学校の能力限界
また心の底からズーンとくるよな事件起こりましたね。
愛知県名古屋市において、中学生当時からの少年グループが同級生の少年に暴行・恐喝を繰り返したとして逮捕されました。被害総額なんと5000万円。恐喝した金はすべて少年達が遊び金として使い果たしたということで。
うーん。もうどっから突っ込めばいいのやら。
まずこの少年グループのブッ壊れ方がすさまじいです。金銭的にも倫理的にも知性も理性もかけらも無いよな。廃人っつー単語はこいつらのためにある、というか。
大体5000万もの大金、どーやったら遊び代だけで使い果たせるんだー。5000万もあったら家買えるやないかー。CD代に換算してみろー。店中のCD買い占められるやないかー。俺にもよこせー。論点違う。
手口としてはいたって単純。有無を言わさずカモに対して殴る蹴るの暴行を加えた上で、金を脅し取るというまぁこれまたちったぁヒネれよとでも言いたくなるような手段なのですが、一度捕まえたカモに対する執着度。血も涙も無いよな。
この少年、暴行によって少なくとも2回入院をしています。入院するほど殴る蹴るって時点でその時点でもう救いようがないのに、この少年グループ、入院している病院に押しかけて更に「300万よこせ」とさらに要求していたという(この病院の押し掛けによって被害届が出され逮捕となった訳ですが)。もうそこらのヤクザなんか裸足で逃げ出す程の冷血ぶり。映画やドラマじゃないもんね。リアルだもんね。
まぁ救いはあります。今回命が助かったこと、ってのは今の世の中考えればまだ不幸中の幸いと捉えるべきなのかもしれません。実際、被害者側にとっては「払わなければ殺される」とまで追いつめられていたと思います(だから額が5000万円だろうが1億だろうが、払ったということに対しては理解できる)し。そのお金も加害者側の親が「何があろうとも全額責任を持ってお返しする」と会見していますし。まぁ一から十までこの事件に関して同情の余地は無いので、ちゃんと受けるべき罰を受けて罪を一生背負ってください。
(わすの個人的希望としては、弁償金は親が肩代わりするのではなく、あくまで犯行やらかした本人達が払って欲しいけどな。一生潰してでも。現実問題はそうはいかないだろうなぁ。)
さて、今回のこの事件によって、まぁ相変わらずというかこんな議論報道が活発になってます。
「今回の事件を家庭や学校で未然に防ぐことはできなかったのだろうか。」
結論。無理です。ミもフタもないけど。
今回の事件、かなりのインパクトがあったため、お膝元(?)愛知県では盛んに、県教育委員会の緊急集会やらPTAの緊急集会やら開かれています。その中で盛んに、「ここままでは学校の信頼が失墜する」「地域社会の不安が増大する一方」等と危機感を増大させています。
今ごろ気付くなバカっつーのが正直なところなんですけどね。とっくの昔に信頼なんか消え失せてるし、地域社会の安全なんざ木っ端微塵にブッ壊れてる。
いやね、実際のところ、私今回のこの事件、学校や家庭、地域ではどうにもならんかったんじゃないの?としか思えない部分を多大に感じるんですよ。
冷たい言い方になっちゃうのは百も承知だけど、人ブン殴ろうが5000万恐喝しようが何の罪悪感も感じない悪党がいて、その一方で(結果として)5000万支払っちゃったカモがいて。起こるべくして起こったと。そんだけの話だと思うんだよな。
そりゃ犯行の初期段階においてサインとかはあったかもしれんよ。でもさ。それを察知できるかと言ったらできなかったんだと思うんだ。学校にも家庭にも地域にもね。
私この辺どうしても悲観論になっちゃうんだけど、もうこれらの機関(家庭に対して機関というのはおかしいかもしれんけど、敢えてこう言わせてもらうね)に犯罪防止能力を期待することができないんですよ。
実際、その後のマスコミ取材の中で、当時の担任や指導担当教諭のインタビューとかも流れてました。その中で「自分達の指導に限界を感じた」という発言が流れてました。私、これが本音だとも思うし、現実でもあると思うんよ。学校だけで、家庭だけで犯罪0%にしようなんざ現実的に、物理的に無理な注文なんです。
今回のゴタゴタ見てて改めて思うんですけど、それでもなお学校とかに対して「あくまで0%」つうのを求め過ぎてるような気がします。完全な無いものねだりですよこんなもん。
学校とかができるのはあくまで「0%に近づけようと努力すること」までじゃないの?それを超えて犯罪やらかすクソ餓鬼はこれからも絶対に現れる。悪いけど今後も絶対に出てくる。
こうゆうバカを扱うのはもう学校の仕事や家庭の仕事じゃないんじゃないの?認めたかないかもしれんけど、警察の仕事、もしくは刑務所・少年院の仕事だと思うよ。学校に警察の役割求める事はできんよ。餅は餅屋。
ついでだからいっこ暴言。警察は全国の小中高校の敷地内に交番を作れ。私本気で思ってますけどね。言うたびに大ブーイング受けますけど。でも下手に教師がかけずり回るよかよっぽど効率的だと思わない?何よりも、学校の中であろうと日本は法治国家で動いてるんだぞと言う事実を刷り込ませるには実際に実物を見せておくのがイチバンなのよ。そりゃ俺だって警察好きじゃないよ。関わりたくもないし。でも日本に住む限り最後は警察に頼らなきゃいけないのよ。最後の砦なの。
今のマスコミの論調とか見てても、学校責める側に「学校は完璧に0%にしなきゃならない」風潮ありすぎるよ。「学校は完璧にやらなきゃいけない」のゴリ押し。現実どこまでできるか、なんてこた何も考えちゃいねぇ、ただの責任逃れ。
そんなできっこない能力を押し付けてるから、学校が歪んでいったんじゃないの?人権無視な校則しかり、杓子定規な押し付け教育しかり。そんな能力学校にはハナから備わってないんだって。早く気付け。目を覚ませって。
じゃあもう家庭も学校も何にもすんな、という意味ではないよ。その辺誤解すんなよ。あくまで「罪の意識」ってのは親や周りに教わられて身に付く感覚だと思うし。だから「こうゆうことはやっちゃだめだ」ってのは粘り強く教え続けていくべき。
たださ。そうゆう教えブチ破った輩に対してなおも庇護していく必要はないんだよ。子供だろうがなんだろうが金盗めば泥棒。人殺せば人殺し。
学校にも家庭にも限界ってのは存在するんだから。警察にすら限界あるんだし。それを超えた世界では冗談でも何でもなく「やられたくなけりゃ自分の身は自分で守れ」の世界になってるんじゃないかなぁ。逆を言えばこれこそ、これからは教えていかなきゃいけないんじゃないですかね?
悲しいことかもしれんけど。認めたくないかもしんないけど。
これが結論だと思うよ。
そして現実でもある。違う?