エセ講師誕生


 ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶコーン100%。

 あ、のっけからすべった。

 ここ数日の間、なぜか来るべきPerl講習会の受講者用テキスト なるものをしこしこと作ってます。

 簡単な実行例作って、その説明書いて、文法上の概要とかWebとかから 集めてきて、切った張ったでぺたぺた作って。

 なんでこんなことやってるかというと、先日いつものようにしぶしぶと 自社のミーティングのために会社に戻ったときのこと。

 あぁ早く終わんねぇかなぁ帰ってメシ食ったら今日は眠いしとっとと 布団に入ってなどといつものように空想にふけってたら突然。

 「じゃあすいませんが、藤原さん来月お願いします。」

 ・・・う、うへへ?ごめん何も聞いてなかった、何をなんです? 我に返る私。

 「来月の勉強会。講師役お願いしますつーことで。よろしく。」

 ・・・うへへへ?勉強会?

 今までにも何回か話には出してますが、今回もざっと説明して おきますね。うちのような派遣中心のシステム会社の場合、このように 月に何度か(大抵は会社が休みの土曜)勉強会たる催し物が開催 されます。

 ま、要は社員それぞれの得意分野を他の社員に教えて、社全体の スキルアップに努めようっつー類のもんですな。建前は。 本音は「普段派遣先ばっかりで仕事してんだからこうゆう時位 社に顔出してマジメぶりのひとつでもアピールしてみやがれ」 位のもんではないかと思います。会社によっては勉強会の出席率が 査定に関わる、もっとひどいところだと勉強会休むのに有給使わなきゃ いけない、なんてところもあるみたいね。

 幸いにもウチに関しては勉強会は完全に自由参加なので、この2年半、 1回たりとも参加してません。つーかせっかくの貴重な休日こんなもんで 潰してたまるか、1年後の首の皮より今日の睡眠時間じゃ、つー訳で 度々の「たまには出ましょうね」という遠回しのプレッシャーからも 徹底的に逃げ回ってたのですが。

 そんな人間に今度の勉強会の講師やれ、と来ましたか。 ・・・・・・・くそぅ、敵ながらあっぱれだな。

 でもさぁ、何も勉強会の日取りを7/17(土)にブツけることないんじゃ ないのぉ?3日後の7/20(火)は海の日でお休み。月曜日有給取って4連休にして、 久々にどっか遊びに行こうと思ってたのに初手から予定狂ったじゃんか〜! この人でなし〜!!しくしく。

 とまぁこんな感じで愚痴と愚痴と愚痴と愚痴を言いつつ、テキストというか レピシというか、まぁそんな感じの原稿を作ってる訳なのですが。

 しかしその場で「何やるか決めてくれ」と言われてとっさに「Perl」 と答えたはいいけど本当によかったのかなぁ、私なんぞがPerl教えて。

 一応仕事とかでも使うし、重宝してるのも事実だけど、私の使い方 ってホントに「フィルターとしてしか使ってないからね。まぁ Perlもフィルターなんだけど。
(フィルター:ここでは文字列とかのファイルを加工するための簡単な プログラムとでも思ってくれぇ)

 本来Perlの神髄である他の言語にも負けないのではと思わせるに十分な 拡張機能を一切理解することなく、固定文字列のデータ切り分けすんのに 使ってるだけだもん。大体、未だにハッシュの使い方、イマイチ理解できてねぇし。

 ・・・・あ、ヤベ、今世界数百万のPerlユーザに睨まれたような気が。

 すんません成り行きなんですしょうがないんですこんな人間がPerl語る なんて百年早いのは重々承知の上なんですどうぞお許しをぺこぺこ。 ん、いつになく小心者モード。

 でもなぁ、今回の講習1回だけでPerlの全貌を教えきるなんてことは 絶対にムリっつうのも事実なんですよね。

 講習時間は1時間。しかも対象はPerlと聞いたら「金銀パ〜ルプレゼントっ」 と唄い出しかねない完全な初心者。このレベルにシグナル制御とか 教えても理解できないだろうしなぁ。俺も理解 できてないのに。あわわわわ。

 という訳で今回は触りの部分だけでいいからPerlがどうゆうものか、 どう使うと便利かの部分に絞ってみようかと思って、たのですが。

 一口に「触り」つっても難しいもんなのよね〜。

 固定長ファイルとCSVファイル持ち出して処理動いてるのを実際に見せて、 「ほ〜らこうすればできるよ〜処理軽いよ〜」と説得する。 んで、Web介して簡単なCGI動いてるところでも見せてPerlへの 抵抗感なくさせるか。その後実際にソースを見せて各部の説明。 変数や配列、入出力のやりかたと、文字列操作・・・。普通にやれば この位が限界かな、時間的にも実力的にも。受講者及び俺のね。

 ハッシュはちゃんと教えないと混乱するだけだし、「省略のしかた」 なんて教えようもんならパニくるだけか。 あ、でも省略はちょっとだけでも教といた方が後で混乱 しないですみそうだし・・・などとと考えてたんです。

 Perl知らない方ごめんね、要は限られた時間の中でどうやって どこまで教えるかっつう線切りは難しいんだねということが言いたくて。

 でもなぁ、逆を言えば1時間やそこらぼけ〜っと口開けて話聞いて、 そんでわかるようなもんでもないわな、こんなの。こう思った瞬間、 「どこまで説明すればいい」って考え方がすっげぇバカバカしく なってきちゃって。

 この辺私意外と原始的な考えでして、「どんなに優秀な本読もうが 講座受けようが、自分で触らない限り理解はできん」と思ってる人間です。 百聞は一見にしかず、人が右向きゃ尾は東。意味不明。

 でも今回のようなスタイル(一人が喋る、皆が聞く)だと・・・ どんだけ理解されるかなんて期待しない方がいいような気がしてきたな。

 勉強会の後、Perlに興味持ってくれて、それで自分で勉強なり体験なり してくれれば万々歳。講習会終わった3分後に、脳裏からPerlの存在が 消え失せてようと、こっちの知ったこっちゃねぇ。

 案外、こうゆうスタンスでやってた方がいいのかもしんないなぁ。 細かい変数だの省略規約だの、そんなことにこだわったってPerl=難しい もの、なんて偏見持たれたらそれこそ本末転倒。

 決ーめた。些細な規則に囚われず、わざとてんでバラバラの 話の進め方しよっと。実験じゃ実験。「この勉強会のおかげで Perl書けるようになりました」みたいな感想、 一通も来ないような勉強会にしてやる。覚悟しとけこん野郎。

 かくして、今までに作ってたレピシを一度破棄し、自己勝手 支離滅裂な妄想を膨らませて一人悦に浸る、端から見たら気持ち悪い 以外の何の感想も持ち得ないような、見事なエセ講師が誕生した のでありました。

 あ、なんかいつの間にかマイクロソフトの悪口メモってるし。

 もはや「勉強」でもなんでもなくなったこの会は果たしてどうなるのか? 藤原の毒舌は炸裂するのか?8月になっても会社にいられるのか?

 続報を待て。


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