新着別 分類別親和性ってなんや
例のごとくぱらぱらとパソコンのカタログ雑誌をめくっていく。
ふ〜ん、結構安くなってるんだ。それでも全然売れてないんだよね。 やっぱ不景気って想像以上なのね。日本沈没も近いな。ばんざ〜い。
違う。
で、ソフトの記事とか広告とか見てたらふとこんな言葉が目に付きました。
「Win95に最適化された親和性・・・」
「高い親和性でWin95との相性もバッチリ」・・・・・・。そういえば今の今まで何となく見過ごして、聞き過ごして 来たけど。
親和性ってなんや?
例えばハードウェアの「相性」って意味合いでならまだわかる。 この部品とこの部品はなぜかつながらないといった類のトラブルは 最近少なくなったとは言え今でも存在してる。 まぁ大抵は相性って言葉で片づけちゃう事が多いけど、まだわからんでもない。
でもソフトウェア?ソフトウェアで親和性?
よく考えたらマッキントッシュやUNIXの世界で親和性って言葉 そんなに聞いた事無いな。昔PC98触ってた時もそんなに親和性って言葉は 見なかったような気がする。ってことは、Win95になってから 聞くようになった単語と思ってもいいな・・・。
「親和性が高いから正しい結果が出ます。」当たり前。親和性どうの こうの言う以前の問題。誰が間違った結果出すソフトなんか使うか。
「親和性が高いからOSもソフトも安定して動作します。」上に同じ。 強制終了(爆弾)出やすいソフトなんか普通使わない。もしくは 使わなくなる。作る立場ならこんなのまず第一に考えるはず。
「親和性が高いから使いやすいです。」なぜ?確かにプラットフォームに よって操作方法も変わるからそれに適したインターフェイス用意するのは 解るけど、それも前提条件でしょ。ていうか普通逆。それぞれのOSに合わせた インターフェイスを提供していくのが当たり前であって、できたから エラいとかそうゆうもんじゃない。
そんな感じでぐるぐるとこの単語の意味を考えてたんですけど、 考えれば考える程ウサン臭い単語なんですよね、これ。 言葉の響きはいいんだけど、それが具体的に何を指すのか さっぱりわからん。
と、ここまで書いてひとつ思い浮かんだんですけど。Win95が発売された 当初から、やたらと親和性を強調してた企業がありましたわ。そうだそうだ。
Internet Mail & News、Word97、Internet Explorer4.0x・・・。これ、 私の中で三大クズソフト&三大有害ソフトに堂々ランクインしています。 ってマイクロソフトなんだけどね。
これらのソフト発表時には散々この親和性って単語が登場してました。 Win95との親和性、ソフトウェア間での親和性、これでもかといわんばかりに 連呼していました。
ま、実際フタを開けてみたら重い、使いづらい、落ちる、結果間違ってる こともある、OS破壊するとこれ以上無い位ボロボロだった訳ですが。
で、思ったんですけど、やっぱり親和性って他に誉めることが何も ないから苦し紛れに出てきた言葉だと思いますよ。マイクロソフトの場合、 Win95と同じメーカーの製品だから安心だろう、便利だろう、この安心感 でソフト売ってきたとも言えると思います。でも実際はこれぜんぶウソ だったじゃん。思いこみでしかなかったし。
本当にこのソフト推す理由があるんだったらわざわざわかりづらい親和性 なんて言葉使わずにバンバン具体例で説得するはずだって。
でも売る側にしてみればこの言葉便利なもんだから、何かにつけては 親和性の言葉つけるようになっちゃた。マイクロソフトに限らずね。 自分のソフトに自信も持ってないのにあいまいなイメージだけで 売りつけちゃう形ってのが定着しちゃった。キャバクラの呼び込みと 一緒じゃん、これじゃ。
もうすぐWindows98も出ます。それに合わせて各ソフトメーカーもこぞって 新バージョン発表すると思います。でもね。気を付けた方がいいと思うよ。 どうせ今回も「親和性」だのあいまいな言葉が連呼されるのが目に見えてくる し。
新しいから、イメージいいから。そんなもんは何の参考にもなりません。 使えるか使えないか、ソフトの価値なんてこれだけだよ。
追記:ちなみに私はWin98への乗り換え、2〜3ヶ月は様子見ます。 だって発売日に買ってまでインストールする必要性全く感じないもん。詳しくは後日。