ワープロソフト不要論


 この際はっきり言っておきますが、私テキスト至上主義者です。 テキスト過激派、でもいいかもしれん。

 よって、これから一部の人間に不快感を与える可能性がありますが、 そんな事お構いなく書かせて頂きます。

 世の中に溢れるコンピュータ上の文章すべてプレーンテキスト化 希望!

 Word?一太郎?そんなもん却下だ!使うな!

 メール添付で忌々しいWord文章なんか送ってくんじゃねぇ! そんなもん読まずに捨てる!!読む価値無いわ!テキストで 送ってきやがれ!!

 デザイン?見栄え?邪魔だ!!そんなもんに頼るんじゃねぇ!!

 ぜぇぜぇはぁはぁ。あぁすっきりした。やっぱ言いたいことは 言っておかなきゃねって王様の耳はロバやってんじゃねぇよ>俺。

 ひょっとしたらピンと来ないかもしれませんね。 人によっては「プレーンテキストって何?」って方もいらっしゃる かもしれないんでざっと説明を。
 プレーンテキストとは「文章以外の情報が一切無いテキストファイル」 とでも言えばいいでしょうか。一般的にはWindowsならメモ帳とか、 各種エディタなどで作成される「素のテキスト文章ファイル」です。
 逆に普段ワープロとかで作成される文章は 基本的にはバイナリファイルと言ってそのソフトでしか立ち上げられない、 つまり互換性がありません。これがプレーンテキストかそうでないか、 の差です。以上、いいかげんな説明、終わり。

 さて、私が言わずとも結構プレーンテキスト優位論を掲げている人は多いです。

 なぜそれだけ支持されるのか。これはあちこちで既に言われていることなので 簡単に流しますが、なんと言っても保存サイズの小ささ、ほぼ完璧な互換性、 二次利用の容易さ。そりゃそうだわな、文章以外に何一つ情報持ってない ファイルだからサイズ大きくなる訳がないし、テキストが読めないプラット フォームなんてほぼ皆無。あらゆるソフトに読み込んで追加とか修正も 簡単にできるし、よく考えたらこんなに便利なモンないですよ。

 しかし世の中のプレーンテキストに対する拒否反応の強いこと 強いこと。あ、世の中っていっても自分の周りの事だけなんで、 極端に狭い世の中を示しているかもしれませんけど、あんまり 細かいことまでは考えないで下さいな。

 例えば私が今派遣している会社、ありとあらゆるドキュメントを WORD95で提出させようとするんですな。A4一枚にも 満たない些細な報告書を出す必要があって、WORD95立ち上げるのですら 鬱陶しかったものですからちょこちょことエディタで文章書いて テキストファイルで渡したんです。そしたらクレームがついた。

「藤原さん、すいませんけどこれワードで書き直してくれませんか?」
「え〜!?だってこんなのわざわざワードで出す間でも ないじゃないですか。」
「う〜ん、わかるんですけどねぇ。そうゆう事になっているんで お手数ですがお願いしますよ。」
「う〜(明らかに不満な呻き声)」

 てな訳でわざわざWORDで出し直しましたよ。とは言っても WORD立ち上げてからテキストファイル読み込んで保存し直す だけ。正味作業時間1分程度。むしろキーボード叩く時間よりも WORD立ち上がるのを待ってる時間の方が長かったです。でも作業 以上になんか冷たく重いものがのしかかったのも事実。

 テキストファイルを拒否してまでWORDにこだわる理由ってのが さっぱり理解できないんですよね。 これはWORDに限った話ではなく、すべてのワープロソフトに 言えるのですが、基本的にワープロソフトで作った文章は その作成したソフトが無いと他のソフトでは閲覧できません。 WORDで作った文章は一太郎では参照できない、ということですね。 逆もまた真なり。

 え?最近のWORDは一太郎ファイル読み込めるし、 一太郎はWORDファイル読み込める?どこまで信用していいんだか そんなもん。作成した文章がその他ファイルでどこまで再現 できるかは限りなく疑問符。ワープロなんてソフトごとで 勝手に機能拡張してるんだもん。絶対細かいところで矛盾 してますって。(前に一太郎のファイルをWORDで読み込もうと したことがあったけど、ひとつとして完璧に再現できなかった) あと、読み込みは他ファイルから読み込めても、 書き込みは自分のソフトの方式でしか認めない、というのは よくある話です。これ、あくまで自分のソフトを使わせよう とする戦略なんだよね。片手落ちなんだよ、そんな機能。

 検索に関してもワープロソフトで作成したファイルは10歩も 20歩も後退します。だって、そのワープロソフトがないと どこにどんな文章があるかすらわからないんですよ。ただでさえ 最近のソフトは重いから起動するにもファイル開くにも時間 かかるのに、そっから山ほどある文章ひとつひとつ探し出す。 なんて原始的なことか。

 結局ワープロソフトで文章を管理することになにひとつメリット ないんですよ。テキストファイルで十分。

 ちょっと凝ったことしようとするだけで平気でメガ単位に 膨れ上がってフロッピーに入らなくなるなんて非効率そのものじゃん。 テキストならフロッピー1枚で本1冊分は文章入るぜ。

 どうしてもきれいに整形 したければワープロソフトからテキストファイル読み込んで、そっから 印刷だけすればいいだけの話ですからね。やっきになってワープロ をありがたがるおっさん共の精神がわからん。ワープロなんかの どこが便利なんですか?邪魔なだけですよ、あんなの。

 え?それでも私はワード使いたい?一太郎使いたい? んじゃ勝手に使ってください。私はあんなので文章書く気なんか さらさら起きませんけど、他人様の主義にまで口出しする つもりはありませんから。でもそのファイル、絶対に メール添付してこないでね。会社はともかく家のパソコンには WORDも一太郎もインストールしてないんで。送られてきても 私は読まずに捨てるんで。どうぞそのつもりで。


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