地域格差が埋まらない


 今大流行(?)のCATVインターネット。やっぱりね、すべてのインターネット の機能が使えないとは言え、24時間常時接続ってのはムチャクチャ魅力よ。

 そんな折、我が地元春日井市にそびえ立つ春日井ケーブルテレビ株式会社も99年中には サービスを開始するらしい、との話を聞き、さっそく私、問い合わせのFAXを 送りました。

 次の日、丁重なお返事が帰ってきました。

 「この度はお問い合わせ頂き誠にありがとうございました。インターネット 接続サービスの件ですが、高蔵寺ニュータウン地区につきましては、中部電力 の施設を借り受ける形で運営している関係上、施設増強ができません。したがって 現在のところ、運行開始予定はありません。申し訳ございません。」

 ・・・・・・・・・・・。

 なめとんか春日井ケーブルテレビ及び中部電力!!

 はぁ。高蔵寺っても一応多摩、千里に次ぐ全国3位のニュータウンなのにな。 と高校の地理で習ったんですがあってるでしょうか。自信無いですが書いてみます。 んでも地区対応外となるともう手の打ちようがないな。しかたないな、ガックシ。

 と思ってたところに、思わずラッキーな出来事が起こりました。 知り合いから「ルータ買った〜。TAとDSU余ってるからあげる〜。」と 頂いてしまいました。TAとDSU。まさに捨てる神あれば拾う神あり〜。 ありがと〜>某。

 CATVボツになった以上もういすどんしかないっしょ楽勝でしょ善は急げでしょ と、次の日にはNTT春日井支店へと走り速攻でINSネット64ライトの申し込み をしてきました。

 え?なぜライトかって?だってうちの親「そんないかがわしいものダメ」 って言って聞かないんだもん。説明すんのもめんどくさかったし、どうせ ISDNは専用線引くまでのツナギに過ぎないから、これで十分なのよ。

 んな訳で春日井支店の受付担当Kさんの「それでは工事の日付決まったら 連絡入れさせて頂きます。」の言葉を信じ、連絡が来るのを今か今かと 待ち受けておりました。

 3日経過。連絡来ません。まぁ工事まで2、3週間かかるかもしれない つってたし、焦るこたぁねぇか。

 1週間経過。おっかしいなぁ。まだ来ないかぁ?こっちも工事の日は 有給取らなきゃいけないから早く来て欲しいのになぁ。

 2週間経過。・・・・・遅い。ちょっと遅すぎるだろ。電話かけてみよ。

「はい、NTT春日井支店でございます。」
すいません、受付のKさんいらっしゃいます?
「すいません、今週Kはお休みを頂いておりまして・・・」

 休みかい!・・・その日は金曜日。仕方ないので週明けに 連絡してもらうよう頼み電話を切る。

 心配になり、既にISDN導入してる会社の人とかに聞いてみる。

「工事?3日で来たよ」
「うちも1週間かからなかったよ」
「なんで2週間も待って来ないの?」
「ライトだから時間かかっちゃうんじゃない?」
「ひょっとして春日井って田舎?」

 うぐぐぐ。言い返せない。

 週明けて月曜日。朝イチで電話がなる。

「お世話になります、NTT春日井支店のKです。」
待ってたよ〜Kさん。工事の予定立ちました?
「申し訳ございません。それが・・・」
・・・え・・・?
「まったく工事のメドが立たないんですよぉ」
ちょ、ちょっとちょっと。遅くとも6/10(支払期限日=テレホの切替日) にはやってもらわないと。
「申し訳ございません、6/10に間に合うかも分からないんですよ・・・」
・・・・・・(言葉を失う私)。
「本当に申し訳ございません。決まり次第早急に連絡いたしますので・・・」

 ・・・・・・うき〜!

 頼むよNTT春日井支店〜。仮にも春日井市民26万人のテレフォンライフを 支えてるのは君たちではないですか〜。受付窓口にも「すぐにできます ISDN」と看板かかげて宣伝してたではないですか〜。その実績と誇りに かけてなんとしても6/10までに工事してくれ〜。

 さて、すっかり個人的事項で行数取ってしまいましたが。

 なぁんか今回の一連の反応を振り返ってみるといかに高速回線を導入する ことが世間一般からすれば「例外なのか」てのがわかって少なからず ブルー入っているのですが。春日井市ですらこうだと、さらに酷いところ いっぱいあるんだろうなぁ、と思って。

 こうゆう通信インフラの整備って地方にいけばいくほど有益だ、ってのは 異論ない所だと思うんですが、どうもそれが実際の進行までには至ってない。 都市圏はいろんなサービスよりどりみどりなのに、ド地方は市内はおろか 隣接地区にすらプロバイダがない、と逆に上下格差広がる一方なんじゃないですかね。

 上はいいんよ上は。問題は下だぁね。

 やっぱり単純に「使う人が少ない」→「採算取れない」→「サービス提供しない」 の悪循環の輪から抜け出せないんだろうなぁ。民間企業は儲けあってナンボだから 儲けの低いところにわざわざ飛び込む訳が無いし。市町村なりの公的機関が 肩代わりするとしても、所詮あいつらも道路と橋の本数増やすのに命賭けてる ような馬鹿野郎ばっかりだし、情報インフラなんて目もいかないんだろうしな。 それ以前に情報インフラなんて言葉知らないか。

 とまぁこんな感じで、悪循環を断ち切る手段すら見つからない状況。

 んー、なんとかならんもんなんかの。技術はどんどん進んでいくから、 なんとかそれができるまでガマンするしかないのかな。

 でもなぁ、人間の方がガマンしきれるのかな?クソ田舎の山の中だろうが 無人島だろうが何の関係もなく高速回線安く使えるようになるまで。

 ガマンしきれなくて、インフラ整備されてる大都市圏に逃げられるのが オチじゃないかな?そんなこと考えてしまうんですが。そうなれば、 上下格差の広がりがさらに悪化するのは目に見えてるし。

 もしそうなっちゃえば、通信環境退化していく地域が出て来る一方で、 増強しても増強しても全然足りません的無間地獄地域も出て来る。 結局日本中どこにいても快適にネットワークできません、的な最悪の シナリオも浮かんできちゃいます。

 国とかはやっきになって光ファイバー整備計画とか言ってますけど、 正直言って当てにならないのが本心だと思うしね。 今後一体どうなっちゃうんだろ?

 こうしていつまでたっても田舎は田舎のままで、都会は都会のままで 腐りきってしまうのでせうか?そうはなって欲しくないものですが。

 それにしても、ほんわか春日井レポート書いたつもりだったのに、 いつのまにか最低の結論に落ち着いてんな。なんで?


新着別 分類別
Index