・・・バレた?


 拉致、じゃねぇや、社内旅行。行ってきました。

 まー。遠かったですわ新潟は。バスで延々8時間。いいところだったっすよ、月岡温泉。でもこんだけ遠いとバスに乗るだけでもう疲れ果てちゃって。日曜夜に帰って来てから速攻でフトンもぐりこんだにも関わらず疲れ取れなくて。結局今週1週間なんか疲れひきずっちゃいました。週末になってよーやく元に戻りつつある状況です。

 でもねぇ、実は今回、会社批判・組織批判としては今回の社内旅行、ネタにならなかったです。期待してた方には申し訳ないんですけど。

 だって、土曜日の朝から日曜日の夜までバス車内でも旅館でもひたすら寝倒してたんだもん(笑)。上司と会社の将来でケンカするようなこともなく、酒に飲まれて翻弄される姿を目撃することもなく、ひたすらほけーっとしておりました。疲れの中には「寝疲れ」も入ってるんだもんな。そりゃネタねぇって。

 という訳で本来ならばこのまま社員旅行ネタはボツだな〜などと思っていたのですが。

 実はいっこだけあった。わすにとっては冷汗ものの事件。

 お決まりの宴会も終わりんじゃあとは寝るまで自由にごゆっくりどんぞ、となった土曜日の夜9:00。お酒飲める連中が「こんぱにおんー」と叫びながら二次会に繰り出した後(後で聞いたら不発だったそうで(笑))、部屋には5、6人がポツンと取り残される状況になりました。ヒマだね〜なんかやることあるかの〜と言ってたらいつの間にか雀卓を囲んでおりました。「遊びだからノーレートね」つーことなのでわすも久々に牌を握ったんですが。

 いや、やっぱ麻雀っておもろいね。「レートないとつまらん」とか言う人も多いけど、純粋にゲームとしても楽しめますよやっぱ。そんな感じでチーポンとやっておりました。

 ただ黙ってチーポンも何なのでいろいろとくっちゃべっておったのですが、そしたらいつの間にかLinuxのお話になりまして。やっぱこうゆう人種なのね。今まで部屋の隅でほけーっとしていた女性社員さんの土田さん(仮名)がすすすすーとこっちに寄ってきました。当然女性の方には別部屋があてがわれてるんですが「どうせそこにいてもヒマ」という理由で遊びに来てたんですな。酔っ払いは外に出てるので危険もないだろう、と。確かに。

「Linux使ってるんですか?」

 んにゃ今は使ってないけど、いつ使うことになってもいいように情報は目を通してるよ、的に説明しますと土田さん、

「私今RedHat使ってるんですよー。Kondaraとかも遊びでいじってみたいなぁと思ってまして。」

 ぎゃははは、kondara。巨人の星〜。それにしてもそこまでわかってれば今更 わすとかに聞かなくても大丈夫なのでは?と問うてみますと、やっぱり細かいところとかでつまづくことも多いらしく、その時になかなか聞ける人も少ないから困ることもあるんだって。んーLinux全般にせよRedHatにせよ、既にMLなどを通じてユーザーグループは形成されてるから、それを探して入れてもらうのが一番だろうねぇ、とお返事。

 あ、そだ。ちょっと待ってね、と一旦牌を倒し、カバンから中村正三郎氏の「特選星降る夜のパソコン情話 Linux狂想曲」を差し出してみます。ルールわからない麻雀眺めてるんだったらこれでもどうぞっつーわけで。この本、行きのバス中で読破したんですけど、Linuxがどうゆう経緯で動きだして、どう拡散していってるかを把握するにはかなり有用です。

「あ、これ発売と同時に買って読みましたー」

 うををををーーー。そうなのかーーーー。その後のお話で土田さん相当気合入ってることが発覚して二度びっくり。なんでも中村氏のShow's Hot CornerがきっかけでLinuxに興味を覚え、その後外崎氏のがんばれ!ゲイツ君で完全にマイクロソフトが信用できなくなったとのこと。うんうん、完璧です。よくできました。つーか事ある度に繰り返してますけど「Show's Hot Corner」「がんばれ!ゲイツ君」の2サイトはコンピで飯食ってる人間は絶対に読め。命令・・・あっその中ポンッ。えっへっへドラポン満貫確定〜。

