ワーカホリック体験入学。
いやぁ、まいりましたよ、今回ばかりはさすがに。ここまでトラブったのって、入社以来始めてのことなんじゃないかな。
とにかく作るもの作るもの何もかもが動かなくってですね。残業をあれだけ忌み嫌い、そりゃあもう鬼畜の如くクソミソにけなしまくってたこの私が毎日終電で帰る。土曜日曜も返上して寝ている時間以外はすべて仕事。そんな2週間余りを送っておりました。
信じられないでしょ?やってる本人が未だ半信半疑なんだし(笑)。
その間にもメールは溜まるは向こう側のWebの更新はせっつかれるわでもうてんやわんや。始めの数日は睡眠時間削って対処もしてたんですけど、最後は「やってられっか!」とキレまして。ダウンロードだけしてヤバそうなメールのみザウルス用アドレスに転送して、後は読むの放棄してました。
つー訳でやっと落ち着いた今、たまりに溜まった800通(またいい加減数絞らなきゃいかんな)のメール流し読みしつつ、こうやって駄文をしたためてる訳なんですが。
で、まぁ今回何故にデスったかとか、そうゆう経緯はまぁいいでしょう。ここですら書くにも書けない、という理由もあるのですが、それ以上に多分これをお読みになってる大抵の人は今回位のデスは1回や2回は経験してることでしょうし。実際、こと細かに書き出したらこっちまで滅入ってくるのが目に見えてますので。、まだ現時点では頭の中で整理つかない事項も多いので、ここではちょっとペンディング。
それよりもだ。今回思わず「をぉぉ」と思ってしまうことがあったのでそれを書いてみたいと。
日曜日の夜のことでした。その日も平日とほとんど変わらない時間に出社、一日をコーディングだのバグ潰しだのテストだのに費やし、家に帰ってきたのは午後9時半。
「あぁ、今日は早いなぁ」思わず呟く私。というのも、この1週間すべて午前様だったんですよね。もちろん私以外のメンバー全員も同様の稼動状況ですから、既に全員が顔面土気色状態(無論私より体力ある方ばかりなので徹夜してる人もザラ)。こんな状態ではさすがに仕事にならん、という訳で早々に切り上げることにしたんですな。
久しぶりに我が家で夕食を取り、お風呂につかって、ベッドに寝っ転がったのが午後10時。もうやることはたったひとつ。一刻も早く入眠すること。
本当は久しぶりに音楽でも聴きながらメールもWebもゆっくり見たかったのですが、そんな体力は全く残ってませんでした。だってほら。これ見てよ。前日までの睡眠時間。
木曜日:3:30
金曜日:2:30
土曜日:5:00仕事が忙しいのに(もしくはこれが原因なのか)、最近不眠がぶり返しつつありまして。ベッドには入るんだけど眠れない、けど体は動かない、そんな夜を過ごしてたんです、この数日。
でもね、今日はもうさすがに限界。もう立ってるだけで頭ぐらんぐらん回ってくるし、5秒キーボード打つの止めると途端に瞼が重くなってくるし。もうダメ。今日寝ないとホント死ぬ。
つー訳で一切の欲望を断ち切り、部屋の電気を消してとっとと寝ることにしました。ふわ〜、おやすみ〜。
で、このまま朝まで熟睡。だったらよかったのですが。そうはいかなかったんですな。
大体30分位経った頃でしょうか。それまでボーッとしてたのですが、そろそろ意識が遠のき、体が睡眠体制に入る、そんな頃だったかと思います。
なーんて言ったらいいんですかね。頭の中でなんかちょろちょろと「文字」が浮かぶんですよ。見慣れたアルファベットと数字の羅列。
始めは特に何も思いませんでした。睡眠に入った直後はレム睡眠に入ることも多いために、どーせ意味のないもんに決まってるだろう、と思ってたのですが。
頭の中に浮かんだ「文字」をちょっと追ってみたんです。
・・・・・・・・・・・うわ〜〜〜〜〜〜!!
飛び起きましたね。眠気イッペンに吹っ飛びました。
頭の中で明日やる予定のコーディング修正やっちゃってたんですよ。無意識に。頭に浮かんだのはその修正予定箇所のコードそのものでした。
冗談だと思うでしょ!?どーせフジハラのことだからあることないこと面白おかしく書き立ててるだけだと思ってるでしょ!?マジだって、本当なんだって信じてよ!!ってこう念を押せば押すほど信憑性が無くなっていく当たりはご愛敬。
でもね、ちょっとびっくりしたよ。と同時にビビった。結構マジでビビった。やっぱ小心者なのね私って。
仕事中毒、いわゆるワーカホリックってこうゆう過程を経て形成されちゃうのかなぁと。おしごととそれ以外とが区別つかなくなっちゃって、四六時中仕事のことしか浮かばなくなる状態、仕事のこと以外考えられない状態。
言われてみればこの1週間、ホント仕事のこと以外何にも考えなかった、というか考えられる余裕もなかったのは確かなんだよな。メールやWeb読まなくなってた、というのもその一側面、必ずあると思うんだ。
確かに、世に言われるいっぱしのワーカホリッカー(こんな単語があるかは知らん、勝手に作る)にいわせりゃ私の仕事量なんてゴミのようなモンだとは思うんですよ。期間だってたった1週間だし。何年もかけてモノホンの中毒になるにはまだまだ甘チャンなのも百も承知。なっても嬉しくないけど。
でもさ、期間とか量とかってのはあくまで個人差の問題であり、結果としてその個人の限界をブチ超えちゃった場合には、誰だってワークホリックになっちゃう危険性ってのはあるんじゃないの?とも思ったんですよ。現に私個人が一定期間にこなせる仕事量って、身体的にも技術的にも精神的にも、いずれも常人よりはるかに劣ってるってことは既に十分周知されてるでしょ?(笑)
この辺突き詰めていくと、結局最後には「個人の意志」だの「仕事とプライベートの区切り」だのと言ったクソつまらない(と一部の石頭は思う)結論に落ち着くんだろうけどさ。
でもさ、現在の自分がクソ忙しかろうが、失業中で暇もてあましてようが、そんなこた関係なく己の限界値は常に意識しておく必要ってあるんじゃないですかね。
極端な話、仕事以外でもこれと同じこと言えるんじゃないですかね。いい例がWebの更新でしょ。毎日更新しなきゃ毎日更新しなきゃと強く思い過ぎるがゆえに、それに振り回され質も落ちる。同じことなんじゃないの?何事も「ここまで」つーのは必要なんでしょう。
ま、それがわかっただけでも今回一連のド修羅場の意義はあったな。二度目は勘弁願いたいですけど。
つー訳で即刻私もワーカホリック断ち切りのために大ナタ振るいました。とりあえずその晩はオシゴトにもコンピュータにもなーんも関係ないマンガ読んですっかり忘れてくぅっと寝入って。
次の日は必要最低限の作業だけして、あとは仕事のフリしてWeb見て文章書いて他人がどーであろうが定時でサヨナラ。知ったことかー。自分一人も助けられない人間が他人助けられるかー。
それはそれで極端過ぎないか、私よ。