ネタがなくとも


 「書かれている内容ってほんとに全部本当のことなんですか?」

 よく聞かれる質問なので、この際ここで回答してしまいましょう。

 時事問題とかは別問題として(これが嘘だったらそもそもこうゆうスタイル 成り立たないわね)、会社で起こったこと、身の回りで起こったこと、 基本的にはノンフィクションです。実際に起こったことを元にして 文章にしています。

 ただし。文章として面白みを持たすため、もっと正確に言うなら、 書いてる本人の自己満足を満たすため、脚色を加えることはあります。

 つまり1起こったことをあたかも100起こったかのように 大げさに書き散らす事もある訳です。 どれが脚色を加えた文章なのかは、教えませんので(というか書いてる本人も どの部分が脚色か覚えていない)、ご自身で想像してみてください。

 もちろんその逆もある訳でして、ホントはもっとムチャクチャだったのを 敢えて抑えて書くこともあります。「これを書いたら読者はひくな」つー事に 関しては一応自粛してるつもりです。誰だ、「それで自粛してるつもりか」 と突っ込むヤツは。反論できんではないか。

 結局、とあるネタがあったとしても、それをネタとして利用できるか つーのは、実際に文章にしてみるまで、自分でもわかってない側面が あるんですね。

 文章書いてる途中で「ん?これだとなんか物足りなくないか?」 と思えば、ムリヤリでもなんか味付けをする。逆にあまりにも濃くなり過ぎて 訳わからなくなったら、躊躇無く捨て落とす。なんかこう書くと 料理の極意とかに通じるもんがあるな。私料理できないんで 書いてても説得力ないですが。

 だからこんなことも言われるんですよね。

「なんでそんなに濃い毎日送ってるんです?」
「どっからそのエネルギーは出てくるんです?」
「何食って生きてるの?ニワトリの血でも啜ってるの?」

 誰が啜るかコラ。最後の質問は私が勝手に付け加えたものですが。

 そんな意識的にアクティブになれるようなことなんぞなーんにも やってやいませんって。ミスミナコサイトーじゃあるまいし。

 ごくごくふつーの、十分に「平均」の波に飲み込まれてる、 平凡な独身リーマンに過ぎませんよわたしゃ。お金もないし彼女にも 縁がない、日々の仕事に追われ休むことばっか考えて、 抜け出したいとは思っていても何のアクションも起こさない 人間のクズ以外の何者でもないですよ。そこまでボロクソに 書く必要があるのか俺。

 だから別に自分が特別な出来事を書いてるような意識って何にも ないよ。これはホント。

 だってさ、こんな会社の悪口とか世間の悪口とか、誰だって思う ことでしょ?「何にも不満なんかもってませーん」なんて人間どこにいる? 人が残業後の飲み屋でグチってストレス発散させるのと、こうやって Webに載っけてグチこぼすのと、何もレベル変わらないことでしょ。

 そんな思いがあるから、どーしてもこうゆう事言われると 否定したくなってくるんですよ。

「よくそんなにネタありますね。」
「どーやってそうゆうの見つけてくるんですか。」
「ネタのために人生捨ててませんか。」

 そうゆう心臓に矢が刺さる質問はやめれ、俺。

 そうじゃなくて。違うって。ネタのあるなしなんか関係ないって。

 つーか何を書こうかなんて考える時点で、「どれがネタとして使えそうか」 の判断力を失ってるってことなんじゃないの?ネタなんて嘘だろうがホラだろうが 書き方次第でどーにでもなっちゃうもんだと思うよ。

 書いてて自分が楽しいか、読んでもらって一人でも楽しいと思ってくれるか、 これだけで十分なんじゃない?「ネタはどこだネタはどこだ」って血眼になって 探しまわったところで、そんな切羽詰まった状況じゃせっかくのネタも 殺しちゃうのがオチだと思うよ。

 もっとシンプルに、己の欲望だけ考えて。そんな自己勝手な考え方でも 十分なんじゃないかな?余裕持ってさ。イヤなら書かなきゃいいだけのこと。

 という訳でこのページもてきとーに数こなしていくことにしましょうかね。

 つーことは何かい、あんたもはまっとったんかい。

 その通りです。すんません。


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