MP3再履修
えっと。前回「MP3暴言」を書いたのが1年前ですか・・・えっ?もう1年?・・・時の流れって早いな〜。まだついさっきの出来事のような気もするんだけどな。こうゆう物の言い方をする事自体もう若くないだろという説もあるが、思っちゃうんだから仕方が無い。
それはそうと。今回またMP3話をするにあたって、予め訂正及びお詫びをしとかなくっちゃいけないんだよな。
えっと。前回時には「重いー」「使えねー」などと散々罵倒していたMP3なんですが。今はもうざくざくと使ってます。いやー、やっぱ便利ですわMP3。
やっぱ1年どころか数ヶ月単位で世のマシンパワーが猛烈に上がったという証拠なんでしょうねぇ。私のマシンも現在はペンティアムIIになっているので、エンコードもデコードもナハクソほじりながらできるようになってます。
今となってはウン万円で買える劇安パソコンででもMP3のエンコード・デコード位ならイライラ感を感じることなく扱えるでしょうしね。もはや「MP3なんて重くて使えねぇよ」なんて言った所で「じゃあ新しいパソコン買えよ5万で買えるじゃねぇか」の冷たいツッコミを浴びるのが関の山。
つー訳で本稿をもって正式に「MP3使えねぇぞ」主張を全面白紙撤回させて頂きまする。ごめんちゃい。ぺこり。
(JASRACに対する罵声は引っ込めません。てめぇらプロだったらプロらしい仕事しやがれ。)
さて。これで肩の荷もおりた。思う存分書くぞ。
まぁ実際に「MP3使っています」とは言っても、今家にあるCDも全部MP3変換かけてエンコーダデコーダも各種取り揃えてNapsterでファイルかき集めてなんてディープな使い方をしてる訳じゃないんです。
せいぜいお気に入りの曲を数十曲エンコードして、パソコンいじる時のBGMにする程度。今のところMP3プレイヤーとかのハードも持っていないものですから、極めてシンプルなMP3の使い方をしてるに過ぎません。
そんでも。やっぱり重宝するんだなこれ。という訳で今回はちと肩の力を抜いてかつ趣向も変えて、MP3再履修なるものをやってみたいと思います。前回ボロクソに叩いた「お詫び」の意味も含めて。
ターゲットはまだMP3を触ったことの無い方及び、前に触ったんだけど私同様に「使えない」と判断しちゃってる方ね。
あともういっこ。現時点で既にMP3をほぼ快適に動作させられる方。基準は・・・えっと、WindowsならCeleron以上のCPU、64M以上のメモリ、MP3をため込むために1G以上のHDDの空き・・・ここらがボーダーかな?まぁここ最近売り出されてるパソコンならまず100%クリアできているであろうスペックですが。
という訳で以下はこの条件に合致してる方向け文章でーす。
とはいえ、別にMP3を触るからといって、何か特別なスキルが必要って訳ではないんですよね。オンラインソフトならフリーのCD2WAV32と午後のこーだを引っ張ってくれば大安定でできちゃいます。(いろいろ紆余曲折はありましたけど、CD2WAV32も無事公開を再開してくれました。ありがたやありがたや。)Macの方は・・・えーと・・・多分定番のあるよなぁ・・・?
