iモードバブル?


 うーん。iモードねぇ。

 そりゃ興味がないと言えば嘘になります。つーか当面の間は携帯端末系フォーマットとしてはiモードの独走になるんじゃないですかね?ユーザ数ではもはやNIFTYをも抜き去ってしまいましたし、まだ後発のEZ-AccessやJ-SkyWebも追いつきそうにないですしね。それよりはもうちょっと経てば携帯がHTMLそのものをフルサポートできるようになってしまいそうな気もするし。ですから最初から最後までiモードの一人勝ちは続きそうな気がしてます。

 過去に何通か「iモード対応になりません?」という問い合わせを頂いております。こうゆうマイナーサイトにすらこうゆう問い合わせが来るということはいかにiモード需要が高まっているかという証明にもなると思うんですが。

 すんません。今のところ対応の予定はありません。

 やっぱりiモード専用のファイル作成しなきゃいけないという点がメンテナンスの点でどうしてもめんどくさいんだよね。DTIのサーバ容量も余裕ありませんし。

 となると既存のファイルをブラウザおよびiモード両対応にするしかないんですけど、あいにくiモードに用意されているタグにはそれ用のものは用意されてないみたいで。現段階ではまだ1枚のHTMLファイルで既存ブラウザでもiモードでも快適に読める環境を表示するアイデアが思い付きません(情報募集中)。

 つー訳で当面はパソコンのブラウザでお読み頂くか、文節で切れるのを我慢しつつiモードで読んでくださひ。よろしゅう。

 それにしても。確かに暇つぶしには便利だろうなぁとは思うんですよ。もともとこのサイトのコンセプトは「暇つぶし」である訳ですし、暇人がうようよたむろってるiモード需要に乗っからない手はないんですよね。固く結ぼう暇人同盟。違う。

 でも実は、こうゆう比較的長めの文章って今のiモードではまだ力不足なんじゃないの?というのがあるんですよ。だからちょっとiモード対応にも消極的になってしまうんですが。

 触ってる方はご存知だと思うんですけど、どうしてもこうゆう携帯端末だと1画面に表示できる文字数が限られてしまうので、スクロール(「前」とか「次」とか)をする回数が多くなっちゃう。iモードで読んでる方は、この時点で既に4回5回とスクロールを繰り返してるはずです。

 この作業って何気なくても苦痛に感じませんかね?スクロールさせるとどうしても次の画面が表示されるまでの間に時間差ができちゃう。この時間差で文章の流れが一度寸断されてしまう、というのはやっぱりデメリットに感じてしまうんですよ。

 あと通常のブラウザとiモードのブラウザでウケる文章形態って絶対に違ってくると思うんだ。これは自分で触ってて感じたことなんですけどたとえばここで唐突に「は〜るの〜うら〜ら〜の〜す〜み〜だ〜が〜わ〜わわわわ〜」と歌い出したり「おやおやお嬢さんこんな夜中にお一人でどちらに行くのですそんなことより私とほらこうしてあーれーやめてーくるくるー」と意味もなく寸劇を展開したりして文字数を贅沢に使うのも通常のブラウザでは許されるのですが、iモードだとそうはいかない。

 文字数に制限数がある以上、見てる側から言えば「なにをそんなぐだぐだ長々と書いてるねん早く次進めやボケ」となってしまうのが正直なところだと思うんよ。

 となると実際のところ、iモード向けの文章とか見てると「より簡潔に、より短く」というのが、コンテンツ作成条件におけるほぼ絶対条件になってるような気がするな。わすのように言いたいことだらだらだらだら書き連ねてそのまま垂れ流しにするよなスタイルは根本的に合わないと。

 逆に伝えたい情報を簡潔に伝えたい、または一行二行単位でウケを取りたい御仁には文字数の制約があることでメリットに転化できるということでもあるんですけどね。結局は自分のやりたいことを実現するためにどの道具を選ぶのが一番か、つーところに帰結するんでしょーね。

 だからその辺見極めておかないと、かつての「ホームページバブル」の再現になり兼ねないよ。特に企業。

 既にその兆候は出始めてるよな。かつて「これからはホームページだ!」とバカ騒ぎするだけしてぶっコケた連中が、「iモードだ!今度こそ!」と地に足つけずに浮かれてまたコケる。学習せぇやちった。

 Webだろーがiモードだろーが、つまんねぇもんには見向きもされない、という最大原則忘れた時点で、何やろーが変わらねぇっての。

 まぁわすとしては先にも挙げたように、iモード自体があくまで「数年単位をしのぐための規約」という認識が強いので、当面は静観する考えです。使えそうだから使う、使えなさそうだから使わない。そんだけの話だと思う。「周りが使ってるから」だけの理由で振り回される必要はないですよ。既に過去何百回それで失敗ぶっこいてんですから。

 それでも形だけ周りだけにこだわる馬鹿チンには勝手に沈んでもらいましょう。作れるヤツ使えるヤツでどんどん勝手に使い勝手あげていく。これが理想形になるんでしょうね。落ちるも勝手浮かぶも勝手と。

 つー訳で心あるiモードページ作者の皆さん、がんばってねー。

 などと言いつつこそこそと逃げる。


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