 そのおかげで今まで単なるパソコンユーザーもしくは企業プログラマだったのが、自分で興味を覚えるようになって、今では自らパーツ単位で部品を揃えサーバを立てて自分でいろいろいじってはスキルアップさせてるようです。素晴らしい。こうゆう人こそこれからガンガン突き進んでいくべきなんよ。ガンバレよー陰ながら応援すんぞー。あ、それチーね。

 土田さんはお話を続けます。その後いろんな技術系のサイトを見付けてはお勉強兼楽しみとして見つめてるんだそうです。まぁ自然に「他にはどこ見てるんです?」と聞きますわな。そん時ぁ何にも考えてませんでした。むしろ私の神経は場に一萬か四萬が捨てられないかどうかに集中してました。テンパイテンパイ。

 「えっとですね〜」

 土田さんは答えます。

 「連載は終わりましたけど真・窓と林檎の物語 (梅津伸幸氏)とか・・・」

 はいはいはい。「マイクロソフトシンドローム」、わすも本買いました。

 「あとアスキーとか日経とかのLinuxのページ見たりとかですねぇ」

 はいはいはい、なるほどね。それだけ情報収集できてるんですから十分ですよ。 あとは自分の興味ある方に進んでいけばいい、と。他に何かある?

 「んーと、あとは読み物とかエッセイとかですね。新・闘わないプログラマ(Lepton氏)とかぁ」

 あーはいはいはい。わすも見て・・・・・・・・・・へ?

 「あきれたページ(藤原博文氏)とかも見ますねぇ。」

 ・・・え・・・・・・・・・・うそ。

 「ロン。」

 え?そんなページあったっけ・・・あ、こっちかよ〜。しまったまくられたぁ。え?親満?1万2千?え〜ちょっとそれはないよー負け頭確定じゃんかー。しくしく。

 なんて事を言いつつ、内心では冷汗かきまくってしまいました。親満振り込んだことなんぞ遥か彼方にぶっ飛んでました。

 ちょ、ちょっと待ってくれ!「闘わないプログラマ」と「あきれたページ」はうちのページにリンク張ってもらってるじゃないか!つーことは土田さん、「素晴らしきこの世界」の存在を・・・・。

 「えっと、あとですねぇ・・・」

 うわー!!!ちょっと待ってぇーー!!!

 そりゃこうやってモロに本名でWeb作ってる以上、いつかバレるであろうことは覚悟してる!でもまさか今じゃなくてもいいだろーー!心の準備できてねぇよぉ!!

 と内心泣き叫びながら続きの言葉を待ちました。万が一「素晴らしき・・・」の単語が出た場合に、いかにシラを切るか考えながら。

 「んーーーとですねぇ・・・」

 頼む、頼む、言わんでくれ。久々に神様に祈りました。

 「・・・・・・こんなもんですかねぇ。思い出せません。あとは細かいのとかちょくちょく見てます。」

 ・・・・・・・・・・・・。首の皮一枚つながった・・・・・。神様あんがと・・・・・・。

 タバコに火をつけます。やべぇ。手震えてるよ。悟られないようにしなきゃ。

 その後「でもやっぱり中村さんと外崎さんのページはすごいよねぇ」と会話操作して、話題をLinuxに戻していきました。けどね、ホント心臓止まるかと思いました。 長年シラを切り続けてきてるけど、初めてですね。一瞬でも「もうダメだ」 と思ったのは。その後麻雀に身が入る訳も無く、ズタボロにやられちゃったのは 言うまでもありません。

 その後「やっぱり情報処理試験って意味ないですよね」なんて発言も あったし。Leptonさんも藤原さんもそれを引き合いにうちの文章にリンクしてもらってるからなぁ。「素晴らしき・・・」の名前が認識されてるされてないは別としても、わすの文章が読まれたってのはほぼ間違いないとみています。

 はぁぁ。ついにここまで来ちゃいましたか。黙り続けて2年11ヶ月。まぁここまでよく持ったと思います。今のところ他の会社の人には気付かれてるような雰囲気はありません。その意味では思い出してくれなかった土田さんに感謝すべきなんだろうな。

 ま、まだしばらくは隠匿体勢を維持していくつもりです。大丈夫。めげないよ、この程度じゃ。伊達に3年も暴言吐き続けてねぇよ。読者さんはご安心を。 悪人魂、まだまだ貫きますので。

 つー訳で業務連絡。土田さん(仮名)、この事は絶対に誰にも言わんとってください。お願いしますわ、ほんと。

 結局最後弱気じゃねぇか。啖呵切った意味なし。


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