残業にきめうち。


 「残業徹夜は当たり前」と言われているソフトウェア業界。 当然ウチの会社でも帰り時間になっても誰一人として家路につこうとせず、 皆黙々と残業に勤しんでおられます。

 そんな中、構うことなく「お先に失礼しま〜す」と定時に帰る男が一人。 そう、私だ(笑)。

 てな訳で今日は残業のお話。

 はっきり言って残業は5分でもやるのイヤです。定時の15分前から 既に私は今日の仕事の整理とまとめをさっさと始めます。もちろん 今日の仕事が予定通り片づいているのが前提ですが、「これ以上考えても 今日は何もできんな」という時もさっさとあきらめて帰る事にしています。

もし「皆が働いてるのに一人だけ帰る気か」なんて言われたら多分3秒で そいつのドタマかち 割ってるかも知れない、それ位イヤです。幸いにも私の周りには そんな人はいないのでまだ殺人は犯していませんが。(俺の居ないところで 陰口言ってる位なら許す。聞こえない悪口なんぞ関係無い。)

 残業キライな理由はいたって簡単。「夜やらなきゃいけないこと、やりたいことが 山ほどあるから」。メール書きたい、本読みたい、HP読みたい、文章書きたい、 音楽聴きたい、勉強したい、寝たい。 定時に帰っても残された時間は数時間しか無いのに、これ以上時間 削られてたまるか、ってのが正直な所です。 もし今挙げたこと全部会社でやっていいよ、って言われたら喜んで残業するでしょう。 もはやこの場合は残業とは言わないかもしれませんが、許されるなら会社で生活しても いいとさえ思いますよ。でも今は派遣、それも見習いの身分。しかもがちがちの 業務系となるとこんな会社ある訳がない。

 つまり必然的に「帰らないとやりたい事がやれない」訳です。

 という訳で今のところ、(可能な限り)定時帰りを続けている私ですが、 そんな私の意志・感情など何の関係もなく常に会社には残業というものが存在します。 ただ、こうゆう業界の場合、一般にあるような「今日中にこれやって」といった やっつけ残業というのはきわめて稀。「今月いっぱいでこれ」、下手すると「 半年・1年でこれ」というかなり長いスパンでスケジュール及び仕事が割り振られるので今日中・明日中というのは納期迫っていない限りかなり少ないんです。(もちろん これは比較的恵まれた環境だから、というのもある。実際「毎日が戦場」な 所だってある訳だし。)

 にも関わらず、みんな帰らない。聞くところによると(早く帰るので皆がどれだけ 残業してるか知らないから聞くのだ)、10時間・11時間当たり前。「あぁ、今日は 11時かぁ、早く帰れるなぁ」なんてのもザラ・・・。

 なぜだ。(藤原心底からの疑問)

 そこで考えてみたんですが、どうやらひとつに残業と言っても


 このふたつに大きくふたつに分かれるようでして。

「好きで残業している人」、まぁこっちは単純明快ですな。仕事が好きで好きでしょう がないか、残業手当が好きで好きでたまらないか。

はっきりいって私はこうゆう人たちがうらやましいです。私にとっちゃ今のところ、 「時間>仕事>残業手当*100」だもんなぁ。金払ってでもいいから早く帰らせろ、 って思う人間だし。

ちなみに私、残業手当に全く魅力感じません。というのも、ウチ(本当に所属してる 会社)、残業時間が30時間越えないと残業手当が出ないんですね(30時間までは 超過手当といって基本給の中に入っている)。残業手当をもらおうとすると 1日1時間半は最低残業しなきゃならなくなる。おらそんなの死んでもイヤだ。

 まぁこっちはいいんです。望んでやってる訳だから。

 問題はこっち。「イヤで残業してる」ってパターン。私の見る限りでは、どうやら 圧倒的にこっちの方がシェアを確保している(?)と踏んでいますが。

 じゃあなんで残業せにゃならんか?パターンとしては以下が挙げられます。 これらは藤原独自の観察、推測と決めうちによります。

 ・仕事が多すぎる。
 仕事ができる人ほどこの傾向が強いです。能力があるばかりにバカを見てしまう 日本の悲しき裏側(?)ですね。特にソフトウェアの場合完全な技術職です。 能力の無い人にそれ以上の能力を要する作業などどうあがいてもできっこない。 したがってどうしても仕事のできる人の負担が重くなってきてしまいます。 (この点に関しては鼓膜破れる位耳が痛いですが)

 ・惰性
 長時間労働に慣れきってしまって仕事が忙しかろうがヒマだろうがやる気なかろうが、会社に結果として居残ってしまうパターン。一度でいいから「それで幸せですか?」 と聞いてみたいのだが、絶対に聞けないと思う。人によっては重すぎる質問 だと思うし。

 ・まわりの目
 日本人だから、かどうかは知ったこっちゃないけれど、やはりどうしても 「隣の人」は気になる模様。「隣がまだ仕事してるなぁ、帰れないな」 「まだ上司仕事してるよ、帰りたいのに」なんてことは誰しもが思うのでは ないでしょうか。私だってそりゃ考えます。隣との調和と自分のわがまま、 どっちかを比べて、いつもわがままが連戦連勝しているだけの話です(笑)。 「やっぱりみんなに合わせよう」。普通の人ならそう考えるでしょう。そりゃ。 こう書くと自分が普通じゃないようだが、普通じゃない、んだろうな、多分。

 ・強要
 多分これが「イヤな残業」の最たるものだな。幸いにも私の周りには こうゆう人はいない。皆さんの忍耐力と寛大さに心から感謝してますよ。 大げさかもしれないけど、これは本当に幸運だったと思う。
 「自分が人より先に帰るなんて」と思うのは勝手だが、それを他人に押しつけ るなっつうの!残業しないことを逆にプレッシャーや脅迫として押しつけてくるヤツ。 社会人以前に人間として最低だ。「それが会社というものだ」なんて説教、 絶対に認めないし、受け入れたくもない。
 もしそんなヤツに出会ったら、多分、速攻でケンカするか辞表叩き付けるだろうな。 もともと会社にいたくない人間だから、この辺の判断は速いよ。絶対。
(私のとある友人はこれが原因で会社3ヶ月で辞めた。世間はどう言おうと 俺はその判断は正しいと思う。)

 とまぁ、イヤな残業ってのを並べてきましたが、全般的に言えるのは残業ってのが 元々すごく曖昧になってやしないかと。元々残業ってのは個人の判断で行うべき物だし、その判断ができてこそ、本来の仕事ってのが機能するんじゃないの?
時間が過ぎたから残業、なんとなく残業、そんなだらだらした気持ちで残業という 事を行わせてる時点で、既に合理化だのリストラだのといってもかすんでしまう ような気がするんですがね。

 少なくとも私の周りでは「残業病」ってのは存在していると思います。 ・・・・・果たしてこの業界、大丈夫なのかね・・・・?

*時間についてはまだまだ言いたいこといっぱいある。順次書き殴り予定。


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