名刺で遊ぼう
私、日頃3種類の名刺を使い分けています。使い分けるとか書くと なんかカッコ悪いな。持ってるって表現にしたほうがいいか。
ひとつめが自分のもともと所属する会社の名刺。はっきり言って ほとんど使用する機会ありません。ほとんどは「会社の名刺くれ」と 抜かす友人に「ここかけても連絡は取れないよ」と念押しして あげる程度。というのもこの名刺作ったあと会社が引っ越ししたので 既に住所も電話番号も嘘っぱちで名刺が名刺として機能してないんです。 めんどくさいんで会社に交換のお願いもしてないもんですから。ダメじゃん。
ふたつめが今の派遣先の所属会社名義の名刺。 普段はこの会社に「いるフリ」をしている関係上、 使用頻度も高くて、100枚もらったはずなのに既に8割方 消費。ただ、この名刺に関しても、この住所電話番号に連絡取っても 私は捕まらない。
結局、名刺だけでは私の居場所はわからないんですな。 なんの為の名刺なんだか。けっけっけ。ってあんた誰だ。
とはいっても、実質的に住所電話番号がわからなくなったからといって それが原因でトラブルになったことはありませんね。 まぁ最近はいきなり携帯にかかることが多いってのもあるんですけど、 そんだけ名刺が見られてないってことも表わしちゃってるような 気がする。手帳なりPDAなりにデータは全部突っ込んで、名刺自体は 整理箱の中にポイってのがほとんどなんだろうな。
かつては確かに名刺ってステータス化してた部分ってのはあると思う。 けど、今名刺だけで人間を判断するような輩なんていないでしょ。 いてもいずれ屍と化すのはわかりきってることだし。 いまや小学生だって遊びで名刺を作るこの時代、そんなにガチガチに 議論するようなことでもないような気がするな。
という訳で私も小学生に見習って(笑)、プライベート用3つめの 名刺ってのを作ってます。
元々はふらふらとパソコンのサプライ見てたときに、名刺作成用の プリンタ用紙があって「ほ〜世の中にはこんなものがあるのか時代も 進化したの〜(何歳だお前)」と思わず衝動買いしたのがきっかけ なのですが。これが意外とおもろい上に使い勝手もいいもんですから、 ちょくちょく作ってはウケ狙いに配ったりしてます。
プライベート名刺に書いてある項目なんですが、「氏名」「メールアドレス」 「URL」こんだけ。住所も電話番号もな〜んもなし。当然個人名義の 名刺だから会社名だの所属だの、そんなのある訳がない。 かなりすっきりしたものになってますね。
メールアドレス持ってない人がこれもらうとかなり面食らいますね。 「これは名刺か?」と疑われたり。 こっちはこっちでその反応を楽しんでるあたり悪趣味ですけど。
今のこの形式になるまでは紆余曲折を経ています。一番始めに名刺 作っていた時は、素直に住所・電話番号・携帯番号を入れてました。 けど、削除したんですよ。特に電話に関してはうち、親と同居の自宅住まい なもんですから、深夜に電話鳴らされると非常に困るんですな。 当然ながら親は寝てますから。
てな感じで出さない方がよさそうな情報を次第にカットしていった結果、 今の形に落ち着きました。という訳で、初期型の住所や 電話番号持ってる名刺をお持ちの皆さん。プレミアつきますから 大事に持っておきましょう。つかねぇよ。
でもこうやって振り返ってみると「連絡の取り方の希望」って 変わりに変わってるんだなぁ、と思いますね。
当時、といってもたかだか3、4年前ですけど、なんだかんだで 連絡は家の電話で受けるしかなかった状態でした。 隠す隠さないの問題じゃなくって、これしか連絡手段なかったもんね。
それが携帯持つようになって、自分宛ての連絡がほぼ携帯に かかるようになって。
そんで今はもう「一にも二にもメール」ですからねぇ。時の流れは 早いわ。自宅の電話で自分宛てに電話かかってくるのは本当の緊急時か、 くだらない勧誘電話か、という所まできちゃいました。
今年、来年とさらにメールが普及していくのは確実だから、 今後「連絡はメールのみで」って人もどんどん増えていくんだろうね。 現に身の回りとか見ててもメールアドレス持ってる人の増えたこと 増えたこと。今年来た年賀状見ても「あれこれ@どこどこ.そこそこ」形式の 表記増えてたし、試しに送ってもちゃんと返事返って くるからね。「あ〜ちゃんと広まってるんだなぁ」てな事を 実感できます。
こうなると、以前の名刺に頼ったコミュニケーション手段の確保の 必要性自体は更に低くなっていくんだろうな。
ステータスの象徴から遊び道具へ。その意味合いを変えていきながら 名刺は生き続けていくのかもしれません。顔を合わせる限りは、ね。
顔を合わせることもない世の中・・・やめよう。怖いし。