君が代日の丸一刀両断
ま、この手の話題なんていくらやってもやり尽くすことはなんですけどね。 言ってしまえば泥沼。まぁたまにはこうゆうのもいいっしょ。
「ども〜。お久しぶりです〜。」
「すっかり定着したな、俺らの出るタイミングって。」
「いいんじゃないの?最近は古くからの読者さんにも そっぽむかれてるらしいから」
「いきなりテンション下げるようなこと言うなよ!」
「でもまぁ元々このページの第一目標は『暇つぶし』なんですから。 ふらりと覗いて2、3本つらつらと読んで、時間潰れればそれで いいんですから。仰々しい理由付けなんかいりませんよ。」
「なんかいきなりまっとうなこと言ってるな。」
「んじゃさよなら。」
「終わるな!まだ30秒経ってねぇぞ!」
「え〜だってさ、今回のテーマ、つまんないんだもん〜」
「まだ本題突入してもいないのに、いきなり切り捨てるな!」
「だってさ、今更こんなメジャーな話題、あちらでもそこらでも 散々ネタにされてるじゃんか〜。もう骨の髄までしゃぶり尽くされてて ダシも取れやしねぇし。」
「まぁ気持ちはわかるがな。最近の法制化問題で議論再燃している ことだし。結果がどうであれやってみる価値はあるんじゃないの?」
「う〜。まぁ納得いってないけど、しゃあない、やるか仕事だし。 作者が作者だけに300回まで持つかどうかもわからんし。」
「読者と俺を不安に陥れるな!」
「つー訳で、先日この法案、衆院で可決されましたな。」
「元々、この国旗国歌の法制化は、昔からずっと自民党はやろうやろう として、その度に強硬な反対にあっているため、実現には至ってない というのが実情だぁね。」
「共産党のように、日の丸・君が代反対するだけのために存在 するよな政党もありますし。」
「そうゆう事言うなよ!殺されるぞ!」
「でも、今回はこれまでと違って自民党かなり気合入ってますねぇ。」
「念願といえば念願なんじゃない?メンツもかかってるんだろうし。 あと、今は野党が全体的に力無いし、さらにはみんな経済対策以外の ことに興味持てなくなっちゃてるから。ドサクサにまぎれてってのも あると思うよ。国民総番号制だって似たようなもんでしょ。」
「ラブホ泥棒みたいなもんだね。」
「訳わかんねぇよその例え!」
「こないだもさ、ナンパしてラブホ入ったんだけど、シャワー浴びてる 間にサイフごとトンズラこかれてさぁ。まぁサイフの中50円で キャッシュカードも何にも入ってなかったから助かったんだけど。」
「知るか!それ以前に50円でラブホ入るな!!」
「目先の獲物ばかり目が行ってると痛い目見ます。」
「もういいよ!!でもまぁこの議論も論点の整理はできてるんだよね。 まず、そもそもの日の丸君が代に対する反発感情。」
「それにわざわざ法規制する必要があるのか、という議論。」
「うん。」
「あと、日の丸弁当は健康にいいか悪いかの議論。」
「いや、それ聞いたことない。」
「以上、日の丸三大問題と言います。試験出ますから覚えておくように。」
「絶対に出ねぇ!」
「でもさぁ、やっぱ何で一から十まで法律で決める必要あるんだろ、とか思わない?」
「確かにねぇ。存在を認める認めないは要は個体差なんだし。結局 法制化ってのは拒否反応起こす人に強制することにもなるしね。」
「そんな状態で強制を意味する度合いでの法整備したって、 いつまでたっても亀裂は埋まらないよ。ただし。」
「ただし?」
「実際にはこうゆうことも考えるんよ。歌う歌わない飾る飾らないの自由は別次元、 つまり個人で勝手に態度決めろやって話にしちゃって、 単純に定義付けの意味のみで法制化するってのはありだとも思うんだよね。」
「おや、てっきりあんた完全反対の立場だと思ってたのに。意外。」
「現に、今回の法令案なんざあっさりしてるぜ。『国旗は日の丸とする。 国歌は君が代とする。』こんだけ。あっさりしたもんだよ。」
「まぁ言葉だけを見ればな。」
「なんだかんだ言ってスポーツの国際大会で勝てば日の丸上がるし、 君が代流れるでしょ。意味のどうこうは別にして、日の丸君が代が 出れば他国と日本の区別が出来る訳でしょ?純粋に記号として。」
「所詮は区別のための記号に過ぎないってやつね。」
「逆を言えば、なんらかの定義がないと、他の旗、他の唄でも 日本のもの、になっちゃうんじゃない?」
「確かに。」
「いつまでもずるずると引き延ばしたらその内出て来るぜ。 日本国歌に『ふられ気分でRock'n Roll』使うヤツ。」
