そんな暇があったら


 ・・・・きったねぇなぁ俺の部屋。

 まぁ確かにお盆終わってからの1ヶ月強、自分の部屋の ことなんかに気が回らない生活送ってたつう言い訳は できるけどさ。それにしても。

 当方デジカメを所有していないため、お見せできないのが 非常に残念なのですが、現在私の部屋は「これをスラムと 呼ばずしてなんと呼ぶんだコラ」的惨状を呈しています。

 えっととりあえずね、今もし「部屋汚ぇぞ選手権」でも あろうものなら絶対に勝つな。えへん。

 威張るな。

 文章でどこまで伝えられるかわかりませんがちょっと レポートしてもらいましょう。もしもーし、現場の フジワラさーん。

「はいはい、フジワラです。」

 そちらの状況を教えてもらえますか?

「はい了解です。えっと、まずドアを開いて部屋に入ると、 すぐに第一の山を確認することができます。えっとこれは・・・。 服の山ですね。Tシャツ、靴下、ズボン、背広、ネクタイ、 すべてが片づけられることなく、ゴミ同然に積まれている状態です。」

 なんでしまわないんでしょう?その山のすぐ左手にタンスも 背広かけも存在しますよね?

 「ええ、ありますよ。しかもこのタンスの中、からっぽ。」

 なんで入れないんでしょう?

 「まず第一にこのタンスなんですが・・・・う〜ん、よいっしょ・・・。 このようにかなり古くて引き出しにガタがきてまして、 開けるのに尋常でない力が必要なことが挙げられます。 そして第二に部屋のレイアウトの関係上、このタンスの前に立つには、 必然的にこの服の山を踏み越えなければならないことです。 タンスに行くには服の山を踏まなきゃいけない、服の山片づけるためには タンスに行かなきゃいけない。」

 世界一バカバカしい矛盾起こしてますね。

 「本末転倒もここまで来ると完全にバカですね。しかもややこしいこと に・・・、ほらこれ、1週間分の着終わったカッターシャツもいっしょに。 ヤツは土曜日に1週間分のカッターまとめてクリーニング出しますからね。」

 ひでぇなぁ。それにしても、元々ヤツってそんなに服たくさん持ってる 訳じゃないですよね。なんでそんなに渦高く積もってるんです?

 「このように表面上は服だけのように見えるんですけど、ちょっと 中をほじくり返してみると・・・出てきた出てきた。本、雑誌数十冊、 最近聞いてないCD、あ、先日壊れたモデムや同じく壊れた電話機も。 そして何よりも驚くのが・・・ありましたありました、山の根底に 石油ファンヒーター。」

 ・・・・それは夏中・・・・・。

 「とーぜん出しっぱなしです。もちろんコンセント刺さってますので いつでも電源入れられます。」

 逆に潔いですね、ここまで人間のクズだと。もうそこはいいでしょう。 これ以上見てると気分悪くなりますので。それじゃ立ち位置を変えて みてくれませんか。

 「はいはい・・・えっと、ちょっと移動しております・・・ なにせ床が存在しないものですから、動きくくて・・・おっとと。」

 床が存在しない?

 「モノとモノの間に足場があって、それを頼りに移動して る状態ですね。足元にはこれまた本雑誌CD、先日衝動買いした ニンテンドウ64などが無造作に放置されています。」

 それじゃいつか踏むでしょ。

「先日はCDケース2枚踏み割って泣いてたそうです、64踏むのも 時間の問題ですね・・・よいしょ、6畳間なのに20秒もかかって しまいました、という訳で現在パソコン前の椅子に座っております。 ここはこの部屋の中で唯一人間が安定した姿勢を取れる場所のようです。」

 ベッド見ても本が散乱してますし。事実ってのが笑えますね。

「えぇ、実際、部屋で過ごす際には寝る以外のすべての行動はここで 行われるようです。パソコン操作はもちろんここ。コーヒー飲んだり タバコ吸ったりおやつや夜食するのもここ。」

 効率的というよりは単にすさんでますね。

 「このためか、このイス周りもかなり混沌としてますよ。 もう言い飽きましたけど、ここにも本雑誌CDが山のように詰まれてます。 で、その他の小物とか、ジュースの空缶、おやつの食べ残し、 それに灰皿ですね。これらが机のスペースの100%を占拠してます。 もはや机が机として機能していません。」

 机で何かやりたい時ってどうするんでしょうねぇ。

 「これらのモノの上に大きいお盆載せて、その上でモノ書いたり してるようですよ。」

 机でもなんでもねぇじゃん、それ。

 「ですね。こんな状況であるにも関わらずいまだに片づけようと も思ってないってのが信じられないですね。神経を疑います。」

 という訳で現場からフジワラさんでした。ありがとうございます。

 「ども〜。」

 という感じ、なんですけど。あー長かった。

 今ですねぇ、もはやスモーキーマウンテンと化した部屋を 眺めながらこの文章書いてるんですけど、気が重いですよ、正直。

 だってこれ片付け1日で終わらねぇよ絶対。「どうやったら そこまで汚くできるんだ」つぅツッコミもあろうが、こう なっちゃうんだよどーしても。

 でももはや部屋片づけないと日常生活に支障が出るレベル なのもまた事実。自分の部屋の中で行方不明に なってるいろんな物品も捜索しなきゃいけないし。

 あーどうにかならんかのー。

 「あのぉ、ちょっといいですか?」

 あ、さっきの。何?手伝ってくれるの?

 「同一人格に向かって何言ってるんですか。そんなことよりも、 この文章ここまで書くのにどれ位の時間費やしました?」

 2時間。

 「その間に服の山くらいは片づけられなかったんです?」

 あ。


新着別 分類別
Index