ついでにメールソフト徹底糾弾


 詐欺まがいとは言え一応私もコンピュータで飯食ってる人間 ですので、「ねぇ、インターネット始めたんだけどソフト何 使えばいい?」と質問受けることが多いです。

 相手がずぶの素人の場合、とりあえずいつもこう言って 話を早く終わらせます。 「お金あるならBecky!、もしくはAL-Mail、お金惜しければ インターネットマガジンに収録されてるメールソフト から適当にチョイスしていいよ。ただし、マイクロソフト製品 (Internet Mail,Outlook Express)は死んでも使うな」

 意外にメールソフトってお互い切磋琢磨されてて、案外 どれを使ってもそこそこ期待できるレベルのものになって きてますね。

 私は今はBecky!ユーザですけどAL-Mailのシンプル操作も 好きですし、Message Managerや電信八号等も相当数の ファンがいますし。ファッションみたいなもので「好きだから 選べる」事ができる数少ないソフトジャンルに成長しています。

 そんな中、ただひとつ蚊帳の外に取り残されている 企業がありますね。はい、マイクロソフト。

 この際だから言っておきます。結構各所でも言われて いますが、ここでも繰り返させて頂きます。マイクロソフト製品で メール送ってこないでください。はっきり言って迷惑です。 IE4.0とメールソフトに関してはマイクロソフト製品は クズです。

 理由は簡単。マイクロソフト製品がメールのルールに 従ってないんです。送られてきても読めないんです。

 今Internet MailやOutlook Expressを使っている方は、 以下の説明を読んだらすぐにメールのバックアップを 取った上でこれらのソフトを削除してください。 これは誇張でも脅しでもありません。ましてやマイクロ ソフト嫌いだからとかそんな野暮な理由でもありません。 純粋に迷惑なんです。

 じゃあなぜ迷惑なのかと。以下に理由を述べておきます。

<1>日本語コードが間違っている
 日本語でメールを送る際は、JISコード(iso-2022-jp) で送るのが事実上の決まりになっています。それに対し、 マイクロソフト製品はどれもデフォルトがシフトJIS コードになっています。シフトJISのメール送られた ところで、他の正しいメールソフト使っている人には 化け化けで読むことができません。

 「そんなん読む側がもう一度JISに変換すりゃいいじゃん」 と思うでしょうが、今パソコン触っている人の何%が文字コード に複数種類がある事を知ってるんでしょうかね? ほとんどの人は知らないのが実情だと思いますよ。 実際、私もパソコン触り出して数年間は文字コードのことなんか 知りませんでしたから(笑)。

 大体、JISに再変換するということがわかっていても 無事復元できるとは限りません。普通のメールでさえ 化けることがあるように、送る途中でデータが潰れてしまう ことは日常茶飯事です。そうなると復元もできません。

 この件に関しては日本中の技術者・関係者から散々糾弾を 浴びているのですが、それにも関わらずOutlook Expressでも デフォルトをシフトJISから変更しませんでした。 これはもう意図的なんです。

<2>HTMLメールの存在
 これも日本中、下手をすると世界中から罵倒されてる問題。 マイクロソフト製品ではデフォルトでHTML形式のメールが 送られるようになっています。これがクソやっかい。 おおざっぱな説明ですが、とりあえずHTML形式メールに対応しておらず、 かつ添付ファイルに対応していない メールソフトではかなり危ないと思ってください。 対応してるメールソフトなんて全体から言えばごく少数です。 Win95以外のOS、たとえばUNIXも全滅 と思っていいでしょう。下手するとメール出したはいいけど 誰も読むことができないというとんでもない事態を 招くことがあります。

 ちなみに私の場合、Becky!なので対応はしてるのですが、 知らない人からのHTML形式メールは セキュリティの点からも恐いし迷惑なので読まずに捨てることにしています。

