何でもない非日常


 別に今回、たいした意味は持っておりません。社内旅行 のこと日記にしようと思ったら意味もなく想像以上に長く なってしまっただけです。じじいの戦争昔話みたく適当に 読み流していただければそれで十分。

 旅行中であろうと相変わらず藤原はこんなもんだ、てのが 理解されればそれで十分ではないかと。

 ではどうぞ。


 1月12日(月)

 「そんじゃすいません、後よろしく〜」と言うや否や、 速攻で会社を飛び出る私。今日の夜から日曜の夜まで 1泊3日という強行スケジュールで社内旅行が展開 されるんです。

 事の発端は約半年前にさかのぼります。社内での ミーティングでのこと。こんな質問が出てきました。 「今年の社内旅行、どこ行きたいかリクエストあります?」 う〜ん、超が3つ付くレベルの出不精、きんぐおぶ出不精 (もぉええ)の私としては旅行だけでも既に半分うっとおしい のにそこに「社内」なんて言葉入るもんだからさらに 輪をかけて行きたくないぞモード突入、という感じだったの ですが。でもまぁ誰か言わなきゃ決まらんので、 適当にこう口走ってみました。 「ううん、スキーとかなら行ってもいいかなと(皮肉混入済)」 どうせイヤがるだろう、と思ってたら「あ、いいね、それ」 「時にはそうゆうのもいいね」「はい、じゃ決定ね」 おいおい、決まってまったではないか(笑)。

 という訳で、言いだしっぺの法則として戦線離脱することも できず、本日の社内旅行とあいなった訳でございます。 とは言えサラリーマンやってる間はスキーもできないだろうなぁ (少なくとも自分から行くということは100%ありえない だけに)と思ってたので実は内心そう嫌がってなかった というのも事実。とりあえず細かいことは忘れて久々に お気楽無責任モードに突入しましょうか。

 という訳で参加者全員集合し、いそいそとバスに乗り込む。 1泊3日ってことで当然ながら今日は車中泊。まさか 社会人になっても体力先行貧乏学生スキー旅行と同じ 行動をすることになるとは思ってなかったぞ。とは言え 結局真面目に働いている人達が休日の余暇をスキーで 楽しもうとするともうこうゆうスケジュールしか 選択の余地が無いのも事実。仕方ないんだけどね、しんどい。

 バスに乗り出すと共に一斉に缶ビールを開け始める 我が社員一同(笑)。でも確かにこうゆう環境(バスのことね) だとお酒きゅっと飲んでしまってくぅと寝てしまうのが 一番なのは確か。こうゆう時お酒飲めない自分が結構 不利なのも確か。仕方なく一人コーヒーをすすりながら なんとなく時間が経つのを待つ。

 そうこうしてる間にあっという間に消灯時間になって しまい、バス車内が真っ暗に。電気が消えると同時に 心地よく眠りに入る周りの人々。仕方ない、CDでも 聴きながら眠くなるのを待つか・・・・とぼけ〜っと してたのですが。

 全然眠れない。イスが体に合わない(腰が痛い)のも あるんですけど、こうゆう真っ暗な環境で一人ぽつんと 佇んでいるとどうしてもいろんな事を考え出して 止まらなくなる。

 くだらない事からがらにもなく重たい事まで、いろんな 事ずっと考え続けて。自問して、思い付いて、否定して、 考え直して、納得して。

 結局、最終的に眠れたのは確か午前3時位だったかな。 考え疲れたからかもしんない。

聴きながら瞑想「Platform 5」Small Circle of Friends

 1月10日(土)

 という訳で午前5時、バスは無事今回の目的地、北志賀高原 竜王スキー場にやってきました。ていうか2時間しか寝てねぇよ 俺。ちなみに当然のことながらこの2時間で車中で考えてた 事なぞ、すっかり頭から抜け落ちてます。

 さて、朝5時についたのはいいのですが、実際にリフトが 動き出すのは午前7時。まだ2時間あります。という訳で バスターミナルの待合室で2時間待ちぼうけ決定。

目覚まし代わり「HERO OF S.Z.」SHAKKA ZOMBIE

 こうゆう待ち時間って苦痛なんだよなぁ。どうせ7時までは やることないんだからそれまでバスの中で寝させてくれれば いいのにさ。しかし残酷にもバスの車掌おっちゃんは寝てる 私らを叩き起こし、荷物を投げ捨てるように降ろし、とっとと 帰ってしまいました。ワシらはイモ扱いかい。

 仕方無いので7時まで何をするでもなくひたすら時が 流れるのを待って、やっとこさ着替えてリフトへ。

 私、いわゆる「下手ではないが上手でもない」典型的自己流 スキーヤーでして、他の人達に全然追いつけない。無理して スピード出してケガするのもいやなのでマイペースで 滑ってたら5分ではぐれた(笑)。まぁ集合時間決めて あるので即刻単独行動モード発動。

 ちなみに今回、社内旅行のくせに一人でいる時間がやたらと 多かったような気がします。実際そっちの方が落ち着くし。 元々グループ旅行より一人旅の方が好きな人間ですし、 性に合わないのかもね。

