プリンタを見張りながら


 ぴーがーがーぴーがーがーぴーがーがー。

 今私の横斜め45度の位置で、カラープリンタが フル稼働しております。

 時間かかるんだよなぁ、これ。なにせもう4年前に 買ったプリンタなもんだから1枚印刷終わるのに4分。 しかももう壊れかけてて黒の印刷が緑になってやんの。 めんどくさいからそのまま印刷しちゃってるんだけど。 もう寿命かなこのプリンタ。

 やっぱ年賀状作ってて楽しいのは「どんな絵柄にするか、 どんなウケを取るか」を考える所までだね。それが終わっ ちゃったらあとは印刷するだけの単調作業。あぁめんどくせぇ。

 でもなぁ、これを今更「手でやれ」となったら気が狂うな。 家族全員分合わせると絞りに絞っても軽く100枚越えるし。 もう古き良き時代には戻れないんだろうなぁ。

 ぴーがっがっがっ。ピー。

 うぅ、紙詰まり。また50円ムダになっちゃったよ。それ見越して 多少大目に買ってあるとはいえ、そんでも足りるのかなぁ。。 心配になってきたな。この年の瀬じゃさすがに年賀はがきも売り切れてる だろうし。

 一応こちとら毎年の作業だからこの程度のことは慣れっこだけど、 「今年初めてパソコンで年賀状に挑戦しました」なんて人は今頃てんてこ舞い してるんだろうな。 「こんなにキレイ!」「こんなに簡単!」「こんなに早い!」とかの 喧騒に騙されて。ご愁傷様です。 現実には、なかなかソフトが思うように設定できなかったり、 プリンタ動かなかったりと、案外と「パソコンだからかかる行程」ってのが 多いんですよね。こうゆう特化された作業だったら、ワープロ専用機とかの 方が下手に制約ある分早いんだろうね (住所録の作成とかをクリアできればの話だけど)。 それを考えると、「年賀状作るためにパソコン買っていい?」ってのは あまり決定打にはならないかもしれないなぁ。

 あ、でもこれは言っちゃいけないのか。世の中には「こんなに 綺麗な年賀状出来るんだよお」と奥さん納得させてパソコン買ってもらえる 人いっぱいいますから。会社の人も言ってました。「やっぱり説得するのに 一番有効なのは年賀状」なんだって。う〜ん、独り者の私にはわからない 話だな。ちょっとしょんぼり。

 ぴーがーがー。ぴー。

 あ、やっと20枚印刷終わった。これが1セット、あと5、6回繰り返す から・・・・。時間計算したらげんなりしてきたな。考えるのやめよう。 俺は印刷マシンだ、印刷マシン。

 しかしこの印刷やってる間、下手にパソコンで他の作業できないのが 痛いな。せいぜいエディタ立ち上げるのがやっとなので こうやって文章を書いてる訳ですが。

 こうやって大量の時間を年賀状に割いてると、案外写真屋なりコンビニ なりで印刷頼むのも正解なのかもしれないなと思えてきます。 でもなんか味気ないんだよね、 ちゃんとした印刷の年賀状って。キレイなんだけどとっつきにくいというか。 ていうか、印刷とかに頼むとさ、ネタやるの恥ずかしいじゃん?(笑)

 私、基本的に身内向けの年賀状は何かひとネタ考えて作ってるんですけど、 やっぱり「あぁ、こいつ相変わらずバカなんだなぁ」と思われたくて やってるってのはあります。となると、おきまり文句での年賀状ってどうしても 避けざるを得なくなっちゃうんですよね。そりゃ印刷でもレイアウト自由に できるんだろうけど。

 でもまぁ、たかだか年賀状にお金の事持ち込むのもアレなんだろうなぁ。 パソコンでやるにしたって高いプリンタとか求めたらどっこいどっこいに なっちゃうんだろうし。

 ぴーがーがーぴーがーがーぴーがーがー。

 あぁ長い。まだまだ続くなぁ、印刷。そんだけ枚数あるってことなんだけど、 よく考えたらこの年賀状出す人間の中で「ここ数年会ってない」って人も 結構いるよなぁ。

 確かに出すのやめちゃえばそんだけ時間も短くなるんだろうけど、 なんか踏み切れないんだよな。実際去年も出して返事も来てるし。 「あ、あいつ今年よこさなかったな」と思われるのも悔しいし。 この辺の考え方、意外と保守的なんだろうね、私。

 ぴーがーぴーががっーがーぴーがーがー。

 あぁ遅い。いいかげんプリンタに張り付いて見張ってるの疲れて きました。風呂入って寝っ転がりながら印刷終わるの待ちます。

 惰性の年賀状と同じでえらい中途半端だな、すまん。


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