IE4.0徹底糾弾

注:今回、通常の20倍(当社比)以上の専門用語が入り乱れています。ご了承を。

 いよいよ雑誌にも付録として配られるようになり、本格的にインターネット エクスプローラ4.0(以下IE4.0)が流通し始めました。

 雑誌などでは絶賛(?)されている一方で、「ほんとにこんなソフト使えるんか?」 という闇の意見も多数存在する、逆を言えばこれほど騒がれるソフトもそうそう 存在しないと思います。

 じゃあ確かめてみるべ、てな訳で実際に使ってみました。以下はその使用レポート というべきものです。とりあえずお読みを。

 ただし、以下に挙げるマシンをお持ちの方、もしくはこれを乗り越える能力を 持ってる方にとっては以下のレポートは参考になりません。

 あしからず。ではどうぞ。


 とりあえずインストールしてみたんですわ。幸いにも(ここ超重要)私のマシンはうまくインストー ルできたので、一応ちょこちょこと使ってはみました。使ってはみたんだけどねぇ。 まぁ、使用感とか並べてみました。

 致命的に動作が重いんだよな。起動こそ何とか我慢できる範囲内には収まってる んですけど、そっからがいけない。
 ダウンロードできたデータから逐一表示する形式でなく、ある程度形がまとまって から一度に表示するタイプらしく、IE3.0に比べて表示が遅く感じる。 そのおかげで確かにテーブル形式のHTMLの表示は速くなってる、とは思うんですけど 他の遅さに足引っ張られてる印象があります。
 またスクロールにメモリ食うのもどうかと。前作までだったらスクロールバー 動かしたら「すすすーー」という感じで動いてくれましたが、4.0だと 逐一丁寧に描写してるらしく、画像付きのページだと「ずっずいっずっ」と スクロールがぎくしゃく してしまう。これじゃ長いページ読むときはストレスたまるよ。

 表示だけでこんだけ文句出たな、次操作感。
 ブックマークの表示が今までの全表示方式(いっぺんに全部のブックマーク表示 してた)だったのが、4.0は画面に合わせて上下矢印でスクロールさせる 方式に変更されてるんだけど、ブックマークの量が多いとこれがうっとおしくて しょうがない。「あぁ、今までだったら1回クリックすればよかったのに!」と ぶつくさ言ってる自分がいる。
 メモリ空いてる時といっぱいの時にボタンの反応・動作に速度差がありすぎるのも 気になる。ひどい時だと「Back」1回押して動作するまでに1分近く かかる事も。
 そして決定打として、メモリ足りない状態だと、ページによっては表示するのに 精一杯になっちゃってスクロールバーそのものが動かなくなる。 普段マウスで操作する人にとってはこれは致命的。使いやすさを重視 してるはずなのに、こんな所でつまづいていてどうするのよ。

 あとIE4.0はつけんでいいのにいろんな機能ひっつけちゃって、さらに うっとおしくなるんですよね。よくもまぁこんだけ人の神経を逆撫でできるなと。
 ブラウザ本体としては目玉になるはずだった、プッシュ機能。これ、確かに 初めて見る人にとっては新鮮なんだけどね。IE4.0入れる前に Pointcastというプッシュメディア専門のクライアントを見てしまった もんだから、どうしても見劣りするのよ。悪いけど。
 ただでさえ起動に時間がかかるのに、わざわざさらに時間をかけて見たい情報まで 何回もクリックしなきゃいけないってのはプッシュ機能本来の便利さを使いこなして るとはいえないもん。情報を最新にしておくにはなんらかの形でIE4.0を 起動し続ける必要があるんだけど、それだとパソコン自体が重くなっちゃって、 とてもじゃないけど非力なマシンでは常駐させる気にはならない。その点でも PointCastに軍配上がるしね。IEのプッシュ機能使う位だったら直接朝日新聞の ホームページ見に行った方が速いです。
 だいたい、四六時中ネットワークにつなげておける人なんてまだまだ限られてるのが 実状じゃん。百人に一人しか使わないような機能標準装備にしてどうするの。 オプションで追加インストールできる方式の方が個人ユーザにとっては 有益なのにね。残念。

 ホームページの更新を監視してくれる購読機能もなぁ。ダイアルアップ環境では イマイチ使いづらいし、操作性とかならフリーソフトのWWWCの方が上だしね。 わざわざこの機能を使う必要あるのかなぁ、てのが正直なところ。WWWCなら 軽いし。

 その他細かい設定とかもあるんだけど全体的に「かゆい所に手が届かない」 設定ってのが多い。「あぁ、ここがこうだったらぁ!」感に襲われること しばしばでした。

 ふぅ、やっと個別の文句ここまで書けたぁ。(ちょっと疲れた)

 全体的な感想としてIE4.0って明らかに企業向けユーザを意識して 作られたもののはずなんだけど、企業向けにも仕上がってないんじゃないかなぁ、 てのが正直な所。やっぱり「ソフト自体が重い」ってのが全機能の足を 引っ張ってるって感じです。またひとつ「超メガトン級デブソフト」が できあがってしまったなぁ。

 本当は付属のOutlook Expressとかアクティブデスクトップとかにも文句は いっぱいあるんだけど、そんな事はもういい。ただでさえ専門用語多くて、 書いてる本人が嫌気さしてるので、最後にIE4.0がなぜ使いものになら ないか書いてもう終わらせる。

 IE4.0正式版が手に入った時、同時に6人、つまり6台のWindowsマシン でインストールを行ったんですよ。普通なら1人か2人がちょっとトラブりつつも、 大抵はすんなりインストールしてバンザイ、ってのが普通、いや当たり前でしょ?

 でもこれ見てみてよ。インストール結果。

 インストール成功確率33%。この数字見てどう思う?ちなみに6台のパソコン 中、5台はスペックほとんど同じで、業務で使う関係上使用ソフトもほぼ同じ。 しかも、Windowsクラッシュしたマシンが、 本当なら一番すんなり行くはずのハイスペックマシン。なんだよこれ。 3人に2人がインストール失敗するソフトなんて聞いた事無いぞ。 ソフトに一番必要なはずの信用性がゼロ。業務向けを意識して作られたはずのソフトが 信用性ゼロ。

こんなソフトばらまいて
恥ずかしくないんか
マイクロソフト!

 もう頭に来るやら恥ずかしいやらで、やる気失せてきましたわ。どうなってるのかね 本当に。とっとと独占禁止法引っかかって出荷停止になってしまえIE4.0!

 それくらい使いがいの無いソフトでした。がっくし。


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