されど道具


 ブラウザにはLynxというテキストブラウザを利用しています。軽いし。日常的に通ってて構成も頭で覚えてるページだったらわざわざ毎日画像見る必要もないしね。純粋にHTMLテキストしかダウンロードしないから28800モデムでも平均的なページで3〜5秒で表示ってのは魅力。

 ネタ収集のために非定期に覗くページや初めて行くページのときはIE3.02を使用してます。セキュリティ上の不安が無いといえば嘘になるけど、JAVAやActiveX、Cokkieといった設定は基本的に全部オフにして、それでも被害あっちゃったらそれはそれで仕方ないかな、と割り切って使ってます(笑)。

 会社のときはIE3.02+Netscape2.0。基本的な表示だけができればそれで十分だし、Netscape2.0はLynx同様動作が軽いのは評価。その内はNetscape3.0に移行予定。

 IE4.0xは却下(笑)。NN4.0も同様かな。家のマシンパワーでは致命的に重過ぎ。これ使いたいな、というコンテンツも今の所皆無だし、今の所4.0じゃなきゃ見られないサイトが自分の周りに存在していないので当分使うことはないと思います。
 そういえば以前どこかのサイトのアクセスログ見てびっくりしたことがあったな。ブラウザの欄見てみるとIE4.0、NN4.0の表示がビッシリ。「えぇ〜!なんでみんなそんなに早いパソコン使ってるの〜!そんな金あるんだったら俺にくれ!」てな思いをしましたね。

 さて、ここまで読んで疑問に思う方もいるでしょうね。なんでそんなにブラウザ使い分ける必要ある?使えればどれでもいいやん?そんなのただのパソコンオタクの自己満足じゃん?と。

 確かにそれもある(笑)。でももっと明確な理由あるのよ。私がブラウザ選ぶ基準はこの2つ。

 テキスト文章に重点を置くのは私がテキストしか見ないから。画像なんてごく一部の用途にしか使わないしね(用途が何なのかは察しろ(笑))。そうゆう点で言えば実はIE4.0とかは(体感として)テキスト表示早い部類になるんだけど、マシンパワーの点でどうしても導入するのは無理。パソコン増強する金なんか今どうひっくり返しても算出できないから、今ある資源で回していくしかない。だからどうしてもこうゆう選択を取らざるを得なくなるんです。
 ですからいわゆる「4.0必須サイト」を参照する場合、ちょっと工夫がいります。とは言ってもそんな大した事じゃなく、無理矢理他のブラウザで見てHTML文参照して、直接ファイル指定して中のコンテンツのテキスト読み漁ると。ですから4.0じゃないからといって不便を感じたことはありません。

 だから「新しければそれでいい」的流行おっかけスタイルのIE4.0大賛美記事とかにどうしても違和感覚えてしまうんですな。ねっ、週刊アスキーさん。どう考えてもLynxやNetScape2.0の方が使い勝手いいもん、自分としては。

 結局ブラウザで何が見たいか、何がしたいかだと思うんですよ。私の場合はテキスト重視ですので、こうゆう古いブラウザで十分通用します。逆に新しいコンテンツやデザインを重視したいんだったら周りの声なんか気にすることなくIEでもNNでも使っちゃって構わないんですよね本来は。「このサイトが見たいからこれを使う!」ってのは立派な使用理由。

 じゃあ逆に作り手から見ればどうかと。「デザインを追求したい」「どうしてもこのコンテンツを使いたい」という明確な理由があれば全然問題無いと思います。その一方でこのページのように画像も何もかも全部とっぱらってしまうのもありだしね。どのブラウザを使わせるか、もしくは限定させないかってのは作り手側の選択権限だと思います。

 ただ、その場合こういった思惑が見る側に受け入れられない事があるということは肝に銘じておくべき。「なぁんだIE4.0じゃないと見られないんだ、じゃあやめた」てなっても作り手に文句を言う資格なんかありません。
無論こうゆう場合、「てめぇその作り方じゃ見れねぇじゃねぇか!作り直せ!」とか抜かすオタンチンも却下できるんですけどね。それをできる勇気があるかどうかなんですけどね。

 結局送り手と受け手の連鎖性って無いと思うんですよ。送り側が送りたいものが受け手が欲するものであるとは限らない。逆もまたそう。全然関連してない。だから周りがどうこう言う前に自分は何を入れたいのか、それを考える必要があるんじゃないの?作り手として、もしくは受け手としてどのブラウザが一番そのメリットを享受できるか。ブラウザを選ぶ一番の基準って実はそうゆう所にあるんじゃない?

 たかがブラウザ、されどブラウザ。ちゃんと自分に合ったやつをえらべば、強力な武器にも防具にもなるはず、なんですけどね。少なからず「目的以外」の所でブラウザ論争、行われてるような気がするんだけどなぁ。


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