勝利宣言。


 今年も参院選が終わりました。

 さて、今Webの選挙速報眺めながらこの文章書いてる訳なのですが。

 今回の改選に対し自民64、民主26、公明13、共産5、社民3、保守1、自由6、無所属その他3。新勢力与党3党にて過半数(124)を上回る138をキープして事実上自民党の一人勝ち・・・。

 こんなものなのかな・・・?というのが率直な感想なのですが、果たしていかがなものでせう。喜ぶでもなく、悲しむでもなく。

 やっぱり今回の選挙って最初から最後まで小泉小泉の連呼で終わってしまったよなぁという感じ。なんですがまぁこれはいいと思うんよ。初めから予測できていたことだし。自民党大勝の一方で民主・自由は地味ながら議席伸ばしてたり保守・共産・社民が惨敗したりと、ちゃんと選挙ならではの「変化」も作用してるしね。

 ただ個人的には自民党が勝ったという点よりも、今回やたらと現職が残っちゃって、新人候補の当選率が余りにも低いってのが気にかかりましたな。

 ここがハッタリでもいいから新人、しかも年齢的に若い人だったりすると全然印象違うんですよ。おぉ若いのぉ、まぁ頑張ってくれや、と実力度外視してでも応援したくなってくる。でも写真とか見ても軒並み「この人は余命何日なんですか」的な生気の無い爺さんばかり。

 こうなっちゃうと結局は「なんだ、改革改革言っておきながらも中身は変わってねぇじゃねぇか」といった感情の方が先に浮かんでしまいますわね。実際、今回の結果において最大派閥の橋本派は堅調に議席を獲得し(主に比例区での組織票)、状態だけを見れば「これで小泉の改革路線いつでも踏み潰せます」的な戦力を整えちゃってる訳で。

 確かに世間的には、てめぇ小泉のおんぶにだっこで受かったのは当然なんだから下手なことしたらどうなるかわかってんだろうな、と背中にナイフ突き付けられたも同然、のはずなんですが。そこは「選挙終われば人間のクズ、人も平気で殺します」の政治屋のこと。果たしてどこまで本当なのやら・・とどーしても考えがネガティブな方向に向かってしまいますな。悪いけどこれが現実なんだと思うな・・・。

 ・・・・え?何まっとうなフリして文章書いてんだって?とっととホンネ書けって?

 ・・・ふふ。ふふふっ。ふふふふふっ。

 そーよ。そーなのよね、ほらそこのあなた。わかってんでしょこのこのぉ。気持ち悪いよその文章。

 つー訳でお待たせしました。まずは一吠え。

 末広まきこ落選決定!!

 ばんざーい!!ばんざーい!!ばんざーい!!

 わ〜。ぱちぱちぱち〜。おめでと〜ありがと〜。珍しくフォント変換の反則技まで使ってしまいましたが。

 いやぁ、ひょっとしたらここ十年弱選挙ウォッチングの中でも一番嬉しい出来事かも知れませぬ。うぅぅよかったよぉ、やっと、やっと愛知の恥さらしが駆逐されたよぉ。万が一これで当選でもしてようものなら愛知県民一同腹かっさばいて集団自決せざるを得なかったですからね。内心ヒヤヒヤものでした。嘘ですけど。

 要はそんだけ愛知の人間にとって末広がいかに恥ずかしい存在であったということだけは事実。それだけに、実は今回自民が勝とうがどうなろうが、これ一点で個人的には大満足だったりするんですよね。不謹慎だけど。

 とはいえここまでの道程というのは決して平坦なものではありませんでした。様々な人の細かい協力があってこそ、初めて今回の結果を引き寄せることができたのです。つー訳でそこら辺の経緯をかいつまんでいきましょかね。

*なお、前持ってこことかこことかをご参照頂けますと、より一層楽しめます(笑)。


 まずは選挙運動開始直前の自民党愛知県連総決起集会。ここには選挙区及び比例区の候補者、その支援者等が一斉にかき集められ「えいえいおー」とシュプレヒコールを繰り返したりする(くだらない)行事があるのですが、唯一、末広だけは一切招待されませんでした。

 そりゃそうですわな。自民党愛知県連は、末広が自民党入りすると同時に「こんなヤツと関わり持ちたくねぇぞバカ」と絶縁状叩き付けてますから。この時点で末広は自民党愛知県連の強大な組織力や集票力を一切利用できなくなりました。

