腰とイスと作業効率


 会社で机に向かいつつパソコンをぱこぱこと叩いていると、時に、机に向かっているのが苦痛で苦痛でしょうがない時があります。

 まぁ、そりゃ仕事なら四六時中苦痛に感じてますからそんなんはどうでもいいんですけど、その意識自体が大問題じゃないのかというツッコミも無視するんですけど。もっと直接的な理由があるんですよ。

 腰痛。

 私、通常の体調で午後4時位、体調悪い時ですと午後2時位から腰がずきずきずきと痛くなり始めます。なお体調のいい時ってのは1年に3回あるかないかの低頻度ですのでここでは考えません。

 これがねぇ、結構クルんですよ。

 明確に痛いという訳ではないんです。ズキッとかグサッとか単純な擬音で表現できるような痛みが伴う訳ではないんですな。

 ただその分重い。なんつーのかなぁ。腰から下に5kg位の重しつけて歩いてる、そんな感じなんですな。でその後、輿からしたの下半身の血液全部が心臓に戻らずにその場に戻り続けるような、そんな不快感がカラダを襲います。

 こうなっちゃうとねぇ。もうディスプレイ見てても集中力なくなっちゃうんですよ。下半身の重みにつられて頭もボーッとしてくるし。何よりも椅子に座り続けることができなくなっちゃう。

 これもオフィスワークならではの宿命なんですかね?それとも私の背筋力が人並み外れて弱いから?(ちなみにこの歳にして既にギックリ腰も経験済みです。なった瞬間は本当に腰の力抜けるよね。びっくりしましたよ。)

 一応対策も練っています。前から行ってる水泳なんかもそうですし、喫煙室でタバコ吸いつつ柔軟体操して。最近は風呂上がりのシップも欠かせません。これが気持ちよくてねー。すっかりオッサン。27歳です、一応。

 でもなかなか好転はしないですねぇ。つらくなってくる一方で。そろそろ本格的にマッサージなり指圧なり通った方がいいのかなぁ。JR高蔵寺駅周辺でいいお店ご存知の方メールください。保険使えて平日の夜に通えるところ希望。

 ・・・・・・って不健康自慢をいつまで続けるつもりだ俺。本題は別のところにあるんだっつーに。

 よくよく考えたら私、一日の内の相当時間をイスの上で過ごしています。勤務時間中はもちろんのこと、家に帰ってもパソコン触ってるときはイスの上ですし、睡眠時間と移動時間以外はずーっと座る体制を続けている訳でして。

 そりゃ腰痛にもなるわな。腰痛にも2種類あって、腰に無理を強いてなってしまうタイプと、腰を使わなすぎることで起こるタイプとあるんだそうですね。私は間違いなく後者。水泳始めるまではそれこそ運動という運動を避けて通ってましたしね。今そのツケを払っているということでしょう。

 でも、実はイスの出来具合ひとつで全然腰の具合も違ってくるんですよ。正確に言えば、イスに座ってるだけで腰痛直るなんてのはありえないけど、さらに悪化させる、もしくは予防という意味では、いいイスを使ってるかそうでないかというのはすっごく大きいです。今も痛い腰をさすりつつ私が保障しますよ。

 実例を挙げてみます。まず家のパソコン用イス。3点。はっきり言って最悪。どこぞのパソコンショップで安売りしてたやつだったと記憶してるんですけど、座れば座るほど具合悪くなります。早く買い換えたいんですけどねぇ。何分先立つものが・・・。

 同様に会社の会議室にあるよーなパイプ椅子。あれもダメです。4点。2時間も座ってると確実に腰いわしますね。「そんなに長く座らなきゃいかんような会議なんぞするな」という意志の表れでしたら嬉しいんですけど、現実には「イスによる腰の痛みにも負けず会議を続けてこそ社会人の鏡」なんて思ってるパープリンの方が世の中多いですから。私の腰も泣いています。しくしく。

 一方、常駐先の私の席で使用させてもらってる椅子。これはまぁ及第点です。6点。お尻の部分が程よくやらかいのでまだなんとかなります(逆を言うとこれですら毎日のように痛くなるってことは相当痛んでるんですね私の腰)。

 日常生活の中で一番座ってて落ち着くのはやっぱり車の座席ですねぇ。7点。ノーマル装備ですと腰の部分が浮いちゃうので、腰痛用腰当てマットを下にひいて座ってます。これがいい感じで腰の力抜けるんですよねー。あー、会社のと取り替えたいー。

