高くて厚くて固くて


 あーーーー!月2回も会議のために自社戻るのめんどくせーーーー!そんな暇あったらおうちかえるー。かえってごはんたべてねるーーー!!うえーーーん。

 なぜに初手から幼児退行かよ俺。

 大体なんでわざわざ月2回も自分の仕事中断してまで戻らなきゃならんのか、その精神が俺にはわからん。特にたいした話じゃねぇんだぜ。今月こんな事あっただの、これからこんな事やりますだの。会社出て3分間で忘れるような事だけで一回1時間、月2回、計2時間の損失。1人で見ればたった2時間でも、それが10人集まれば20時間の損失。時給換算したら結構な額でしょうが。そんな人件費かけてまでこんな事やる必要性あるの?

 というのが私の主張。でも、周りは頑として首を振ってくれません。いや、振ってくれなかったと言った方が正しいか。実は最近いちいち反論する気さえ失せてまして、もうロクに主張してないんですよ。勝手にやってろって感じで。そろそろ頃合いだし、また爆弾のいっこでも投げなきゃいかんだろうなぁ、とは思っているのですがね。大人しく引き下がると思ってたら大間違いだ、いつかひっくり返したるから覚悟しとけ、って誰に言ってるんだ俺。

 つー訳でその時のために判断材料を増やしておきたいという理由のみで本日も繰り広げませう会議批判。ぼかぼかぼかどーだーまいったかー。

 だから幼児退行はよせというに。似合わねぇぞ。

 さてさて、会議推進派の中に根強く残っているこんな思想がございます。現にこれらのセリフ、うんざりする位聞かされました。

「だって、こうゆう機会に顔合わせしておかないと、いざという時に頼れる人がいないじゃないですか。頼れる人が多いに越したことはない訳ですし。となればたとえそん時の話題が世間話だけで終わったとしても、顔合わせが出来たというだけで十二分に目的は達成しているんですよ。」

 これね。いわゆる「保険として」の会議意義。

 まぁ、百歩譲って頼れる人が多い程いいってのは認めましょう。すべてのトラブル一人で対処できる訳じゃないですしね。私も頼るときは頼らせてもらってんだし。

 でも、わすはこれに対して以下の反論がある。

  1. 顔を合わせないと顔合わせできないの?メールやグループウェアじゃだめなの?
  2. 顔を合わせない社内の人間には頼れないの?逆に頼られても無視するの?
  3. 頼るべき人間を社内の人間のみに限定しちゃっていいの?

 こんな感じ。極めて素朴な疑問だよねこれ?

 まず(1)に関してはもう今更言わずもがなだよね。逆に絶対にメール使った方が有効な局面の方が圧倒的に多い。(そりゃ万能とは言わんよ。顔合わせた方が有効な場合だってある。けど、「何がなんでもメール」も「何がなんでも会議」も次元の低さは変わらんよ。)

 次。(2)。これねぇ。私根本的なところで納得行かないんだけどね。というのも。例えば私が何らかの形でトラブル起こしたとしましょ。自分じゃどうすればいいかわかんない。でも今すぐなんとかしなきゃならない。こうなったらどうするか。

 もう誰かれ構わずに助け求めますよ。今までに面識があるないなんて事言ってる場合じゃないもん。現に某現場でわすがミスってバッチが暴走ぶっこいた時、「誰か知ってる人助けて〜」とオフィス中に響き渡る大声で叫んだら面識も何もない現場の管理者さんが助けてくれましたもん(実話(笑))。

 こうゆう経験があると「じゃああんたはその万が一の時にでも顔合わせしてる連中にしか頼れないのか?」と思っちゃうし、会議に固執する姿を目の当たりにすると、実際にそうゆう行動しか起こさないような気がして恐いもんがあるよ?

 これだけでも十分に説得できそうな気もするんだけど、そんでもまだ頑固に会議擁護に回る人もいるんだよな。何も年がら年中緊急事態のためだけじゃないやい、日ごろの情報交換やスキルアップのためには欠かせないんだ、とダダこねる方。

 つー訳で(3)なのですが。トドメ。ブスッと。

 あのさ。社内の人間、それもその中のわずかな人間の中から、必要なスキルなり情報なり、すべて奪い取れるもんだとも思ってるの?無理だよそんなもん。

 インターネットに目向けてればWebにいっくらでもネタは転がってるよ?人に聞きたければ掲示板、ML、NetNews、チャット、いっくらでも手段はあらぁな。

 何もインターネットだけに限った話でもないでしょ。本屋に行ってつらつら探すもよし、お得意さんとあーだこーだとくっちゃべるもよし。サ店でコーヒーすすりながらマンガ読んでたってそこからヒント生まれることだってあるかもしれないでしょ?

 その中でわざわざ会議なんて言う「極めて受動的」な手段とって、それで何ができるってのよ。能動的自発的に行けよ!もはや社内の情報だけですべて賄えるような世の中じゃないんだから。目を覚ませっての!

 とまぁこんな感じで並べてみるんですけど。じゃあ仮にこれらの疑問全部会議でブチまけて怒鳴り散らしたとしても、私まだこうゆう「顔合わせ会議」って無くならないんじゃないかな、と思ってます。この辺はかなり悲観論なんですよね。だからなのかな、最近どーでもいーやと思ってしまうのって。

 というのも根本的なところでブチ壊さなきゃいけない箇所がある。これ、もはや精神的な所まで話が及んでるんだと思うんだけど。

 (1)(2)(3)眺めてみて、なんか共通のものって見えてきません?私ねぇ、これら羅列してみて改めて外と中との壁の高さ・厚さ・固さつうのを意識せずにいられないんですよね。ちょっと妄想入ってるかもしれんけどさ。

 ある時は社内・社外の壁、またはある時は部署間の壁、専門分野の壁、距離の壁、時間の壁・・・・・・。これらの壁打ち破るどころか、壁に守られてるような雰囲気すら感じてます。「これでいいのだろうか」という危機感がまるでない。「今までこれでよかったんだから」と守りの方守りの方へ突き進んでる。皆さんも自分の周り見ててそんな雰囲気しませんか?
(まぁこの点に関してはわてら雇われる側にも責任があるってことを ちゃんと認識しなきゃいけないんだけどね。意思表示もしないのに伝わる訳が無い)

 その上さらに悪いことに、壁は残ったままになってるくせに、壁の外の情報だけは必死になって取りたてようと躍起になってる。そんな気がするんですよね。だから壁の外にいる人間をムリヤリ密室の中の会議机とイスのスペースにひきずりこむ。そこでつかんだ情報はその中だけで共有し、大事に大事にしまいこむ・・・・

 壁の外ではそんな情報、鼻で笑われちゃうよな使いモノにならない代物なのかもしれないのにね。こんなことやってちゃ自民党の密室政治笑えないよな。

 まぁ皮肉ばっか言っててもしょうがないんだよな。何もせずに変わる訳ないし。

 このままおとなしく従ったフリして給料ドロボウに徹するのもアリなのかもしんないし。どうせダメだと思ったら、爆弾ふたつだろうがみっつだろうが投げまくって無差別テロ起こしてみるのもアリかもしれんし。

 まぁいっかどっちでもー。

 とりあえず今日予定されている会議は忘れてたことにしてバックれちゃうか。後でごめんなさいしときゃいいやー。てきとーてきとー。

 逃げ足さえ速ければなにやったってOKさ〜うらうら〜。ぼくちゃんなんにもしらないも〜ん。ばぶばぶ〜。

 しつこい。いろんな意味で。


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