「TOM CATかよ!いねぇよそんなヤツ!」
「2028年、ついに日本は念願のワールドカップ優勝を果たしました。 歓喜する選手、興奮する観客。そして皆で絶唱される 『ふられ気分でRock'n Roll』。イヤだぜこれは。」
「詳しく説明するな!脳裏に浮かぶ!!」
「百年の恋も醒めるね。ふられちゃうんだし。」
「だからそうゆう地球滅亡してもありえないようなことを想像するなよ!」
「要は日本はこれ!つーのをひとつ決めておけばこんな混乱は 避けられる訳ですよ。」
「例が例だけに素直に納得できないけどなぁ。」
「現に日の丸なんか、記号としては充分優れたものですよ。 白地。赤い丸いっこ。バカでもわかるバカでも書ける。どうせ作った バカ、デザイン手抜きで3秒で作ったに決まってるけど、それが 功を奏してる。やっぱバカの気持ちわかるためにはバカになるの重要。」
「バカバカ連呼すんな!本気で殺されるぞ!でも、なんかわかる 気もするなぁ。トリコロール系の国旗とかだと、どれがどの国か まったく判別つかないもんな。」
「でしょ?結局日の丸君が代が問題になるのは、それぞれ深い意味が あるからでしょ?無くしちまえばいいんよこんな邪魔な意義。」
「まぁそれが理想なんだろうけど。実際はそこまでうまくいくかぁ? 世の中には深ーく信心してる人もいるぜ。その人達にとっては、 今のなんてまさに暴言でしょ。」
「そういや中田が日本代表の試合前に君が代歌わなかったがために 右翼からさんざ攻撃された、なんてこともあったし。なかなかに難しい わぁね。」
「下手に歴史背負っちゃった分、その辺のしがらみは避けられない んじゃないの?」
「んじゃさ、こうゆうのはどうよ?君が代日の丸の意味を法で再定義しちゃう。」
「またなんかよからぬ事考えてそうだなぁ。」
「まぁ聞けって。まず日の丸だけど。」
「これ今更定義できんのか?誰がどう見たって太陽だろ。」
「甘いね。世の中に赤くて丸い、身近に見てるものあるでしょ。」
「例えば?」
「信号機の赤。」
「・・・・・はぁ?」
「我々は島国根性に乗っ取り、一切の他国の動向を無視して、 常に止まり続けることを誓います。日本国民一同、って意味は?」
「笑点以下のボケすんな!」
「え〜結構自信あったのに〜」
「だめ!こぶ平のマジネタより面白くねぇ!」
「そっかぁ・・・じゃあいっそのこと、日の丸は第二次世界大戦の 大虐殺で流れた血で円形に染めたってことでどう?」
「わ〜〜〜〜〜!!!危な過ぎるわ!!!」
「だめかぁ・・・音声さん、ここカットお願いね。」
「遅いわ!生じゃこれは!・・・ったくそうゆう意図的に感情煽る ような事言うのはやめろって。笑える以前に津波のようにひくから。 それ以前に過激な事言えば笑い取れるって意識自体危険!!」
「んじゃ気分を変えて君が代で。こっちは放送できるレベルだから 安心して。」
「本当だろうな・・・。まぁ言ってみてよ。」
「要は『君』が天皇表わす可能性あるから がーがー言われちゃうんでしょ?」
「確かに、一応は諸説あるから断定はできないんだよね。」
「だから決めちゃう。」
「どうやって?」
「一般公募。『君』は君だ!コンテスト開催。」
「はぁ?」
「大賞受賞者はもれなく六法全書にあなたのお名前が!しかも世界各国への 『君』は私になりましたご挨拶ツアーへのご招待!」
「くだらないよ!」
「エントリーNo.5番。君田久美18歳、上から84、58、87。コンテストの 存在知った瞬間、運命的なものを感じました。名前に負けないように頑張りま〜す」
「全国の君田さんに怒られるぞ!」
「エントリーNo.13番。オオタカです。海上の森は住みにくいから 逃げ出しちゃったけど、まだまだ目立ちたいんで応募しました〜。 やっぱ人間なんかより動物の方が当たり障りないし、自分で言うのも 何ですけど適任じゃないかと思います。よろしくお願いします〜」
「そこで引っ張り出すなよオオタカを!」
「エントリーNo.35番。天皇です。やはりここはより明確に君が代を位置づけ・・・」
「わ〜〜わ〜〜わ〜〜!!!結局そっちに走りやがったか!! もうやめ!ここまで!終わり終わり!!」
「ところでさぁ、ひとつ疑問に思ったんだけどさ。」
「なんだよ〜もう勘弁してくれよ〜。」
「出演者出揃ったとしてさ、誰が審査するの?」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・やめよう、もう。」
・・・・・さて、逃げるか。光より早くダッシュ。