

 「やっちゃいけないホームページの作り方」見事に全部やっちゃってますね。 ホームページを立ち上げるだけで満足してる数多の企業・個人ページのおばか習慣を 疑うことなく見習ってしまってます。

 工事中はあかんやろ、工事中は。いくら「後日作成します」って言った ところで、ホームページを見に来る人は「それが今見たいから来てる」んだから。 作ってないならそんなもん出すな。作ってから出せ。雑誌なら当たり前に守られている はずの鉄則がなぜホームページでは忘れ去られるのか?どうもわかりません。
(これは別にHJ社に限った話じゃなくて、どこの出版社ホームページでも この傾向ありますけどね)

 で、その代わりになんか見られるのかな?と思ったら何にも無いんだもん。 工事中の嵐で。悪いけど看板だけのホームページって、見てる者にとっては 最悪の印象しか与えないよ。「あぁ、あのページ?行っても重い看板だけで 中身無いよ」という第一印象だけが先行して結果として「見放されたページ」 にもなりかねないんだから、その辺はちゃんとやらなきゃ。

 全体的に画像重視でトラフィックが重いのもなぁ。見ている人の大半は 「ページの端から端まで見尽くす」なんてことはよほど暇でもない限りやらないよ。 数行(もしくは数文字)の情報が知りたくて見に行く、というのがほとんどの パターンなんだから。
 ホームページで情報を提供したいんだったら、全体のデザインなんかに 固執しないで、いかに的確に要求される情報を提供するか、を第一に考えなくちゃ。 ひとつの場所にたどり着くまでに何分も待たされたら見てる方はキレますよ。 HJ社の場合、うまくやれば文字だけでも十分、クライアントを満足させられる 情報を提供することも可能なんだからさ。

 で、このページ、完全にトップダウン方式でホームページ作ってますね。 まず全体のページ構想を決める。それから順次細部を構築していく。 元々日本人の性格としてトップダウンの方が全体の内容把握がしやすい、 というのはあるんですけど、トップダウンの考え方は、上から下まで全部 完成して始めて威力を発揮するんですが。上の方だけ丁寧で、下スカスカ じゃん。(求人情報だけは一応形になってたけど。一番重要度高いからかな?) これじゃあ10年後に完成するんで今会員権買ってください、って 言ってるバブルはじけたゴルフ場建設業者と何も変わらないじゃん。 やっぱホームページって出来上がっててなんぼだな、という事を痛感 させられました。

 8/23の時点での評価は「見るべき所無し」でしたね。残念ながら。 名誉挽回の方法はふたつ。

これをちゃんと考えないと、本当に「ダメHJ」の烙印押されかねないよ。 そうなる前に、とりあえず藤原博文さんの「天網恢恢(てんもうかいかい)」 という本を読んで勉強し直す所から始めてください。


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