リンク3歩の大冒険


 「巡回」。まぁインターネット継続的に3ヶ月以上 やってる人ならこれやってない人はいないのではないでしょうか。

 元々はパソコン通信時代に自分が行く会議室とかを 順番決めて自動的に未読を取ってくる事とかにこの 巡回ってのが使われてましたな。それが波及 する形でWebにおいても巡回という言葉が使われることが 多いみたいです。

 ちなみに自動でWeb回るから巡回、という訳でも ありません。ていうか別に自動である必要ありません。

 例えばテレホタイムに突入してさて今日もWeb見るか、と なった時、自分の中でWebの順番決めていませんか?
「まずasahi.com見て、ZDnetやPC Watchのパソコン系ニュースを 確認。あとはそこに載ってたURL辿って詳しく読む パターンが多いですね。」
典型的なパターンです。
「まず○○さん所の掲示板見て〜、そっから知り合いの人が やってる掲示板全部見るでしょ〜。そっからIRC入って チャットするの〜」
これもそう。
「××に行くと最新のCPマスクのパスワードリストが アップされてますから、そっから画像落としてきて・・・」
これは・・・違うか?

 まぁ、目的手段はどうであれ、自分の中で数多のWebに 優先順位をつけていく訳です。その優先順位に 忠実に従ってWebを回っていく、これを巡回の定義として 差し支えないでしょう。

 確かに、巡回で自分のルート作っておくとラクなんだ。 例えば私ですけど、チェックしたいページは全部 WWWCというフリーの更新チェックソフトに登録しておいて、 そこでひっかかったモノをまず最初に見ます。 こうゆうソフト活用することで、 (この場合は順番はバラバラになるけど) 純粋に作業として考えればほんと微々たる作業ですむ。

 節約できた時間は睡眠に回すもよし、チャットするもよし、 エロ画像探してもよし、ってな感じになる訳ですな。

 しかし。これが場合によってはデメリットになっちゃう。 どんどん広がる世界を自分から縛ってしまう、なんてことが あるんです。

 というのも、あまりにもこれに慣れ過ぎると「登録してある サイト以外を見に行かなくなる」ってこと。 WWWC使ってなくてもそう。自分で決めたルートのゴールまで 辿り着いたらそこでWeb見るのはやめちゃう。 そんな事やってるうちに 新しく面白そうなサイトを探すのをめんどくさがるようになり、 自分から「面白いものを見つける」という作業を しなくなっちゃう。で、飽きちゃう。

 Web見てて「インターネット飽きた〜」って言う人で、 これに当てはまる人って結構いるんじゃないかえ?と 思うのですがいかがなもんでしょ。

 まぁ正直な話、私も同じように思ってたこと あるんですけどね。初めて自宅からWeb見られるように なって、始めの数ヶ月は野ザルのように網の中 駆けづり回ってたんですけど、そのうちに 同じようなサイトしか見に行かない様になっちゃって。 一時は全くWeb見なくなっちゃったってのがありましたよ。

 だから無闇に責め立てる訳にもいかないんだな。 ていうか誰だって飽きただのだるいだのといった時期 ありますもん。宗教じゃあるめぇし、妄信的に 同じ思い持ち続けてられっかっての。

 ですからこうゆう時は前向きに面白いサイト探しに 精を出すことにしましょうか。名付けて「リンク3歩の 大冒険」。ここまで来てようやくタイトルが話に 張り付きました。って、てめぇがのんべんだらりと話 引き伸ばしてるだけじゃねぇか。

 私、無作為抽出でサイト漁りをするときはこの方法を 使うことが多いです。確か雑文付きリンクにリンクさせて 頂いてるページの半分位はこのやり方で見つけたと思います。

 簡単なんでつらつらっと書いてみますね。

 まず、自分が普段からチェックしてる (面白いと感じてる)ページのリンク集ページ表示させます。 リンク数がそこそこに収まってる個人ページとかが いいでしょうね。 ここを基点とします。いわゆるルートディレクトリ。

 で、こっから適当にリンク先を選び(適当ってのが重要)、 そのサイトのリンク集ページを表示します。さらにそこから 適当に行き先を選びそこのリンク先を表示。

 2回か3回進んだところで、改めてリンク集を眺めて 見てください。その中で、自分が見たことないページって のが結構存在してませんか?

