私が髪を伸ばす理由。


 うーん。伸びたもんだなぁ、髪の毛。

 要はここんとこずっと休日に髪切りに行く余裕も体力もなかったもんですからほったらかしにしてただけなんですけどね。気が付けば後ろ髪が完全に肩にかかるまでになってしまいました。久しぶりだな、ここまで伸ばしたのって。

 以前にも書きましたが、私学生の時には背中まで伸ばしてたものですから、後ろに関しては「え?これがどしたの?」という感じで違和感感じてないんですよ。でもやっぱ伸ばすにしても定期的には切りにいかなきゃいかんねぇ。今前から横の髪の毛が全部目を覆い被さるようになっちゃってまして、鬱陶しいたらありゃしない。

 とは言え今月はお金ないしなぁ、来月給料貰ったら行ってくるか、それまでは前と横はムースで固めてしのぎましょ、などと呑気に考えてたのですが。

 やっぱ見る人は見るもんだね。また例の如くミーティングのために渋々自社に戻った時のことです。いきなり言われました。

「あのねぇ、その髪、どうにかなりません?」

 うーーーー。なんでそうゆうタイミングで苦言を呈してくるのかね。本人だって鬱陶しいから切りたいなぁと思ってるのに。そんなこと言われたら切りたくなくなってくるじゃないですか。すんませんね、毎度ながらあまのじゃくな性格なもんで。

「来月会う時までには必ず切ってきてくださいね。お願いしますよ。」

 ふーーーー。嘆息。まぁ高校時代バカ教師にハサミ持って追いかけられたことを思えば全然マシなんだけどさ。そういや前にテレビ見てた時に片岡鶴太郎がハサミで人刺しまくって髪の毛集めまくる殺人鬼の役やってたけど、妙にリアルで恐かったな。実生活でもやってそうで。くわー。くっけっけっけーー。だからそうゆう話じゃなくて。

 じゃあいっその事反抗して髪伸ばしつづけるかといったらそうでもなくて。今月中には髪切りに行ってくると思いますよ。ええ、まぁそんなもんです。特に私の場合、ポリシーでの長髪じゃなくって(今回は特に)、単に不精の結果論としての長髪に過ぎないんで、わざわざそんなことで大喧嘩する必要はないつーのが大きいです。すまんね、ポリシーで染めてたり伸ばしたりして会社に睨まれてる皆さん、お力になれなくて。

 でもなぁ。こうゆうお話になる時ってのはまず「長髪いけない染めるのいけない」つー糾弾論が先にありきで、いかに反論してくかつーのが常道になってると思うのですが。よく考えたらわてらが髪伸ばしたりする事で得られるメリット、つうのは実はほとんど聞かなかったりするんですが。つー訳で今回はこの辺をちとえぐってみたいと思うのですが。あくまで個人感ですのでそれは違うといわれたらごめんなさいするしかないのですが。そろそろその言葉じり、しつこいと思うのですが。ですがですが。

 んーとね。確かに表面的には外見に特徴があるので、相手に覚えてもらいやすいとかいうわかりやすい面もあるんですけど、それ以上に最近になって思うのが、自分がこーいうカッコすることによって、相手が自分のことをどう思ってるかの反応を見ることができる、という点があるんですよ。

 わかりやすく言えば「潮騒」みたいなもんか。こんな私でも必要だったらこの火を飛び越えて来てっ!それで本当にジジイに抱きつかれててもケリ入れるだけなんですけど。私にそんな趣味はない。

 いやね、こうゆういわゆる「社会人ぽくない」格好してると、それに嫌悪感示すヤツってのはすぐに判断つきますね。見てると結構わかる。あからさまに注意してくる人、本人に聞こえるような大きい声で「あーゆーのはいかんねー」とやってくる人、何か言いたそうででも言わないみたいな雰囲気をプンプンさせてる人、いろんな人がいるもんです。その反応を見てるだけでも結構オモロい。

 で、こうゆう服装や長髪だけのことを言ってくる人って、言っちゃあなんですけど底浅いことが多いです。結局は見た目にごまかされて内面(お仕事にせよ性格にせよ)には全然目が行ってないんよ。こうゆう場合は「なんだ、こいつ結局はこの程度の人間か、馬鹿め」と心底バカにしまくりつつ軽くあしらってます。

 逆に初対面時にわすが長髪だろうとネクタイ外してようと動じることなく本題をガンガン突きつけてくる人、もしくはここぞと言わんばかりに逆説的に笑いを取ってくる 人だと「おぉ、この方やるじゃないすか。」と好印象持つことが多いですね。 「ちょんまげ結えるよーん」とジャブをかましつつつ。

 もちろんこの判別法が一致しない場合もあるんですけど(冒頭で例にあげた方、以前はこうゆう事は言わなかったんだよなぁ。ちょっと寂しいもんがあったな。)、アベレージ的には結構いい線行ってるような気がします。

 つまり何が言いたいかというと。おっちゃん達が「社会人らしい」というあるのかないのかわからん定規で持って人を判断してるのと同様に、わてらも「自分をどう見てるか」つー定規使っておっちゃん達を見てるんよ。目には目を、暴言には暴言を。

 でね、いわゆる「社会人らしい」を連呼してる輩に、自分達もまた見られている、判断されているという自覚があるのだろうか、と考え出すと甚だ疑問なんすよね。つーか見てねぇよな。見えてるんだったら高野連のような新興宗教まがいのキチガイ集団は存在してないはずだし。もう自分自身の固定概念も価値観も凝り固まってるし。テコでも動かなくなっちゃってるんよ。感性錆付いてます。

 まぁ自分の意見押し付けるのも時には必要なんすけどね。ちぃっとばかり「振り返る」つーこともやって欲しいよなぁ、なんてことを思う訳です。あんたも正しい、私も正しい、はこうゆう細かい所でも露呈してるよなぁ。

 つー訳で。んー、どーしよっかなぁ。いっそのこと髪の毛金髪に染めて連中の度肝抜いてやろうかしら。

 え?やめとけ?不細工が何やったってブサイク?

 ぐぐぐぐぐ。


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