 仕方なしに末広は自民党(中央部)から与えられる必要最低限の支援だけを頼りに細々と選挙運動を開始します。が、そこに更に立ちはだかったのが末広の元後援会メンバーでもある「末広まきこを落選させる会」。

 テレビでやってたのですが、末広が街頭に出て「末広まきこをよろしくお願いしまーす!」と演説を始めるのですが、その100m後方で落選させる会メンバーが「末広まきこにだけは投票しないでくださーい!」と演説(笑)。
(落選させる会はちゃんと政治団体としての設立届を 選挙管理委員会に提出して、その指導の基、運動を行っております。念のため。)

 その結果、当の末広の演説聞いてる人はゼロ。落選させる会の配布するビラに人だかり、という異常現象が発生。まぁテレビがそうゆう絵を選んでいるというのもあると思うんですけど、それでも画面見てゲラゲラ笑ってましたよ私。心の底から「ざまあみろバカ」という感想以外何も浮かびませんでした。

 かくして落選させる会の妨害工作の罠にはまった末広は必然的に名古屋周辺等での選挙活動を控えめにせざるを得なくなりました。

 でもまだ諦めの悪い末広は大阪に飛びました。もともと末広は前回でも名古屋と大阪での知名度を頼りに票集めをしていましたから。ちゃっかりと小泉総理の演説カーに乗り込み便乗売り込みを開始。

 しかしこの作戦もまぁ浅はかというか、所詮はバカの所業でした。現在の小泉フィーバーをナメちゃいけません。演説する至るところで人垣には飲まれる訳ですが、聴衆の視線はすべて小泉に独占されてしまいました。末広の扱いは「ねぇねぇ、小泉さんの横にいるあのおばちゃんって誰?」程度。よく考えりゃ誰にでもこんな結果になるのは目に見えてるのにねぇ。

 結局は大阪での便乗売り込みにも失敗。もちろん大阪内でも末広の悪行三昧は知れ渡ってますから、単独で運動しようにも言い訳に耳を貸そうとする聴衆なんぞいやしませんでした。

 そして選挙期間も終盤。人口数万にも満たない街外れの商店街でぽつんと寂しく選挙運動を続けている末広の姿がそこにありました。名古屋大阪両都市部に見放され、行き場も支持者も無くしたその姿は、仮にも全国区である比例代表の候補者とは思えません。名古屋や大阪で選挙カーを走らせる時も、そこに本人の姿はなく、「まきこ、まきこ、末広まきこ・・・」と名前をエンドレスで連呼したテープを流すだけ。運動員が手を振ることもなく、時速50km/hで一瞬の内に走りさっていく車に、目をむけようとする人々の姿は全くありませんでした。

 結果。個人得票19246。自民党内順位23位。大惨敗。

 落選確定後の記者会見にも姿を現すことはなく、コメントを代理人が読み上げるだけ。本人が姿を現すことはありませんでした。

 おそらく、今後末広が世の人々に姿を現すことはありえないでしょう。これだけマイナスイメージが浸透しきった今となっては、今回の落選によって政治生命断たれたも同然、かといってタレントに復帰しようにもこんな汚れた人物に金を出すクライアントがいるとも思えない。いたらそのクライアントの良識を疑いますしね。

 過ちを認めなかったツケの代償は余りにも大きすぎました。傷口が浅い内に素直に謝って然るべき処置を取っていれば、ここまでのダメージにならなかったであろうことは容易に想像できます。

 ま、もういいでしょう。おとなしく天むすでも売りながら余生を過ごしてくださいな。

 二度と面見せるなボケ。めでたしめでたし。


 てな訳で。

 まぁ長きに渡って私も末広叩き続けてましたけど 、今回の結果をもってようやくこれも終了かなと。これ以上死者に鞭打ったって何もいいことないしね。その辺はさすがに叩く側にも礼儀ってもんがある。

 そう思うとちょっと寂しい気もするけどね。なんだかんだでネタの宝庫だった訳ですし。ここまであんぽんたんな主張が堂々とできる人材ってのも珍しかったですから。

 ま、もし何か出てきましたら、それはそれで、ということで。ネタ製造マシンとしての末広まきこの動向には今後とも注意しておきましょうかね。

 ・・・・ん?それってなんだかんだとその人のファンっつーことになるんだよな?・・・てことは・・・・・・ひょっとして。

 これって恋?

 オチのためとはいえ、それはねぇだろ。自己嫌悪。


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