新着別 分類別プレゼン=時間の無駄
トヨタ派遣の最後の最後の最終日。あぁ、今日でここも 終わりかぁ。短いようで長かったよなぁと訳のわからない ことを思いつつタバコふかす私。
ここでタバコ吸うのも今日で最後なのよね・・・・ 最後なのかな・・・・最後・・・・だといいな・・・ と若干弱気になってると、例の如く名も知らぬ おっちゃん達が話を始めました。
ここの喫煙室にはほんとお世話になりました。こっから いくつ「素晴らしき・・」用のネタ拾った ことか。しかも最後の最後でまたいっこ提供してくれると 言うのか。ありがたやありがたや、私は感謝します。 ありがとうトヨタ事務3号館の喫煙室(書くな>俺)。
さて、こんな話してたんですな。どうやらパソコン 絡みの話題みたい。
「こないだ、例のプレゼンあってさぁ。」
「へぇ?どうだったよ?」
「プレゼン自体は無難に終わらせたんだけどさ。
いやぁ、まいったよ。」
「へ?何が?」
「俺以外の人間、みんなパワーポイント(Microsoft Powerpoint) 使ってるんよ。OHP使ったの俺だけ。 一人だけOHPなもんだから、逆に目立っちゃってさ。」
「はははは。もうみんなそうだもんね。」
「やっぱこれからは全部パワーポイントなのかねぇ。」
「若いのが使ってるの見るとすごいもんねぇ。 グラフは動くし、色はアニメみたいに変わるし。」
「見た目派手だもんねぇ。やっぱそうゆうのだと 相手にはウケいいよね。」
「いいかげん俺らも勉強しなきゃいけないみたいだなぁ、 パワーポイント。」
「まったく。また参考書でも借りてぽちぽちとやっていこっと。」
「お、やる気だねぇ。」
「やっぱこれからはハイテクでしょ。ははは・・・」ここまで話しておっちゃん達は席を立ったのですが・・・。 なんだよその締めは。これからはハイテク。 笑いこらえるのに必死だったぞ。
ま、それはそうとして、周り見てると プレゼンテーションにパソコン (プレゼンテーション用ソフト)を使用するってのがすっかり 定着したな、ってのを感じます。
会社とかでパソコンのモニター覗き見してると少なからず パワーポイント立ち上げてせこせこと奇麗なレイアウト 作ってる人いるしね。
さて、このプレゼンテーションなんですけど、たった 一回のためだけなのに、これが結構な時間を割かれて しまうみたいですね。資料は作らなきゃいけないし、 読み上げの原稿も書かなきゃいけない。質疑応答の 対応もしとかなきゃならないと準備だけで作業量山ほどある。 それで発表してみたら周りからガンガン突っ込まれるでしょ。 発表する側にしたら針のムシロだし。「プレゼンテーションは 大得意です。」なんて人、はたしてどれくらいいるんでしょうか。
で、ちょっとでも準備の負担軽減して楽しようや、との 発想の元で生まれたのがパワーポイントなりのプレゼンテーション 用ソフトだと思うんですよ。私はそう思いますええ。 異論却下。
でも、今の会社での使われ方とか見てると、とても こうゆうソフトでプレゼンテーション楽になりました、 という方向に進んでないような気がするんだよな。
というのも使う側に問題があるんじゃないかなと。
私、ちょこっと会社のパソコンでパワーポイント触らせて もらったことあるんですけど、簡単なOHPに載せる程度の 文章や図表だったらさくっと作成できます。 素直に「あ、こりゃ楽だわ。」と感じました。 でも、そっから難しいことさせようとすると途端に 難易度が高くなるんです。そりゃ複雑な動きをさせよう とするんだがら当然なんだけど。
で、この難易度高いところまで、つまりめちゃめちゃに 凝った作りをしないと、プレゼンテーション用として 認めてくれなくなってる風潮ってのがあるんですよ。
例えば適当になめくさって文章そのままコピーして 上司とかにチェック受けたらまぁこんな返事が 帰ってくるのではないでしょうか。 「なんだね君!こんな恥ずかしいものお客様に 見せられる訳がないだろ!書き直し!」 ってね。で、何に怒ってるかといったら内容の濃さとか わかりやすさとかそうゆうのじゃなく、レイアウトが 汚いとか絵がないとかグラフがないとか、そんな しょーもないことばっかりなんだよね。
私なんかは「レイアウトとかに凝ってる暇があったら 企画そのもの練り直せよコラ」とか思ってしまう 人間ですけど、どうも世の中そうではないらしい。 たとえしょーもない企画だろうとプレゼンで凝りまくる だけで企画が通ってしまう、なんてことが起こって しまう訳で。
騙す方も騙す方なら騙される方も騙される方って 感じなんですけど、少なからずこうゆうプレゼンテーションって 「内容のプレゼンテーション」に話が向かわない 現実を端的に表してるような気がするなぁ。 外見だけにこだわる気質って奴ですか。
違うと思うんだけどなぁ。やっぱくだらない細かい事に 気回すくらいならその時間もっと他のことに回せよ、とか 思うんだけど。
実際、パワーポイントだって細かいところなんて無視しちゃえば、 そこらで作られるようなOHP用文章なんて数十分でできちゃう。 こうやってコンピュータに任せられるところは任せて、 余力他のところに回すのが本来の使い方ってもんでしょ。
でも実際は、何日も何日もかけて凝りに凝りまくった 画面作って、本人はそれで満足してる。あんたは芸術家じゃ なくてサラリーマンなんだから、もっと時間有効に 使えっての。
どんなにあなたが凝った画面作ろうと、 企画がくだらなきゃクライアントは居眠りするに 決まってるんだからさ。
この辺の意識もっと改めないと、どんどん中身のない プレゼンテーションが増大していくだけだと思うんだけどな。
ま、こんな感じで書いてきましたけど、プレゼンテーション って会議の次に無駄な代物、としか思ってないんですよね、私に とっては。
ていうかこれからは「自分の売りたいものをどんどん前に 出して売っていく」やり方ってのは衰退してくと思うんだ。 自ら進んで取り引き会社に乗り込んでプレゼンテーションする なんて図式はもう過去の遺物になるんじゃないのかな?
だってプレゼンテーションなんか受けなくてもクライアント は自分達で勝手に判断できるほど、情報溢れてるじゃない? 「これ導入したいな、じゃあちょっと来てもらって説明してもらおうか」 ってちんたらやってる企業なんか今後絶対競争に生き残れませんって。
プレゼンテーションなんてちんたらやる暇があるんだったら もっと別のPR方法考えろって思うのは私だけなんでしょうか?
力任せの押し売りなんてもう通用しないぜ。