任意ですが


 リーマンやってると連絡事項としてよくこんな事言われますね。

 「○月×日にどこどこで何々します。」

 これはいいんだけどその続き。

 「強制ではありません。あくまで任意ですが、できるだけ積極的に 参加願います。」

 キライなんだよね。このフレーズ。ていうかリーマンやってる人で このフレーズ好きな人ってそういないと思うんだけど。言う立場の 人間以外はね。

 言う立場からすれば便利なんだよね。ストレートに言わない事で 社員の良心をくすぐってやんわりやんわりと社員を従わせること できるもんね。自分は傷つかないし、社員自身のの責任で判断 させられるし。

 でも言われた方にしてみればたまったもんじゃねぇってばよ。 強制なんか任意なんかはっきりさせろってば。

 あ、またなんかグチっぽくなってしまいましたな。いかんいかん。 あくまで面白おかしく矛盾を突いた爆笑文章を書かねばって どんな文章なんだよそれ。

 いきなりネタばれになりますが、これ実は今日のミーティングでこれ 言われたばっかりなんです。なんでも恒例の勉強会をやるそうで。 開催される日は明日(笑)。

 始めは「ふぃ〜、皆さん休日なのにご苦労様ですね〜。私は ゆっくり寝てサッカー見ながらゴロ寝して遊びに行きますよ」 などとなめきった態度のまま聞き流してたんですけど、 次の議題になった時、凍り付きました。

 うちの会社、ボーナスの時期になると個人面談なるものがあって、 上司とかと話しあうんですよ。最近多いみたいですねこうゆう会社。 それはいいのですが(こうゆう機会を設けてくれるのは正直助かる。 言いたい事が言えるから)、その時に参考資料として自己評価表 ってのを書いて提出するんです。その中には「業務遂行はできたか」 「周りとの連携は取れたか」てな感じでさまざまな項目があるんですが、 その中のひとつにこんな項目あったんですよ。

「社内ミーティング、勉強会への参加を積極的に行ったか」

 こらこらこら(笑)。業務上必要なミーティングはともかく 勉強会って任意じゃなかったんかい。

 任意のはずなのにいつの間にか強制にすり変わっちゃってる好例 なんですよね、これ。

 結局こうゆう形に残る以上、社員の評価、査定に響いちゃってる 訳でしょ、これ。出れば評価は上がるし出なければ評価は下がっちゃう。 私なんか入社2年目にも関わらず、こうゆう勉強会一回たりとも 出席した事が無いですから、それに照らし合わせれば評価なんて 最低に決まってるじゃん(もちろんそれを覚悟の上でサボってるんだけど)。

 これじゃ普通の人は誰でも「事実上強制だな」って思っちゃう。 ていうか「任意ですけど積極的に・・・」って言葉は強制なんだな、 と言われる側が受け止めてしまう風潮になっちゃってるんです。

 あいまいだよなぁ。煮え切らないよなぁ。それだったらいっその 事「出ればボーナス上がるぞ、出なきゃボーナス下がるぞ」とでも 言ってくれれば堂々とサボる事できるのに(笑)。任意だとか あいまいな言葉に惑わされちゃうからなんか良心疼いちゃうんですよ。 一応こっちもまっとうな人間のフリしてますから。

 確かに、世間一般から言えば「こうゆうのは強制と思って当たり前」 って考え方が主流なのは解るよ。でも、こうゆう主体性に一瞬任せた ようなフリしときながら実はそうでない、ってのがいかにも日本的 って感じがするんだよな。

 絶対言い切っちゃった方がすっきりすると思うんだけど。強制なら 強制、任意なら任意、これでいいじゃん。たかがこれだけで 人間関係ギクシャクするだの風当たりが強くなるだの言ってる ようではしょせんはその程度ってことでしょ。

 信頼あるなら言い切れるはずなんだけどね。


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