 さて、ここまで書いたところでお気づきの方もいるかも しれませんね。「こんなんオプションのメニューでいつでも ノーマルに変更できるやん」とお思いの方も多いと思います。 分かってる方、抗議メールは勘弁ね。どうせ無視するけど。 既に上級者だろうが黙らせる致命的バグは売るほど見つかって るんで関連サイトでも探してください。

 結局まともに使うなら変更しなきゃいけない、 そこが問題なんですよ。(つまりここまでが 前振り。長いよオイ>俺)

 分かってる人がそれでも使う分には全然構いません。 なんかあったらちゃんと自分で泥かぶる覚悟もできてる んだろうしね。問題は何も知らない初心者の場合なのよ。

 パソコン触って何週間とかいう人がオプションの項目触って はい更新、なんてできっこないって。オプションの言葉 なんて意味不明の暗号の宝庫じゃん。「これいじって壊れたら どうしよう」とか考えて結局びびって触らない の目に見えてるもん。今まで何人もおっかなびっくりオプション のスイッチ触ってる人、恐くて触る気も起こらない人、 何人も見てるもん。

 そんな初心者に対していかにも「これなら誰でも簡単にできますよ〜」 ってセットアップウィザードで嘘っぱちの設定させて使わせる。 詐欺だわ、これ。何が初心者向けだ、笑わせんな。

 実際に間違った設定のメール送って非難されるのは マイクロソフトじゃなくて送った本人ですからね。 一般の方には悪いけど、知ってる人にとっては「マイクロソフト の使ってる時点であんたダメ」ってのが一般的評価に なってしまいました。それだけインターネットメールから 送られるメールが迷惑だという証でもある訳です。 だから不憫なのよ。本人は何も知らないのに周りにいつの間にか 悪人扱いされている姿はやっぱり見てて辛いものがあります。

 したがって一番見てて腹立つのが、学校や企業から直接送って きたと思われる インターネットメール・シフトJIS・HTML形式の 最凶パターン。この学校・企業は何をやっとんだ!?と 管理者捕まえて頭の中掃除したくなってきますね。 「どうせタダだし〜、マイクロソフトだから安心だし〜」 とか言ってソフトだけぶち込んでトンズラしたのでしょう。 ふざけんな!そんないい加減な姿勢で管理してるから あんたの生徒や社員が非難にさらされるんじゃ! この程度の設定も知らないでマシンの数だけ威張ってるような 奴に管理者の資格なんてありませんね。マシンに埋もれて 圧死しとけや。 (この辺の意見、中村正三郎氏がもっと的確に 書いてます。そちらも御参照を。こうゆう話題になるたび俺ここ 薦めてるけど、そんだけ正確なんですわ。)

 結局、非難を受けないためにもInternet MailやOutlook Expressは 使わないのが一番なのよ。消極的なのかもしれないけど。 自分の思いもしない所でボロクソ言われるなんていやでしょ?


 とまぁここまで、マイクロソフトのメール製品ボロクソにけなして みました。実際、ブラウザ・メールソフトに関しては どうしようもないクズですが(しつこい)、なんだかんだで Window95は使い続けているし、アンチMS気取る気も 無いです。対抗できる気力も知力もないしね。

 あと今回のメール書きながらもふと思ったんだけど。 やっぱりどうしようも無く「壁は存在する」なぁ、と実感。

 たとえば、ここまで読んでみても、なぜ藤原がキレてる のか、それすらわからない人も多いと思うのよ、やっぱり。

 それだけ立場や経験とかで考える事って違って当然 なんだけど、この考え方のズレってのがそのまま壁に なってしまってるような気がしますな。メーカーと ユーザ、ユーザの中でも初心者、中級者、プロ。 それぞれが連続してるんじゃなくて逆に分断化されて るような気がします。いわば「WILD FANCY ALLIANCE」((C)SDP)か。 正論V.S.正論。妄想V.S.妄想。

 この辺、もっと突っ込んだらいっぱいネタできそう なんだけどね。ちょっと考えてみます。


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