 ちなみに今までのジンセイの中で「これはすげぇ」と思ったのは、学生時代の私の担当教授さんの椅子でした。担当教授さんは学部長さんも兼任してたので、せんせの部屋だけ更に備品が高価だったんですよね。何度か座らせてもらったんですけどねー。すごいよー。文句無しに10点満点。深く座るとカラダの力ぬけるよー。でね。さらにすごいのは、この椅子で机に向かって作業とかしても、カラダの力は抜けたままなの。世の中にはこうゆうイスもあるんだなーとつくづくナットクしました。値段聞いてひっくり返りましたけどね。ン十万ですって。げげげ。

 長々とイスの感想ばっかり書きやがって、何が言いたいんだとお思いの方もそろそろいるでせう。そろそろまとめましょうか。

 何も私、社員全員にン十万の椅子支給しろなんてムチャなことは言いませんよ。入れて欲しいですけど。おいおい。

 でもね、ことデスクワークに関しては椅子の出来、正確に言えばカラダにあった椅子であればある程、やっぱり作業効率とか集中力とか疲労度とか、いろいろ改善できるのは確かなことなんですよ。

 でもこの経費節減の世の中ですから、こうゆう会社とかの備品ってまず真っ先に予算削られますよね。その一方で、専務とか部長とかろくに仕事もしてねぇような輩がえらそーなイスに座ってふんぞり返ってるという。

 逆だろどー考えても。てめーらはそこらの丸太ん棒にみかん箱で仕事してりゃあいいんだよ。

 とはいえそのエラソーな椅子を事務員さんが使えば快適に仕事ができるかと言えばそうとも言えない訳で。皮張りだろうがダイヤ埋め込んでようが、使う人の体に合わなければいくら高かろうがただのゴミ。

 そうゆうもんじゃないですかね?イスって。あくまで自分の体支えるための道具なんですもん。自分の地位誇張するための道具じゃないんですから。

 私思うんですけど。「どーやったら経費減らして効率上げるんだろ・・」と深夜まで連日会議続けて残業費払う位だったら、その金で社員全員のイス買い換えるだけでも随分と違うんじゃないです?

 問題は値段じゃないのよ。カラダにあってるかどうか。最近はどこのイスメーカーとかも人間工学とか気を遣ってますから、今のイスにちょっと上乗せしただけの値段でも、座り心地は格段に上がるもんですよ。

 くっだんねぇ社員旅行積み立てする位だったらその金イス購入積立費にしてもいいしね。私、社内旅行のために給料から月3000円棒引きされるのが呪い殺したくなる位悔しいんですけど、イス積立費でしたら喜んで月3000円収めますよ。で4年貯めてアーロンチェア(*)買う(笑)。月10000円→1年→アーロンチェアでも可。あーんアーロンチェア欲しいよぉ。これ手に入ったらとっとと会社辞めて家に持ち帰ってフリーでオシゴトするー。をい。

((*)アローンチェア:コンピ関連のオシゴトしてる人なら一度は聞いたことがあろう、超高級作業イス。SOHO関係者あこがれの的でもある。お値段もクソ高くフル装備で約15万円。
http://www.joho-kyoto.or.jp/~malsyo/Aeron1.html
http://www.interq.or.jp/www-user/tmurata/aeron.chair.html
に商品説明がありますので 御参照を。うをー。欲しいー。車の予算下げてこっち買えばよかったー(泣))

 さて、この話聞いて「くっだんねぇ」「たかがイスじゃねぇか」と思う方もいるんじゃないです?特に頭凝り固まった管理職の方々。

 確かに言ってみりゃたかがイスよ。でもそのイスが、社員を疲れにくくさせるとか。集中力を高めるとか。下手に金かけるより安易に今までの懸念を解消させちゃったりすることがあるんですよ。

 問題なのはイスがどうこうじゃないの。はなからくっだんねぇと思ってちゃ、見えるもんも見失っちゃうってことなのよ。頭やらかーくして柔軟に物事を考えて。この視点こそ今の世の中大切なことなんじゃねぇの?

 しかめっ面してたって物事は何にも変わらねぇって。動かなきゃダメダメ。さぁさ、わかったらとっとと営業に頼んで見積もり出そーぜー。

 という訳で。明日からイスメーカーの営業さんが突然忙しくなってくれれば内需拡大にもつながって一石二鳥、と。皆さーん。たかがイスされどイスですよー。

 んじゃイスメーカーさん。宣伝料としてアーロンチェアくださーい。

 オチはそこか。


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