酒席は墓場じゃない


 あーあ。またこの季節がやってきたのか。

 送別会。歓迎会。学生さんで言えば追い出しコンパに新歓。何かと人の動きが活発になる季節ですから、自ずと集まって酒を飲む機会も増えるというものです。

 お酒飲む飲まないに関係なく馬鹿話繰り広げていればそれだけで楽しい飲み会と違って、どうしても会社関係とかですと腰は重くなっちゃいますね。まぁこの辺は過去にも散々グチってますから、そっちを読んでもらえばいいとして。

 で、初めに予め言っておきますが、今回のこの文章はFM MONDAY CLUB(QIC:00/01/30放送分)の文章に感化されて書いてます。いわゆる元ネタあり文章ですのでご了承を。

 さて、んじゃこの時期が来たつー訳で改めて声を大にして叫ばせて頂こう。すべての酒飲み達に告ぐ。

 飲めない人間にムリヤリ飲ませるんじゃねーよこの馬鹿が!ましてやイッキなんてもっての他だ!てめぇらのやってることが殺人行為だってこと自覚しろこの糞野郎が!!

 毎年毎年、この時期になると全国どこかしらで強制飲酒による死亡者が出ています。新聞片隅の死亡記事を見る度に「もし自分がそうなったら・・・」と思うと寒気します。冗談抜き明日は我が身なんですよ、私にとっては。

 去年で言えばこの熊本大医学部で起こった新歓コンパの死亡例ですね。詳細はリンク見て欲しいんですけど、これひどいよ。予め新入生の財布や携帯を没収して(←これはこれで別途犯罪じゃねぇのか)逃げられない状況にしてガンガン飲ませる。つぶれた人間用に空き部屋をひとつ確保して、順番につぶしてからその部屋に放り込む。挙げ句の果てには被害者の異変に気がついても、救急車を呼ぶこともせず、そのまま結果として放置死させてしまったという。

 悪いけど人間のやる行為とは思えない。拷問そのものだよ。こんな悲劇を巻き起こしたこの加害者連中は一生かけてこの罪を償うべきだし、結果としてこうゆう惨劇を引き止められなかった熊本大医学部およびその関係者連中は永久永劫に非難されなれなければならないでしょう。これが医者及び医者の卵のやることかよ!恥を知れ!!

 まだ途中経過ですが、この連中は刑事告訴されました。当然だと思います。もっと言うなら「殺人罪」適用して欲しい、つう願望すら持ってます。

 真に飲めない人間にとっては、それだけ卑劣で許せない行為なんですよ。強制飲酒って。

 ここでこの問題は何度か取り上げさせてもらってますけど、結構な量のレスポンスを頂いてます。そん中でよくあるのがこんな声。

「飲めないヤツに強制なんかさせませんよ。勿体ないじゃないですか。飲めないヤツに飲ませる酒なんて。そんな余裕あったら自分らの取り分増やしますよ。」

 ・・・・・・・偉い!!それでこそ真の酒飲み!!

 いやね、この考えはマジでもっと浸透すべきだと思うんよ。

 これは身内と喋る時によく使うたとえ話なのですが、目の前に一杯のお酒と水がつがれていつとしましょう。私はこのお酒がたとえ一杯100万円しようが、1億円しようが、水の方を取ります。

 だってそうじゃないですか。お酒飲んだら死んじゃうかもしれないんですよ。死ぬリスク背負ってまでお酒なんかに手出せる訳がないじゃないですか。

 私にとってはその酒がいくらしようとそれは水以下の存在でしかないんです。躊躇なく投げ捨てます。でもそれ勿体ないじゃないですか。だったらそのお酒は飲みたい人にあげてしまった方がいいでしょ?飲める人は高いお酒が飲めてシアワセ。私もお酒口にせずにすんでシアワセ。これでいいんですよ。

 イッキにせよ強制飲酒にせよ、この「両方シアワセ」の原則をあからさまに踏みにじってるでしょ?飲める人は自分の取り分が減って不シアワセ。飲めない人もムリヤリ酒飲まされて不シアワセ。

 何が悲しゅうて両方不幸にならなきゃならんのよ。お互いシアワセになった方がいいに決まってんじゃねぇか。

 それでも「皆が飲むことに意義がある」だの「酒場に来て酒飲まないんなら帰れ」だの「飲まなきゃ俺らの仲間じゃない」だのと抜かす輩もいますわ。これ全部言われたことありますよ。

 言っててください。俺にとってあんたは仲間でも何でもない。ただの殺人鬼。そっと席を立って逃げ散らします。もしくは刺し違えてでも縁切ります。

 酒なんてもんに頼らなきゃ保てない信頼関係なんか無くても生きていけますから。

 つー訳で最後に、アルコールを口にできない同志達にアドバイスしてこの文章終わらせます。

「イッキ強制されたら速攻で逃げろ。後の事なんか考えるな。勇気出して全速力でダッシュして逃げろ。」

ほんと頼むぞ。もうこれ以上酒なんかに殺される記事は見たくないんだ。

<追記>上でリンクしているアルコール問題全国市民協会(ASK)のページは、酒飲み、拒否者と問わずぜひ読んで欲しいWebです。目ひんむいて眺めておいてくれ。


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