 「あ、これなんだろ?」ってのを見つけられたら しめたものです。片っ端から漁ってみてください。

 で、そこのリンク集にもし気に入るのがなかったら、そのリンク 集からいっこ前のリンク集に戻って別の人のページに移動。 で、そっからまた漁る。

 これを繰り返すことで、「Web漁り」をする訳です。 要するに木構造のサーチングの要領なんですな。

 やってみると、ここに書いてあることがめちゃめちゃ 単純だってことに気付く人も多いと思います。 お試しあれ。

 さて、たかだか2回か3回リンク集を移動しただけなのに、 並んでるリンクの傾向ってのがガラッと変わるんでしょ。

 これも考えてみれば単純な事なんです。 Aさんのリンク集からBさん、Cさんのリンク集辿った として、AさんとBさん、BさんとCさんはそれぞれ 知り合いだったとします。でもAさんとCさんが 知り合いである保証なんてのはどこにもありません。 こっからさらにDさん、Eさんと行くと自ずから 見たことも聞いたこともない他人様の領域に あっさりと踏み込んでいく可能性高くなりますからね。

 だからこそリンク集を2回か3回辿っていくだけで、 「見たことも聞いたこともないサイトの鉱山」ってのに 巡り合える訳なんですよ。これ、下手にサーチエンジン 使うよりもよほど楽な方法かもしれないね。

 あ、ひょっとしたらここまで読んで「ケッ、その程度の ことか」って思った方もいるかもしれないな。潰して おこっと。

 例えば1つのリンク集に5つリンクされてました。 そのリンク先のリンク集にそれぞれ5つずつリンクされてました。 その先のリンクにもそれぞれ5つ・・・と続いていったと します。リンクの重複は考えないものとして計算してみると、
リンク1つ先:5
リンク2つ先:5+5*5=30
リンク3つ先:5+5*5+25*5=155
 そう。ネズミ講と一緒(計算合ってるよね?)。3歩先、つまりリンク3つで 155個のサイトが収集できます。実際にページにリンク 5つだけなんてページってのは極少数だから、もっともっと 増大しますな。これだけあれば十分、自分にあったサイトって 見つけられるんじゃないんですか?

 ついでだからもっと計算してみるか。えっと、電卓電卓。
リンク4つ先:155+125*5=780
リンク5つ先:780+625*5=3905
リンク6つ先:3905+3125*5=19530
リンク7つ先:19530+15625*5=97655
 ここまで来ると逆に現実味無くなるな。やらなきゃよかった(笑)。 こうやって見るとネズミ講の親玉って儲かるんだねぇ(論点違うぞ)。

 さて、これらの話まとめてみます。って言っても 散々大風呂敷並べた割には 「こんだけサイトありゃ飽きる訳がねぇじゃん」という 極当たり前の結論になっちゃってしょんぼりなんですけど(笑)。 期待裏切ってごめんね、どうも無意識の内に文章長くなっちゃうもんで。 悪いクセだなこれは。

 でも、こうやって並べてみると「飽きた」なんてのが いかに薄っぺらい代物か、わかるような気がしますな。 結局探すのがめんどくさいか、探そうともしてないだけの 話になっちゃってる。

 確かにここまで、ってライン引いてその範囲内で遊んじゃう のはラクだしめんどくさくもない。実際俺もやってるんだし。

 でも、それだけ、じゃねぇ。やっぱ勿体無いなぁ、という 気はするのです。

 だから探そう。おもろいページを。やっぱ面白くてナンボよ。


新着別 分類別
Index