ワークシェアリング願望
ワークシェアリング。元々は労働時間の平準化を目的として打ち出された考え方で、 人件費の抑制や失業率対策として用いられる。
最近では賃金のカットを前提に、週就労時間の圧縮や休日の増加を行う意味 で使われ、暗に週休3日制を指すこともある。
日本の過去例としては週休2日制導入時の実質賃金引き下げなどが 挙げられるが、元々賃金カットに対する労働者の抵抗感が強いこともあり、 積極的な導入事例はまだ少ないのが現実。
ちなみに失業者問題が深刻なドイツなどでは既に法律レベルで ワークシェアリングが導入されている事例もあり、 この場合週4日を超える労働は制限されている。
つーわけで。
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いいなぁ・・・週休3日制にしてくれるんだったら給料1/5カットでも 喜んで受け入れるよ。
ウチの会社もこれやってくんねぇかな・・・。まだムリだろうな・・・。 ウチに限った話じゃなくまだまだこのリーマン世界、 残業土日出勤=真面目=美徳とされる土壌だからなぁ・・・・。 あー働くのめんどくせー。
以上、人間のクズの率直な感想。
でも人間のクズでなくても、週休3日制てのは魅力に溢れてると 思うんですけどね。そういや大前研一(だったかな?失念)も 「リーマンはすべて週休3日にして、増えた1日は己のスキルアップに 努めるべきだ」的な発言してたのを読んだことあるわ。
私は別にスキルアップにこだわらずとも1日ゴロ寝できる 時間が増えるならそれでいいじゃんと思ってしまう当たり、 スイッチのような直情的感情思考しか持ち合わせてないことが バレてしまってアレなんですが、まぁなんにせよ決して週休3日制って 夢物語じゃなくなってきてる。(その一例が日産になるんか? 削るところ全部削らなきゃやっていけないからワークシェアリング 強制的にでも導入しざるを得ない雰囲気あり。)
てな訳で私のような金払ってでもラクしたい怠け者にとっては この上ないグッドな制度なんですが。現実には今の勤労社会には リストラのイメージも重なって悪い印象しかなさそうなのが 非常に残念でして。
やっぱ賃金カットはでかいか。今の賃金でも生活めいっぱいなのに この上更に削られてたまるか、との声が噴出するのは目に見えてます。
んだけどさぁ、なぁんかひっかかるんだよな。
例えばさ、20万の給料中19万住宅ローンに使ってて2万減給 されたら寝床なくなって凍死しますって人、そんなにいないんじゃ ないのかなあ?「今の生活が維持できない」ってのはあくまで 「今の生活レベルが維持できない」に過ぎないんじゃないですかね。
で、ただの賃金カットならともかく、その代償として「時間」が 手に入る訳でしょ?寝てもいいし遊んでもいいし、 金欲しかったらそれこそバイトして時間を金に替えてもいいしね。
週一日分の賃金と週一日分の時間、どっち取るかといったら。 私は無条件で時間取りますよ。ここまで皆が決め付ける必要は ないにせよ。せめて「どっちがいいかな〜」と天秤に乗せる位の ことはやってもいいと思うんですけどね?
ワークシェアリングに対する反応とかを雑誌記事とかで眺めてると、 週四日労働→労働時間減る→賃金カット→やめてくれ、もしくは 賃金カット→消費減る→税金も減る→経済パンク→やめてくれ の一方通行理論でしか捉えられていない印象を少なからず受けます。 そんだけ今の生活に余裕を感じられないことの現われかも しれませんけど、金だけがバロメータの生活ってなんとなく 寂しいと思いません?
ほけーと口開けてだらだら寝てるのもひとつの贅沢なんだけどなぁ。 寝てれば金使わないから一石二鳥だし(笑)。
私、ワークシェアリングの考え方って今後浸透してくだろうな、 と考えてます。 (慢性的な人余り状態、人件費の高騰がその根拠)そうなると もう「給料減るのイヤだから休み増えるのイヤ」なんて言えなく なるんだろうな、と。おとなしく受け入れて週4労働にするか、 もしくは辞めてください。この2択になるよ。こうなったら よほど食い扶持に困らない限りは週4労働受け入れるでしょ。 食ってく必要自体はある訳だし。
で、どうせそうなるんだったら1/5の給料カット嘆くよりも、 一日増える休みに思いを馳せたほうが、精神衛生上も よろしいんじゃないかと。
そんなことをふと考えたりしてみる訳です。そんだけ。
あ〜早く休みになんね〜かな〜。頭ん中こればっかし。
結局、結論これかい。いーじゃんかいつものこと。