新着別 分類別下戸の叫び
突然ですが、下戸です。お酒一滴も飲めません。ビールだろうがチューハイだろうが、コップ10分の1でも呑もうものなら 体中の細胞がシュプレヒコールを開始します。あげくのはてにはあらゆる 個所で体がストライキを起こし、その場でぶっ倒れます。 子供向けの1%アルコール シャンパンやおとそ、白酒、養命酒でも体調が悪いと同様の症状が 現れます。(養命酒で2日寝込んだ経験あり)自発的に 吐こうとする前に意識を失ってしまうので自分ではどうする事も できません。アルコールが体外へ排出されるまでの間、無意識のままに もがき苦しむ状態が続きます。
一度病院で検査してもらったことがあるのですが、なんか難しいこと 言われて「飲まないようがいいよ」とのお墨付きをお医者さんより頂きました。 体質的にアルコールに対する免疫が無いんですね。
よくこんな事言われます。「お酒飲めないなんて人生の半分損してるよね」。 半分って事もないでしょうが、確かにちょっとは損してますね。 多分。お酒飲める自分が想像できないのであくまで予想でしかありませんが。 少なくとも「お酒を飲むことによって味わえる気持ちよさ」とは 一生縁の無い人生を送るんでしょう。もっともお酒で気持ちよくなった 記憶が無い(それ以前にお酒を口に入れた後の記憶が無い(笑))ので 別になんとも感じませんけど。
別にいいんです、「お酒が飲めるメリット」なんてものは。ちょっとだけ ひがみも入ってますけど。それよりも「お酒が飲めないデメリット」 で辛い思いする事の方が多いです。
何といっても「酒を飲むのを強制するやつ」。ほどんどの 人は私がお酒飲めない理由を話すと理解してくれて(別の意味で怖がられて 薦めようとしなくなる) 円滑に(?)飲み会も終了できるのですが、たまのたまに全然人の言うことを 聞かないあほんだらがいまして。
「こらあ、全然飲んでねぇじゃんかぁ、飲めぇ(すでに酔ってる)」
「ごめんなさぁい、飲めないんですよぉ」
「そんな言い訳は聞こえんなぁ(勝手に俺のグラスを奪ってビールを注ぐ)」
「入れるのは勝手ですけど飲みませんよ」こんな結構ドぎつい会話を繰り返す事があります。でもしつこく断っていれば 相手があきらめて引き下がってくれます。人間関係がどうだとも思われる でしょうが、所詮相手は酔っ払い。覚えてる訳がありません。 ところが本当にレアケースとして 大喧嘩寸前にまで発展してしまう事もあります。
ケース1
「てめぇ、俺の酒が飲めないってのか!?」
「てめぇの酒だろうが誰だろうが、飲めんものは飲めん」
「じゃあこんな所に来るな!ムカつく!帰れ!」
「あぁ、じゃ帰りますわ」幹事に金だけ渡して帰りました。
ケース2
「こらぁ!飲めぇ!(ムリヤリ羽交い締めにして飲ませようとする)」
「うぐぐ・・・(口閉じて必死の抵抗)」
「観念せいよこの・・・・うぐっ!」羽交い締めにしたヤツ(年上)の脇腹にエルボぶちかましました。 締めがゆるんだスキに速効で逃げたのは言うまでもありません。
ケース3
「てめぇむかつく!その根性叩き直してやるわ!表出ろ!」
(本人は決闘のつもりなんだろう)
「わかったわ!・・・でも俺先トイレ行きたいから、 先出ててくれ。」
(よく考えたらメチャクチャだが相手は酔っ払いなので通用する)
「よし!待ってる!」
(疑いも無く席を立ち千鳥足で表に出る)
私が後を追う・・・訳が無く、彼は気付くまで表でぼけ〜っと 待たされていました。(しかも帰ってくる頃には外に出る目的を忘れてました)とまぁ、すんでのところでなんとか本当の大喧嘩はせずに切り抜けてる 訳です。私が逃げるのがうまい、というよりは単にシラフと酔っ払い の差だとは思いますが。この例は全部学生時代のものなのですが、 酒が原因でサークル辞めたこともありますし、こうゆう風に 強要されるのは何よりも苦痛です。
多少弱い程度でしたら口に含むくらいはできるかもしれません。 でも、私の場合それも危ない。お酒を体内に入れること自体が 自殺行為。多少人間関係にヒビが入ろうと、命の方が大切です。
ですから「お酒強要する奴」は私にとって天敵です。お酒注ぐ 方にすれば楽しみなのかもしれんけど、こっちにとってはお酒は 毒薬といっしょや。死ぬような思いまでして飲めるかい! 俺はまだ死にたくないんじゃ!
でも、私はまだいいんです。元々気が強い&口悪いんで「イヤなもん はイヤ」とはっきり言えます。ここまで弱いと逆に断るのに何の躊躇 もいりませんしね。一番かわいそうなのは「ちょこっとだけ お酒飲めるけどやっぱり弱い」という人達。どの飲み会でも大抵一人 いるこのタイプの人が、飲み会では格好の標的になりかねないんです。
「お酒弱いんですぅ」と言っても「あんた飲んでるじゃん」と 聞き入れてもらえない。仕方なく一杯だけ飲むと「ほらほら飲める じゃん。さぁもう一杯」これを繰り返し繰り返しリプレイされて、 気が付くともう意識半分失った状態になってる・・・・。 こんな光景を何度見てきたことか。死にそうな表情でトイレに向かう 友人を介抱しながら、「これが俺だったら今ごろあの世行きだな・・・」 と何度背筋の凍る思いをしたことか・・・。
毎年毎年相変わらず「無理矢理イッキさせられて急性アルコール中毒死」 なんて記事を目にします。その度にやるせない思いしますし、相手の事を 何も考えていないバカたれ共に殺意を覚えます。 一歩間違えれば明日は我が身ですから。
飲み会は楽しいです。はい。でも、お酒が無くても私は楽しいんです。 お酒が無理に割って入るから楽しくなくなるんです。 そうゆう人はいっぱいいます。だから「お酒があるから楽しい」なんて 考えは捨ててくれ。「お酒で人殺し」になんかなりたくないでしょ?
本当に頼む。お願いだ。