インターネットやめちゃった


 前回、作る側としての倦怠期ってことで書きましたが、 今回は使う側としてのお話。

 人々がネットサーフィンに関わる過程って3つに分類できると 思います。いきなり決め付けますが。

 まずはじめてインターネットに触れて「http://って何?」 「何?ここクリックすればいいの?」などとキャッキャ 言いながらインターネットの大海に飛び込むのが第1段階。 インターネットに何があるのか、どうやって探せばいいかも わからない状態です。

 でも、次第に慣れてきて、httpの意味も分かるようになり、 検索エンジン使って目的のサイトも探せるようになる。 ここが一番ネットサーフィンが楽しいと思われる第2段階。

 で、ある程度お気に入りのサイトが固まってきて、 ホームページのチェックを「巡回」などというようになる。 普段見るホームページが一定化し、ネットサーフィンに それほど時間を費やさなくなるようになる。 これが今日の本題になる第3段階ってやつ。

 この時期になると、見る側の人間にとってはホームページ の存在そのものの印象が薄れてくる段階でもあるんです。 「始めの頃は夜更かししてたんだけどさぁ、やっぱホームページ っていっても中身はたいしたことないよね〜」などとほざく 輩は大抵これらのプロセスを経てここに辿り着いたに違いないです。 (って無意味に乱暴な言葉使って煽るなよ>俺)

 ネットサーフィンに飽きちゃった人がその後どのように 変わっていくか。人の興味の対象や環境によってこれは さまざまみたいです。チャットにコミュニケーションを求める 人、ネットワークゲームに没頭する人、ひたすらエロ 画像漁る人、いろんなパターンがあると思いますが、 一番多いのが「そのままインターネットやめちゃう人」 なのではないでしょうか?

 見てみたいホームページもあらかた見尽くした。 特にこれといってまめにメールを出したりしている訳でも ない。特にWebの閲覧のみをインターネットの目的に してると、どうしてもこうゆう方向に進んでしまうみたいです。

 確かにやめるもやめないも本人の勝手なんですけど、 やっぱもったいないなぁという気はします。例えばホームページ ひとつ取ってみても、頼まれもしないのにあれやこれや勝手に 提供してくれる物好き(俺含む)ってのがゴロゴロしてる 訳でしょ?せっかくなんだからこうゆうのガンガン利用しちゃえばいいと 思うんですけど。

 やっぱりインターネットで何をやる、とかじゃなくて インターネットそのものが目的、目標になっちゃってる 雰囲気感じるなぁ。「インターネットできたぁ!ばんざぁい!」 って感じで勝手に果てちゃってるんです。

 結局インターネットって 電話と同じであくまで間接的なものじゃないですか。 電話が相手がいないと何にもできないように、インターネット だってコンテンツがなければただの線。
 インターネットそのものが万能なんじゃなくて(情報でも ゲームでもチャットでもそうだけど)、 それを介して「何か」に到達するための手段なのであって、 所詮は触媒でしかないんです。

 でも実際には「インターネット使って何かをやる」じゃ なくて、「インターネットに与えて貰う」ていうか、依存度 が非常に高くなってしまってるような感じ。 だから「ホームページアドレスブック」てな本がバカバカ 売れちゃうんじゃないの?

 「ほ〜ら、こんなサイトあるんですよ〜。面白いでしょ〜。 だからインターネットっていいんだよ〜」。子供かお前らは。

 自分で探す、自分で楽しみを覚える。これ基本じゃない? この世界存分に使いこなすためには。

 与えられてばっかりだから初心者はそれに慣れちゃう。 そんで飽きちゃって去っていく。これが現状だと思うんだけど。

 「インターネットやめちゃった」「やっぱつまんねぇわ」 なんて声を聞くと思わず「本当にインターネット使ってる?」 って聞き返したくなるんだけどね。そんな事言うやつが 絶対そんな事言えるほど使いこなしてる訳がないって。


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