 そんな事はともかくとりあえずリフト登って山頂へ。 ふと周りを見渡してみると見渡す限りの山、山、山。 雪、雪、雪。竜王スキー場は学生時代に何回も 来てるんだけどやっぱいい景色だわぁ。そりゃ「スキー場 そのものが環境破壊と違うんか」と言われればそれまで なんですけど、そこまで考えるのはとりあえず今は よしましょうよ。ていうかボケててそこまでの切り返し 考えてないや。

 という訳でこの景色、見た。もうこの旅の目的は果たした (笑)。あとはコケないように怪我しないように、そろり そろりと坂の往復を繰り返しました。

 この後昼ご飯食べて、午後ちょっとすべってさっさと ホテルにチェックイン。

 ところで今回泊まったホテルがハズレだったなぁ。 ホテル竜王(実名書くぞコラ)というゲレンデのド真ん中に 位置するところだったんだけどね。 本館とは別の西館に泊まったんだけど食堂まで の距離が100m以上。「ここはロシアの核シェルターか?」 「アウシュビッツ強制収容所の方が奇麗だぞコラ」 と叫びながら(いずれも発言藤原) 暗く寒い地下道を何往復もしてました。 ただでさえスキーで下半身ボロボロなのに・・・ひどい 仕打ちや。その他にも、


などなど。スキーシーズンだから客にサービスしないでも 全然大丈夫よぉ、なんて安心してんじゃねぇバカ。 個人だってこうゆう風に悪口全国に流布できるんだからね。 はい、皆さん覚えましたね。北志賀高原竜王スキー場に あるホテル竜王・西館には泊まらないようにしませう。 (パートのおばちゃんやじっちゃんの愛想が良かったのが 唯一の救いかのぉ。)

 風呂入ってご飯食べた後は気絶するように眠り込んだ ので記憶ありません。

聴きながら気絶:「君が笑うとき君の胸が痛まないように」槙原敬之

 1月11日(日)

 7時半に起きる、というか起こされる。眠いのにぃ。 半分眠りながら義理程度の朝食を食す。ところで魚料理の 横に必ず紅生姜が添えられていたのですが、こうゆう習慣が 長野にはあるのですか?長野県人の回答希望。

 朝食を摂り終え、荷物を片づけ、皆さんは嬉々とスキー板を 抱えてゲレンデへ。

 え?私?「腰痛いしぃひざ痛いしぃ」と理由付けて戦線離脱しました。 始めからその予定だったんですけどね。はっきり言って2日も スキーやったら体持ちません。体ぶっ潰してまでやろうとも 思わないし。結局そんなに好きではないのかもしれません。

 という訳でお昼までひとりぼっちで完全自由行動。といっても本当に体は ボロボロで動く気にもなれなかったので待合室においてある ソファーをひとつ占拠してCD聴きながら読書してました。

これ聴きながら:「BIG YOUTH」ECD 「ジレンマ」斉藤和義

 途中、きゃっきゃ言いながら脱衣麻雀に興じるカップルや ふらふらになりながらソファーに座り込んだ男をムリヤリ ゲレンデに引きずり込んでいく学生グループ、10分以上 公衆電話からポケベル打ちまくる女性など、結構いろんな 人をウォッチングできたのも収穫か。
 その一方で「なんやこいつ?スキー場まで来て本読んで」 とでも言いたそうに私を見つめていく人間もちらほらいた からどっちもどっち。

 ここでようやく「あ、休日取ってる」てのも実感。 やっぱりなんだかんだ言って社内旅行って休日じゃないのね。

 ぼけ〜と休日気分を満喫してスキー組(私以外)と合流、 そのまま下山&昼食、バスが来るまでまたも呆けて、 さようなら竜王スキー場。

 で、帰りのバスなんですけどこれがイヤなんですよねぇ、実は。 理由は車内で流されるビデオ。流す方にしてみれば 「帰りも退屈しないように」との親切心なんでしょうけど はっきり言って大きなお世話。うるさい!ボリューム大きすぎる んじゃ!しかもつまんねぇんだよ!俺は静かに音楽聴きながら 居眠りしたいの!頼むからビデオ流すのやめてくれぇ。> 今回乗った豊田観光バス及び全バス会社一同

 こうなるともうビデオなんか意地でも見たくないので CDウォークマンの音量を最大に上げて外部の音を遮断。 午前中も読んでた本の続きを読みふけってました。 でもやっぱりリラックスして読めた午前中と違って 内容が頭に入らない。やっぱ外圧って確実にあるね。 (なんやそれ)

これで遮断:「Because」斉藤和義「PARK」ザ・カスタネッツ

 なんだかんだで午後9時過ぎに名古屋に到着。そのまま 流れ解散となりました。

 死んだような顔をしてそのまま高蔵寺に戻り、そのまま死んで しまいました。もとい、死んだように寝ました。


 ・・・・・くわぁ。長かった。書いてる本人がダレるんだもん。 読んでる人なんかもっとダレるよこれ(じゃあ載せるな>俺)。

 でもこれ、自分だけでこの分量だからね。同行した会社の 人間のエピソード(笑)とかは一切排除してるんで、これも 書いたら多分これの4倍にはなると思う。

 でもまぁ、確かにいろいろと経験にはなりましたな。いい 意味でも悪い意味でも、ね。他人からしたらただのくだらん 日記でも、自分にとって意味があれば、それでいいんですよ。


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