チャットから学ぶ

 前回があまりにバカだった(それが狙いだが)ので、今回はせめて 筋書きくらいはまともに。

 最近、またちょくちょくとICQやIRCを通じて チャットにお邪魔させてもらってます。
(チャット・・・ネットワークに接続した人同士でリアルタイムに会話する事。)

身内でチャットがちょっとした流行になっているのと、テレホーダイの導入で 睡眠時間さえ確保できれば時間を気にする必要が無い、ってのが大きい ですね。

 パソコン通信の時代でもネットワークにつながっているという事を 一番実感できるのはチャットでした。リアルタイムで相手とネットワークを 通じて会話をするというインパクトは今も薄れてないように思えます。 この衝撃がまた一人、また一人とチャット猿を産み出していく訳です(笑)。

 で、なんでこんな事をここで話題として出すのか。勘のいい方なら おわかりでしょう。こないだちょっと「あれ?」って事あったんで。

 結構前の事なんですけど、某所でチャットしてた時のこと。 何気な〜く意味の無い話してて、でもちょっと人が増えてきて ペースは早いなぁ、と思ってた時、いきなりこんなメッセージが。

「でてけ」

 は? 耳、いや目を疑う私。続いて

「出てけ!」

 何考えてんねん、こいつ、と殺意&暴言モードに入ろうとしたんですが、 どうも様子がおかしい。チャットに入ってた何人かは私と同じように ぴた、と発言を止めてしまってるのですが、別の何人かは 何にもないかのようにこの発言にレスポンスしてる。

 どうやらよく見てみると、純粋な「出て行け」の意味ではなく、 会話の流れで出てきた 言葉(ギャグ?)みたいなんです。ただ話が飛んだ、だけのことみたいで。

 それでもやっぱりその発言後、半分位の人が出ていっちゃいましたね。 私も気分悪かったんで抜けてしまいました。

 チャットというのは基本的に文字のみのコミュニケーションです。 最近は音声(いわゆるインターネット電話等)もありますが、まだまだ 当分主流はキーボードを叩いてディスプレイに文字を表示させる やり方が続く、のでしょう。

 実はチャットにおける表現の範囲って、実はそんなに広くない。 いや、それどころか1回に話せる文字数が実質上かなり制限 されてしまうため、かなりおおざっぱにしか「自分の言いたいこと」 を伝える事ができません。ポケベルの文章メッセージと同じで、 一度送ったひとつの文章は、そのままひとつの意志として 捉えられてしまいます。

 だから、相手と話す内容によってはメールなんかよりも誤解 される可能性がぐっと広まってしまうんです。

 よく考えてみると恐いですよ、これ。「口は災いの元」まんま 当てはまりますからね。普段メール書いたりしてる時だったら、 一度書いてしまっても「送信」ボタンを押すまでだったら 書き直しができます。でもチャットは一度リターン押してしまったら もうそれまで。送った後で後悔しようが弁解しようが無かったことには もうできません。 たった一言が自分の信用を地まで叩き落としかねないんです。

 今までいろんな人とチャットやってきたけど、確率的にはすごく低い とは言え定期的にいるんだよね。悪いけどさ。  場を考えずわめきちらす、自分の事ばっかりしゃべる、自分の わからない話になると不満たらたら愚痴る、会話を意図的に妨害する・・。 これ、チャットに限らず実際の社会でも嫌われる要素100% 満たしてるじゃん。なんで現実でも嫌われるような事を わざわざネットワーク上でやる?子供じゃあるまいしそんな簡単な 判断もできんのか?それとも・・・わざとやってんのか?

 どうやらこいつら共通して「ネットワークの向こう側には人がいる」 って事を意識してないみたいなんだよな。ネットワークを遮断壁にしてる のか、それともネットワークを人間の分身とでも勘違いしてるのか。 ネットワークだったらなんでもできる、てか?ふざけんな! ネットワークなんてただの道具。相手はあくまで人間。 相手がいるから初めてネットワークという道具が機能してくるの。 ネットワークを現実と切り離して考えるなよ! ネットワークで嫌われてちゃ、現実でも嫌われてて当然だって。 いつまでも現実逃避してないで早く気付けよ!

 ・・・・・・いかん、熱くなりすぎた。  でも、無差別的にチャットやってるとやっぱりいい人もいれば 悪い人(もしくはヤな奴)もいるなぁ、って事は痛感させられます。 やっぱりネットワーク社会ってのは切り離された世界なんかじゃなくって 常に現実とリンクしてる、ってことね。 俺もいつか袋叩きにあうな、という事も肝に銘じとかなきゃいけないし。 そういった意味では今回槍玉に挙げた奴らにも感謝はしなきゃ いけないのかもな。尊敬はしないけどね。学校の教師と一緒で。


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