第三の選択肢。
・・・・・へ?オリックススカウトが自殺?
眠いな〜、けどなんか眠るのも惜しいな〜、ほけ〜、といつものように ブラブラとニュース速報サイト眺めてたらこんなニュースが飛び込んできました。
最近スポーツねたばっかやん、という気もするけど、こんな事件 起こっちゃったら書くしかないでしょ。という訳で記事引用。
オリックスのスカウトが自殺=那覇市のマンションから飛び降り
27日午後1時50分ごろ、那覇市西2のマンション「ポートキャッスル」から 男性が転落したとの110番が那覇署にあった。男性は同2時50分に死亡。持っ ていた免許証などからプロ野球オリックス球団編成部長の三輪田勝利さん(53) と確認された。同署は目撃証言などから自殺とみて、動機などを調べている。
オリックスはドラフト会議で、高校屈指の速球投手といわれる沖縄水産高校の新 垣渚投手(18)との交渉権を獲得したが、同投手は大学進学の意向を示しており 交渉は難航。球団スカウト部門を統括する三輪田さんは27日夕に同投手と初めて 会い、直接交渉する予定だった。<Yahoo!News:時事通信社記事より抜粋>
一気に目が覚める私。
なんて言ったらいいのか・・・・。まぁとり急ぎ故人のご冥福 お祈りします、と。
まぁこの自殺そのものに関しては日記系サイトに「選手と会社の 板挟みに潰された中間管理職の自殺と一緒」という言い得て妙な 表現がありました。私も同意。遺書は無いし真相は闇の中とは言え、 ある意味典型的なパターンなんじゃないかな。逃げ道のひとつとして 自殺を選択した。それだけの事だと思います。
ただ、この自殺で確実に被害を受けてしまった人間がいます。 もうすっかり渦中の人になってしまいました。新垣氏。
実家とかに「スカウト殺したのはお前だ」とか 言ってイタ電かけるキチガイ野郎、絶対にいるだろうな。 今後どのような進路を取った所で、この事件は一生まとわりつく ような気がします。
ていうか。これさぁ、結論から言っちゃえば新垣氏の野球人生、 メチャメチャに叩き壊されたような気がします。
こんな事になっちゃ、たとえオリックス行ったにせよ、 社会人行ったにせよ、「野球やって幸せな人生」送れる訳がないよ。 「自殺に追い込んだ男」ってレッテル張られて、色眼鏡で 見続けられて。それが「野球するいい環境」なのか?
新聞とか見てても「新垣君はぜひこの苦しみを 乗り越えていって欲しい」ってコメントしてるけど、 そんなもん口で言う程簡単なことじゃないでしょ。 一時的な慰めにはなるかもしれないけど、それで 解決できる訳ないもん。
で、今後の事でちょっと気になることがあるんですよ。
というのも、こんな事件が起こってしまったにも関わらず、 未だにどのメディア見てても「オリックスか進学か」の 2択問題でしか将来の進路を語ってない、ということ。
どうやら新聞見てても新垣氏、「親しい知人からは電話で 『野球を続けていこう』と励まされている」みたいです。 論調とか見ててもそうだな。「じっくり考えて自分の結論を 出して欲しい」って書いてても、その文脈の中には プロか進学かの認識しか存在していない。
素人の俺がこんな事言うのもなんだと思うけど、仮に 俺が新垣氏の立場だったら、まず逃げると思う。プロからは もちろん、野球すべてからね。まっとうに生きてて、 まっとうに物事考える能力あると思うんなら、 絶対に嫌気が差すと思う。
でも違うんだよね。この「新垣氏の周り」は。 あくまで「新垣氏=野球の人」という図式の中でしか 議論を展開させてない。考えろと言いつつ、 実は新垣氏を野球から逃避させることを一切認めてない。
ここがあまりにも恐いんです。まるで一度入ったら 逃れることの出来ない蟻地獄。
死人が出るなんて誰がどう考えても異常事態なのに、 それでもやめる、あきらめると言った単語は禁句なんですかね。 「野球あってこそ」って考え方自体が最も危険な発想じゃ ないんですかね。
だから、届かないとはわかっていても、ムダだとは思って も、呼びかけてみよう。
新垣氏よ。やめちゃえ。逃げちゃえ。「野球あっての人生」なのかも しれないけど「野球だけの人生」ってのは確実に間違ってる。 野球なんかなくっても何とかなっちゃうって。
逃げちゃえ逃げちゃえ。ささっと。