なんかめんどくさいなーって方は、そこらのパソコンショップ行けば1万切る値段でCDリッパー機能とエンコード機能が一緒になってるパッケージ買ってきちゃいましょう。オンラインでも数千円のレベルで買えちゃいます。後は各々勝手に好きなの選べ。どれ使ってもそう対して変わらないって。どーせ凝るようになったらイヤでも数種類揃えることになるから(笑)。
という訳でソフトが揃ったらあとはお気に入りのCDを棚から引っ張り出して、しこしことMP3ファイルを作りましょう。実際の作り方は説明書読むなりWebを漁るなりして工面せぇ。
で、この時に重要なのが、1曲のMP3ファイルができた時点で満足しないこと。そしてできればアルバム1枚丸ごとやってしまうのではなく、シングルとかを使って、できるだけ多種多様のアーティスト、楽曲をMP3ファイル化すること。あしたのために打つべし打つべし。
そうこうして3、4時間も経過しますと、(パソコンの性能にもよりますが)30曲〜40曲程度のMP3ファイルができあがると思います。
こっからなんですよね。MP3がCDにもMDにもない魅力を発揮し始めるのは。
MP3ソフトのリストにずらりと並んだ曲目を眺めてみてくださいな。こんだけの曲目が1台のパソコンの中に収まっている。これらの楽曲はもう既にパソコンさえ立ち上がっていればいつでも聴ける訳です。
こんなことCDやMDにできます?CDだったら、自分の好きな曲を求めてCD棚を入れ替えなきゃいけないし。MDにマイベスト作るとしても、せいぜい収録時間は74分〜80分が限度です。パソコンでしたらHDD容量が許す限り、いっくらでも入りますからね。
大体の目安として、128kでエンコードしたとして大体1曲5M位のファイルができあがります。つーことはHDDに1Gの余りがあれば200曲入る計算になりますな。つーことは10G余っていれば2000曲・・・わー現実味無ぇ。
やっぱ単純にCDやMDの入れ替えをしなくていいってのがこれほどラクなこととは思ってなかったですよ実際。
ほけーと単純にリスト眺めてるだけでも不思議とにやけてきますな、これ。CD50枚以上保有してる人間ならこの感覚わかってくれるんじゃなかろうか。「ねぇねぇ見て見て、こんだけエンコードしたよ〜」と思わず他人に見せたくなるし。って本当に見せるなよ俺。
で、これだけじゃないんだよなMP3の便利さって。一度MP3ファイルにしてしまえばそのファイルを消すとか壊すとかをしない限り、いっくらでも使い回しができると。
今売れに売れまくってる携帯MP3プレイヤー使えば、お外でも聴けますし、MP3ファイルまとめてCD-Rで焼いてそれ持ち歩けば職場のパソコンもジュークボックス代わりになるし。最近はMP3対応カーステレオなんてもんまで出ましたからね。これ正直欲しいっす。家庭内LAN組んでMP3ファイル共用すれば、家中にあるどこのパソコンからでも聴くことができる・・・なんて手もありますわね。
で、結論。
結局、MP3とは言っても利便さの点ではその他のワープロ文章とかの利便性と何ら変わらないんですよ。生成物が文章や絵から、音に変わっただけの話で。(再加工、という面だけはさすがにMP3ではきついんですけどね。まぁ聴くことに関する利便性があるだけでも十分なんじゃないです?)
いかに簡単に見られるか、いかに探しやすいか、いかに使い回せるか。パソコン使う上でメリットと呼ばれるものがそのまんま音楽に乗り移ってきた、こんだけなんですよね、要は。
だから最終的には「パソコンでデータを扱うことの利点」ってのが感覚で理解できていれば、こんな長々と説明しなくたっていかにすごいかは直感的に自ずと把握できるもんだと思いますよ。逆に「MP3なぁ・・・パソコンはやるけど興味はないよな・・・」等と思ってた人は恥じるべき。
私も含めて。しくしくしく。
で、これまた私も含めてそうだったんですけど「じゃあMP3があるからCDもMDもいらないやー」とはならないと思うんですよね。現に私は400枚弱CD持ってますけど、MP3が使えるからCD売り飛ばそー、なんて風には思わないです。現に毎日の通勤にはいまだにCDウォークマン愛用ですし。今のが壊れても次もCDウォークマン買うと思うし。
今所有してるCDは墓場まで持っていく。死ぬまで聴き倒す。俺が死んだら体と一緒に焼いてくれ。ダイオキシン出そうだけど。
要は使い分けなんですわな。何回も繰り返してることだけど一長一短の世界ですよ。どれどれ最高、だから他はダメ、なんて言い方はできる訳がない。やっちゃいけないよそんなことは。
という訳で、結局は最後までMP3賛美で終わってしまったんですが。
これはぜひとも説明しなきゃいけなかったんですよね。でなきゃ話が続かない。
てな感じで、お話は後編に続きます。
オチにするのは卑怯?こーゆうやりかた。